
「岸辺のふたり」というアニメーション映画があります。
わずか8分の短いストーリー。
とある娘と父の、別れと奇跡。
2001年にこの作品が発表されたときには、あらゆる映画賞を受賞したそうです。
ぼくはこの作品の印象的なワンカットを見ただけで心を鷲掴みにされました(笑)
余白を活かした極めてシンプルながらも深い味わいのある絵づくり。
この映画の監督マイケル・デュドク・ドゥ・ヴィット氏は、次のように話しています。
人間のなかにある、「密やかだけれども強い願い」というものが、途方もなく美しい。
それがシンプルな映像とストーリーに凝縮され、得も言われぬ余韻をもたらす映画になっています。
時折「構えて」観たくなる作品です。