peaの植物図鑑

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キヌア栽培の標準化進む 山西省静楽県 2022年10月6にちぃ(木)

2022年10月09日 | 気候、天気、季節の風物詩

黄土高原で栽培されているキヌア。(9月16日撮影、太原=新華社記者/王皓)

キヌア栽培の標準化進む 山西省静楽県(新華社  2022/10/06 21:12 )

【新華社太原10月6日】中国の黄土高原で9月下旬、南米原産の雑穀「キヌア」が収穫期に入った。
山西省忻州(きんしゅう)市静楽県が2011年に20ムー(約1.3ヘクタール)の畑でキヌアの試験栽培を始め、今では県全域の作付面積が5万ムー(約3333ヘクタール)に上る。

 県農業産業発展センターの鞏亮軍(きょう・りょうぐん)副主任によると、県内ではキヌア栽培の大規模化と標準化のレベルを継続的に向上させており、これまでに実証・展示拠点と良種育成拠点をそれぞれ千ムー(約67ヘクタール)ずつ建設した。

キヌア製品を紹介するスタッフ。(9月15日撮影、太原=新華社記者/王皓)

 県はキヌア栽培の優位性を生かし、農家の収入を増やすため、全産業チェーン統合発展計画を策定。規模が大きく専門性の高い業界大手企業を複数育成した。キヌアの選抜育種や栽培技術、機能性製品の開発に関する高度な研究も進め、現地の状況に合わせて品種を改良。キヌア米やキヌア白酒(蒸留酒)、キヌア黄酒(醸造酒)などの製品も開発するなど、生産者1人当たり年間3千元(1元=約20円)の収入増につなげた。

山西省静楽県にある中国キヌアの郷産業パーク内で保管されているキヌアの遺伝資源。(9月15日撮影、太原=新華社記者/王皓)

 県南西部には中国キヌアの郷産業パークがあり、キヌアの遺伝資源3200件を保管する遺伝子バンクのほか、研究開発センター、研修センター、取引センター、総合展示センターなどを備える。
 鞏氏は「県は産業チェーン全体の発展と人材育成を重視しており、これまでにキヌア農家を累計2千人以上育成した。将来的には1万人に上る見通しだ」と話している。