peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

ゲンノショウコ(現の証拠)の面白い実

2005年10月23日 | Weblog
10月21日、一関市大東町大原の山吹城本丸跡に群生していたゲンノショウコ(現の証拠)が、面白い種子を開いていました。果皮の内側が鮮やかな紅色のものはきれいでした。


ゲンノショウコ(現の証拠)フウロソウ科 フウロソウ属 Geranium nepalense ssp.thunbergii 
腹痛の民間薬として知られており、煎じて飲めばすぐ効果があるということからこの名があるということです。昔は、この草を陰干ししたものを煎じて飲んだものです。
 山野の草地にごく普通に生えている多年草。高さは20~50cm。茎や葉柄、花柄には毛が多く、腺毛も混じる。


画像は、一関市室根山の頂上付近にある室根神社の上の道路脇に咲いていたゲンノソウコの白花。種子も沢山つけている。(9月28日)

 葉は茎の下部のものは5つに切れ込み、上部では3つに切れ込む。7~10月、直径1~1.5cmの花が長い花柄の先にふつう2個ずつつく。花の色は白いものから紅紫色まで変化が多いということですが、西日本では紅紫色、東日本では白色のものが多いそうです。

 果実は鉛筆にかぶせるキャップのような形の果。種子はキャップの下側にある。熟すと果皮が下側から縦に5つに割れ、果皮がクルクルッと巻き上がるはずみで、種子がはじき飛ばされる。この形が御輿の屋根のように見えるので、ゲンノショウコの別名が「ミコシグサ(御輿草)」というそうです。
 分布:北海道~九州

えさし郷土文化館の歴史探訪ツアーに参加(10月22日)

2005年10月22日 | Weblog
えさし郷土文化館の歴史探訪ツアー


 きょう(10/22)は、えさし郷土文化館開館5周年特別企画展「奥州~義経のあゆみ~」関連事業として行われた「歴史探訪ツアー~史実と伝説で辿る義経のあゆみ」というバスツアーに妻と共に参加してきました。


 あいにくの雨降りで、予定通りの見学ができませんでしたが、義経北行伝説の地・玉崎駒形神社や経清・清衡関連の五位塚、中尊寺、金色堂、柳之御所資料館、長者ケ原遺跡、衣川の接待館遺跡などを見てくることができました。

 特に衣川の接待館遺跡は、衣川の堤防築堤のために緊急発掘調査中ですが、伝承通りの遺跡だったということもあり、貴重な遺跡のようですので、発掘調査終了後に行われるであろう現地説明会に行ってみようと思っています。

大東町大原の山吹城址に登る(10月21日)

2005年10月21日 | Weblog

大東町大原の山吹城址
きょう(10/21)は、妻が行ってみたいというので、ウォーキングを兼ねて大東町大原にある山吹城址に登った。画像の平らに見えるところが山吹城址で、遠くに見える山が室根山。右側にある大きな木は、本丸跡にある銀杏の大木で由緒のあるものと思われます。


 山吹城址は、中世の一関両磐地方を統治した葛西家の七騎の一人東山旗頭大原千葉氏代々の居城だったところで、東西400m、南北200m、高さ80mの山城で東磐井郡内屈指の規模を誇るものだという。昭和54年大東町指定史跡


ブドウ(葡萄)の実

2005年10月20日 | Weblog
ブドウ(葡萄)ブドウ科 ブドウ属 Vitis


画像は、一関市街地の住宅の庭に植えられていたブドウ(葡萄)の実。未だ青い実もあったが観賞用?のようです。

 葡萄は世界で最も生産量の多い果樹といわれています。つる性の落葉低木で、栽培されているものには2つの系統があるそうです。

 最も古くから栽培されているのは「ヨーロッパブドウ(Vitis vinifera)」で、紀元前3000年頃からコーカサス地方で栽培がはじめられたといわれており、この系統からワイン用の小粒の品種が生れたと伝えられています。ヨーロッパブドウは17世紀にアメリカに渡り、カリフォルニアでは栽培に成功したが、アメリカ東部では気候が合わなかったため、北アメリカ東部に自生していた病虫害に強い「アメリカブドウ(Vlaburusca)」が栽培化されるようになったということです。

 また、ヨーロッパブドウとの交雑やいくつかの野生種との交雑によって品種改良が進み、多くの品種が生れたと伝えられています。

 日本での本格的な栽培は明治時代になってからだといわれており、アメリカとフランスから多くの品種が導入されたが、ヨーロッパブドウの系統はほとんどが高温多湿の日本の夏の気候に合わなかったため、現在日本で栽培されているのはアメリカブドウの系統が主体だそうです。現在では、日本国内でも品種改良によって多くの品種が育成されているそうです。

ツチアケビ(土木通)の果実

2005年10月20日 | Weblog
ツチアケビ(土木通)ラン科 ツチアケビ属 Galeola septentrionalis

山地の樹林の中に生える多年草。葉緑素をもたない腐生ランで、ナラタケの菌糸と共生している。茎は黄褐色で、高さ50~100cmになり、まばらに枝分かれする。

 6~7月、茎の上部に黄褐色の花を多数開く。果実は長さ10cmほどで、秋に真っ赤に熟し、色も形もウィンナソーセージにそっくりなものが茎いっぱいにぶら下がってつく。名前の由来は、果実がアケビに似ていることによる。分布:北海道~九州