イジー・アントニーン・ベンダのシンフォニア第６番変ホ長調を聴きながら、三枚町から西谷まで歩く

昨日は三枚町から西谷駅まで歩きました。
途中聴いたのは、再び1722年生まれのベンダの作品。
シンフォニア第６番変ホ長調は18世紀後半に作曲された作品。
ヴァイオリン独奏付きの作品で、冒頭の部分と終楽章は、
モーツアルトが1775年に作曲したヴァイオリン協奏曲の手本となった。
そんなことがＣＤの解説書の中には書かれている。
今回聴いたＣＤは、カレン・シュタッテルの独奏ヴァイオリン、
クリスティアン・ベンダ指揮、プラハ室内管弦楽団の演奏による。
第一楽章アレグロは、全体で序奏にように軽快な旋律が奏でられ、
独奏ヴァイオリンが入り、まるでヴァイオリン協奏曲のようで、
独奏ヴァイオリンと管弦楽との競演が続いたあと、
再び冒頭の旋律が管弦楽で奏され、独奏ヴァイオリンが入る。
古典的な部分を持ちながら、モーツアルトのような優雅さがある。
最後の方で独奏ヴァイオリンによるカデンツァの部分があり、
それが終わったあと管弦楽全体で旋律を奏でて華やかに終わる。
第二楽章アンダンテは、弦楽器と通奏低音により叙情的な旋律が奏でられ、
それに木管楽器が絡んで、ところどころでドラマティックに盛り上がる。
この楽章では、独奏ヴァイオリンは登場せず、最後伸ばした音で終楽章に続く。
第三楽章アレグロは、ホルンの吹奏に導かれ管弦楽が軽快な旋律を奏で、
独奏ヴァイオリンが入り、甘美な旋律を奏で、管弦楽との競演が続く。
この楽章は第一楽章よりもヴァイオリン協奏曲風であり、
モーツアルトの音楽との近さを感じさせる。
最後は管弦楽全体で主題を奏でて華やかに終わる。