雑誌の撮影で「大磯の平屋」を訪問しました。
家ができあがって約1年半。建物と庭とが一体となるようにデザインした家ですから、緑あふれる盛夏はその魅力が満開になります。
平屋の建物を覆うように雑木の庭木が繁茂し、屋根越しには大磯の山が見通せます。
緑の合間に、グレージュの色合いの左官塗りの外壁と、木で造作された玄関ドアまわりが見えます。
建材製品の寄せ集めではなく、現場で手作りされた家ならではの質感が滲み出ていました。
緩やかにせりあがっていく石組の階段アプローチは造園家の労作。
建築家がアプローチをデザインすると、タイルなど規格サイズが定まったものを選んでしまい、カタい印象になりがちです。
造園家と協働することでいろいろな提案をしてもらい、家と庭とのつながりに柔らかさが生まれ、一体的な雰囲気が強調されました。
庭にはコーヒースペースやバーベキューコーナーもつくり、アウトドアリビングを楽しめるようにデザインしました。
大きな庇がかかり木陰になった空間は、居心地が良さそう!
大きな窓辺を室内から見るとこんな感じに。
大きな窓だけれども大きすぎるわけでもなく、だからこそ窓いっぱいに緑が広がります。
その窓辺に寄り添うようなダイニングテーブルは、まさにコージーコーナーとなっています。
庭の緑の鮮やかさが映え、緑陰を帯びた光が室内に広がります。
暑い日にこの感じ。いやあ、癒されます。
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