盛夏のアトリエのエントランス。
道路から見ると、一番目立つのはシンボルツリーのモミジ。
シンボルツリーといっても、あとから植えたものではなく、もう何十年も前からこの場所に植わっていて、建物はそれに寄り添うようにして建っています。
モミジの影に隠れて、建物の外観は全体像がよくわかりません。
いま、ちょうどガウディの展覧会がやっています。
ガウディの建築は、主要なものは意外にも未完成のものが多いのです。
サグラダファミリア聖堂にしても、最高傑作と言われるコロニアグエル地下聖堂にしても、今のところ未完成です。
そして全体の完成形は、はっきりとしたかたちでは資料が残っていません。
未完成のものがもつ魅力というものがあると思います。
欠けているところをイメージで補おうとする想像の余地があるからです。
全体がなく、未完成。いわば断片の集積だけで、全体を感じさせる。
おおげさにいえば、ぼくのアトリエもそんなふうに感じ取られるといいなと思いながらつくりました。