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暖かくなり、一気に新緑が芽吹いてきました。
毎年くりかえす光景ですが、同じように季節が巡ってくるというあたりまえのことに、この春はことさらありがたく思います。
この「自由が丘のアトリエ」も10回目の春を迎えています。
できあがったときよりも、より美しくなるように。
いつもそんなことを思い描きながら家をつくっています。
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この木枠のドアは、ラワンという樹種の木材に、防腐の塗料を施したものです。
真鍮のドアハンドルの色が、金ピカから黒ずんで味わいが出てくるのに呼応するように、ハンドル廻りの塗料も少しずつ剥げ落ちてきました。
知らず知らずのうちにさわっているんですね、きっと。
塗りなおした方がよいともいえるけれど、やはりこのままにしておきたいと思っています。
時間をかけて自然にできあがる風合い、いいですよね。この家で過ごすことへの愛着が湧いてくるように思います。
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