
2007年2月15日、一関市東山町長坂字久保の民家の庭の「オニシバリ
(鬼縛り)」がツボミを付けているのを見つけました。3月20日には
上の画像のようにツボミが膨らんでいました。



オニシバリ(鬼縛り)/ナツボウズ(夏坊主)
ジンチョウゲ科 ジンチョウゲ属
Daphne pseudo-mezereum
山地に生え、高さ1mほどになる落葉小低木。枝は灰茶色で太く、
強靭である。樹皮が丈夫で、鬼でも縛れるというのでこの名があ
るという。和紙の原料にもされる。
葉は枝先に集まって互生し、長さ5~10cmの倒皮針形。秋に新しく
伸びはじめ、冬を越し、夏には落葉して葉がないことから、「ナツ
ボウズ(夏坊主)」の別名がある。
3~4月、葉腋に黄緑色、筒形で先が4裂する長さ5~10mmの花を数個
ずつつける。雌雄別株。果実は長さ約8mmの広楕円形で、5~7月に赤
熟し、辛い。分布:本州(福島県以西)、四国、九州(中部以北)
なお、北海道と本州の北部に分布する「エゾオニシバリ」とも呼ば
れている「ナニワズD.kamtshatica var.yezoense」は、4~5月に黄色
の花が多数集まって咲く。この仲間はいずれも萼が花弁のように見え
る。