家にある古いもの。
昔からあったピンコロ石の花壇。
素焼きの鉢植え。
ブリキのジョーロ。
どれもが何十年とこの場所にあったもの。
とくにブリキのジョーロは、ぼくのおじいさんがずっと愛用していたものだったそうで、いったいいつからあるんだろう。
工業製品なのか、手作りなのか、ちょっとわからないぐらいに素朴な造りで、だからこそ愛らしい雰囲気があります。
水を入れる口には網が貼ってあって、ゴミや葉っぱなどが中に入り込まないような仕掛け。
そして、なにしろ軽い軽い。
ジョーロのデザインもいろいろ素適なものがあるけれども、愛着という点では、なかなかこれに敵うものはないなあ。
この家には、ぼくが生まれる前からあった庭木や暮らしの道具があります。
姿かたちがどれもが好き、ということではないけれど、古びたものを見ていると、それらが歩んできた時間など「見えないもの」にイメージがつながったりします。
できたばかりの新しいものも、やがてはそんなイメージを宿すようになるのでしょうか。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます