Mars&Jupiter

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三枚町から西谷まで歩く、そしてガリレオ・ガリレイの父ヴィンセンツォ・ガリレイのリチェルカーレを聴く

2009-10-16 04:42:23 | 中世・ルネサンス音楽器楽曲・合奏曲編
昨日は三枚町から西谷駅まで歩きました。
今回とりあげるのは1525年頃生まれたガリレイの作品。
名前から想像つくように、ヴィンセンツォ・ガリレオは、
天文学者ガリレオ・ガリレイの父にあたる人物で、
リュート奏者であり、歌手、作曲家、音楽理論家でもあったようだ。
フィレンツェ近くのサンタ・マリア・ア・モンテに生まれた彼は、
ヴェネツィアで音楽理論をジョゼッフォ・ツァルリーノに学び、
フィレンツェのカメラータの運動に関わり、
理論面で中心的人物として活躍したようである。
「リチェルカーレ」などの作品がいつ作曲されたかは分からない。
今回聴いたCDは、ヤーコブ・リンドベルイによるリュート演奏である。

デュオ・トゥッティ・ディ・ファンタジア(Duo tutti di fantasia)は、
2つの声部が絡み合いながら進行するこの短い曲は、
理論家である彼らしくやや無表情な感じの曲だ。
リチェルカーレも2つの声部が重なりあう曲で、
前の曲とスタイルは似ているが旋律を対位法的に扱いながら、
やや叙情的で、しみじみとした感じの曲である。
それにしてもこの音楽家から天文学者が生まれるというのも面白いが、
音楽と宇宙というのはやはりつながっているんだなあと思ったりする。
そういう意味で聴いてみるとこの曲の聴き方も違うだろう。
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