最近の東京は雨が続きます。少し窓を開けてしとしと降る雨音を聞いているのは、なんだか落ち着きます。
雨の日は暗く、写真に撮ってもなかなか絵になりにくいもの。
雑誌編集の方に、雨の日の写真撮影があるのか聞いたところ、あまり聞いたことがない、とのことでした。
華やかさに欠けますものね。
でも、時としてとても華やかな雨の写真もあるように思います。
和風庭園の濡れた敷石や苔庭。陰に深く沈む緑と、雨に濡れて鮮やかさを増す緑。
見る庭より、過ごせる庭を。
そんなふうに思って庭のデザインをすることが多いのですが、こんなシーンを見ると、雨の日に眺めるちょっとした美しい庭先があるのはいいものだと、あらためて思いなおします。
写真は京都・大徳寺の高桐院より。