野宮(ののみや)神社の標柱
野々宮神社は、この美しい竹林の道の先にありました。
京都奥嵯峨(京都市右京区嵯峨鳥居本小坂)にある祇王寺と滝口寺を訪ねる途中にあった野宮(ののみや)神社(京都市右京区嵯峨野宮町)に立ち寄りました。野宮(ののみや)は、その昔、天皇の代理で伊勢神宮にお仕えする斎王(皇女、女王の中から選ばれる)が伊勢へ行かれる前に身を清められた所だそうです。
http://www.nonomiya.com/ [野宮神社 源氏物語の宮]
http://www.nonomoya.com/yurai.html [野宮神社の由来]
「黒木の鳥居」と「小柴垣」(「黒木の鳥居」は、樹皮がついたままの鳥居で、古代の鳥居の形式を伝えているとのこと。)本殿の祭神は野宮大神(天照皇大神)。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%87%8E%E5%AE%AE%E7%A5%9E%E7%A4%BE [野宮神社-Wikipedia]
本殿 祭神は野宮大神(天照皇大神)
(本殿左)白峰弁財天(芸能上達)
(本殿左)野宮大黒天と神石(「お亀石」):良縁結婚。縁結びの神様としても有名で、大黒天にお参りし、その横の「お亀石」をなでながらお祈りすれば、一年以内に願い事が叶うと言われているとのこと。
(本殿右)愛宕大神:鎮火勝運
謡曲「野宮」と野宮神社:晩秋のある日、旅僧が野々宮にやって来ると、一人の艶かしい女が現れ昔を語る。六条御息所(みやすどころ)が光源氏との愛に破れ、伊勢の斎宮になる娘と野々宮にこもったとき、光源氏はここまで会いに来た。
「今日はその記念日なので、私はそれを忘れかねて、さ迷い出た御息所の幽霊である」といって黒木の鳥居の陰に消える。やがて御息所の亡霊が現れ、賀茂の祭で葵上(あおいのうえ)と車争いで屈辱を受けたことや、光源氏が会いに来たことなどを懐かしんで舞を舞い成仏していく。
このように謡曲「野宮」は、源氏物語から取材した曲で、神社境内にはゆかりの黒木の鳥居や小柴垣などがある。謡曲史跡保存会
境内には苔を用いた美しい庭園として有名な「野宮じゅうたん苔」がある。源氏物語「賢木」の巻にも現れ、謡曲「野宮」の題材ともなっている。
天皇が代替わりすると、未婚の皇女・女王の中から新たに斎王が卜定され、嵯峨野の清らかな場所を選んで作られた野宮に入って一年間潔斎した後に伊勢神宮に向かったという。その時の行列を「斎王群行」といい、現在では毎年10月の例祭において「斎宮行列」としてその様子を再現しているとのこと。(掲示板に写真が掲示されていました。)
http://www.mapple.net/spots/G02600255501.htm [野宮神社(京都府京都市右京区)の情報-MAPPLE観光ガイド]
アセビ(馬酔木) ツツジ科 アセビ属 Pieris japonica
山地のやや乾燥した所に生える常緑低木~小高木で群生することが多い。。庭木としても広く植えられている。高さは1~4m。葉は互生し、長さ3~8㎝の倒披針形で、厚い革質で光沢があり、縁には鈍い鋸歯があり、両面とも無毛。花期は普通3~4月。枝先に円錐花序を出し、白い小さな花が多数垂れ下って咲く。花冠は長さ6~8㎜の壺形で、先は浅く5裂する。雄しべは10個で、花糸には短毛があり、葯には刺状の突起が2個ある。雌しべは1個。
蒴果は直径5~6㎜の扁球形で上向きにつき、9~10月に熟す。有毒植物で、馬が食べると苦しんで、酔ったようになるので「馬酔木」の名がついたという。万葉植物のひとつ。花がピンク系の園芸品種もある。別名:アシビ、アセボ。花が全部上向きに咲くものをウケザキアセビ f.antrorsaといい、京都府久美浜町に自生する。用途:庭木、床柱、薪炭。分布:本州(山形県以西)、四国、九州。[以上、山と渓谷社発行「山渓カラー名鑑「日本の樹木」&同「山渓ポケット図鑑1・春の花」より]