古木と。

2021-07-04 22:52:43 | 阿佐ヶ谷 古木と暮らす家


雨の間隙をぬって、杉並の現場では上棟式が行われました。
古い街並みのなかにある土地での、建て替えの計画です。
昔から残る庭の古木を、残せるものはなんとか残しました。
土留め壁のやりかえや解体などの関係で、当初に思い描いたほどは木々を残すことはできなかったけれども、造園家の尽力で、主要な古木は残したり、一部植え替えたりしながら、これからも守り神のようにして土地に残りました。

設計は、古木といかに寄り添うか、ということをテーマに進めていたように思います。
もとからある木を避けるようにして建物を配置しています。
窓から古木が見える風景は、どこか守られるような安心感があります。

建て替えのときにはいつもそのようなことを考えているように思いますし、何も残らないまっさらな土地のときには、新しく植える木が、その土地で暮らす原風景になるように願いながら、家のデザインを考えているように思います。
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