ミシュラン・ガイド

2007-11-21 19:31:41 | 

いよいよ明日、「ミシュラン・ガイド東京2008」が発売になるそうですね。とは言っても、僕自身はそれを待ちこがれるほど食通なわけではないし、そうなるにはまだ早い(笑)

答えがないものに対して、評価を定める。この難しさは、建築を生業にしている僕にとっても、学生時代から悩まされてきたものでした。最近は僕が学校の非常勤講師をはじめたこともあって、学生からの「なぜこれが良いのか?、なぜあれがダメなのか?」というような疑問にも堂々と答えていかなくてはいけないし、課題があれば、評価とコメントもつけていかなくてはいけない。なかなか胸が痛むものですね。

フィギュアスケートなどのように、ある程度の評価基準と点数が明示されていれば多少納得はいくのでしょうが、先日テレビに出演していたミシュラン・ガイドの総責任者の発言は、決して具体的なものだとは感じられませんでした。星のつかなかった腕利きのシェフや料理人からは、不平不満もあることでしょう。

いろいろな意味を込めて話題になっている今回のミシュラン・ガイドですが、とにかく嬉しい点は、日本料理が絶大に評価されたということですね。我々の国の文化が、世界に本当に誇れるものなのだということを再認識するような出来事です。食文化だけでなく、日本の古建築も、海外からは「洗練の極地」のように言われることが多いのです。その文化の先っぽにいる我々建築家も、文化を継ぐ誇りと責任をもって仕事に取り組んでいかなければいけませんね。ましてや、建てて儲かりゃそれでいい、なんていう態度は文化に失礼、もっての外ですよね。

コメント
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