peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

アヤメ(文目/菖蒲)

2009年06月13日 | Weblog
奥州市水沢区「胆沢城跡」のアヤメ(文目/菖蒲)
 2009年5月24日






2009年5月24日(日)、奥州市水沢区佐倉河字九蔵田96-1
にある奥州市埋蔵文化財調査センターに行きました。
史跡・胆沢城跡の外郭南門跡から北東の鎮守府八幡宮まで
歩きました。出発する場所にアヤメ(文目/菖蒲)が花を咲かせていました。




アヤメ(文目/菖蒲)アヤメ科 アヤメ属
Iris sanguinea
山野の草地に生える多年草。やや乾燥した所に多い。庭や公園
にもよく植えられている。花茎は緑色だが、根元は赤紫色を帯び、
葉の間から直立して高さ30~60㎝ほどになる。葉は長さ30~50㎝、
幅5~10㎜の剣状で、中脈は目立たない。

5~7月、茎の先に直径7~8㎝ほどの青紫色の花を2~3個つける。
外側の3枚の花弁(外花被片)は広倒卵形で平開垂れ下がり、舷
部は円形、基部は急に狭まって爪状となり、黄色と白色の網目模
様がある。内側の花弁(内花被片)3枚は楕円状倒披針形で細く直
立してよく目立つ。雄しべは3個。花糸は平たく、外側に湾曲する。
葯は暗紫色で縦に裂ける。花柱の先は2深裂し、裂片には鋸歯があ
る。

果は3稜柱形で質が硬く、長さ3.5~4.5㎝あり、頂部は裂開し
て褐色の種子を出す。和名は文目(あやめ)の意味で、外花被の
基部に稜になった目があることからつけられたとのこと。別説も
ある。

分布:北海道、本州、四国、九州。

キショウブ(黄菖蒲)

2009年06月13日 | Weblog
奥州市水沢区「胆沢城跡」のキショウブ(黄菖蒲)
 2009年5月24日






2009年5月24日(日)、奥州市水沢区佐倉河字北舘にある
史跡・胆沢城跡を歩きました。鎮守府八幡宮の近くで、
キショウブ(黄菖蒲)が花を咲かせていました。







キショウブ(黄菖蒲)アヤメ科 アヤメ属
Iris pseudocorus
ヨーロッパ原産の多年草。明治の中頃渡来し、庭などに植え
られているが、非常に強健なので、現在では各地の水田の溝や
池畔、湿地などに繁殖し半野生化している。

根茎はよく発達し、大きな株をつくる。葉は長さ60~100㎝、
幅2~3㎝の長い剣状で、中脈が隆起して目立つ。

5~6月、葉の間から花茎を出し、鮮やかな黄色で直径10㎝前後
の花を開く。花の下に大形の2つの苞がある。アヤメの仲間で黄
色い花は珍しい。外被片3枚は広卵形で大きく、先が垂れ、爪部
には褐色の筋がある。内被片は3枚あり、長楕円形で小さく、直
立する。葯は紫褐色。

果は三角状楕円形で、熟すと3裂し、褐色で半球状の種子を
多数出す。

和名の「黄菖蒲」は、花が黄色であることによる。
斑入葉、八重花などの園芸種がある。

属名のIris(イリス)はギリシャ語のiris(虹)の意味で、花
が虹のように美しいということからきているとのこと。