peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

大東町大原内野の滑岩(なめりいわ)渓流

2006年11月10日 | Weblog
大東町大原内野の滑岩(なめりいわ)渓流 2006年11月9日
11/9(木)、一関市大東町大原の上内野という所にある「砂鉄川たたら製鉄学習館」を訪ねました。途中に、昨年訪ねた「滑岩(なめりいわ)渓流」という名勝がありました。ヤマモミジ(山紅葉)の紅葉がとてもきれいに見えました。














大東町大原内野の滑岩(なめりいわ)渓流 2005年11月15日


11月15日、砂鉄川の上流(源流)にある大東町大原内野の「滑岩(なめりいわ)渓流」に行ってきました。

 観光パンフレットには、「砂鉄川の源流に近く、透きとおる水に御影石の白さが際立ちます。おおいかぶさる周辺の緑と木漏れ日のコントラストが美しく、心にしみ入る景観です。」と記載されていました。
大東町の滑岩(なめりいわ)渓谷



ヤブタバコ(藪煙草)

2006年11月07日 | Weblog


10/29(日)、奥州市水沢区黒石にある「竜門の滝」を訪れたとき、滝の上り下り階段のそばに「ヤブタバコ(藪煙草)」が花を咲かせていました。
 この植物は、平安時代から知られていた草で、その名前は時代とともに変わっていったそうです。
 古名は「波末太加奈(はまたかな)」、江戸時代初期には「猪尻草(いのしりぐさ)」の名前が加わったという。
 江戸時代中期になって、「大和本草(やまとほんぞう)」に「ヤブタバコ」の名前が登場するとのこと。この頃になると、タバコ(煙草)が普及し、タバコの葉やキセル(煙管)を知る人が多くなったため、古名などは忘れ去られ、「ヤブタバコ」の名前が定着したとのこと。











ヤブタバコ(藪煙草)キク科 ヤブタバコ属(またはガンクビソウ属)Carpesium abrotanoides
人家近くのヤブ(藪)や山道沿いの草むらなどに自生する1~2年草で、高さは50~100cmほどになる。太い茎は途中で放射状に枝分かれする。1回枝分かれした枝は、再び枝を分けず、真っ直ぐに伸びる。茎の下部の葉は長さ20~30cmの長楕円形で互生する。上部の葉は小さい。

 9~10月、枝(上部の葉のつけ根)に、まばらに多数の頭花がつく。黄色の頭花は直径1cmほどでキセル(煙管)の雁首に似る。花には柄がなく、頭花は筒状花だけでできていて、キセル(煙管)の雁首に似ている。

 果実は粘液を出し、動物などにくっついて運ばれる。果実には臭気がある。分布:日本全土

 和名は、ヤブ(藪)などに生えていて、茎の下部の皺のある葉がタバコ(煙草)の葉に似ていることによる。

カラタチ(唐橘)

2006年11月06日 | Weblog
一関市千厩町「舘山公園」のカラタチ(唐橘)の黄色い実 2006年10月17日



10/17(火)、一関市千厩町千厩の舘山公園に行ったとき、山際に黄色い実をつけた「カラタチ(唐橘)」を見つけました。





一関市千厩町のカラタチ(唐橘)の実 2005年11月6日



11月6日(日)、一関市千厩町の町場から摩王坂を登る藤沢街道の最初の峠にあたる所(通称六道長根)で、「六道塚」と金色に実ったカラタチ(唐橘)の果実を見つけました。この説明板に書かれているような歴史があったことを思い、厳粛な気持ちになりました。


 カラタチを見るたびに思い出す北原白秋作詞・山田耕筰作曲の「からたちの花」には、”からたちのトゲ(刺)は痛いよ 青い青い針のトゲ(刺)だよ”とか「からたちも秋は実るよ まろいまろい金の玉だよ”とありますが、まさにその通りの果実ですね。

カラタチ(唐橘)ミカン科 カラタチ属 Poncirus trifoliata
中国原産の落葉低木。学校や公共施設などの生垣として植えられているのを良くみかけるが、ミカン類の台木としても利用されている。よく枝分かれして、高さ2~3mになる。枝は緑色で稜があり、長さ1~4cmの鋭い刺が互生する。

 葉は3出複葉で、互生し、葉柄には狭い翼がある。小葉は長さ3~6cmの楕円形または倒卵形。花期は4~5月。葉が出る前に直径3.6~5cmの香りのよい白い花が咲く。花には花柄がない。

 果実は直径3cmほどで、表面は軟毛に覆われている。(画像は、カラタチの果実)

ホウオウシャジン(鳳凰沙参)

2006年11月04日 | Weblog

10/27(金)、一関市千厩町千厩のショッピングモール「エスピアホール」で開かれていた千厩野草の会の「山野草展」に「ホウオウシャジン(鳳凰沙参)」の青紫色種と白花種が展示されていました。名札には「シャジン」としか書かれていませんでしたが「ホウオウシャジン」のようです。














ホウオウシャジン(鳳凰沙参)キキョウ科 ツリガネニンジン属 Adenophpra takedae var.howozana
主に南アルプスの「鳳凰三山」に分布する多年草で、高山帯の岸壁に自生する。「鳳凰三山」は山梨県にあり、主峰は標高2840mの観音岳で、この山域の岸壁や岩混じりの草むらに本種が自生する。山地の沢沿いの岩場に自生する「イワシャジン(岩沙参)」の高山型変種である。

 花の標準色は青紫色だが、白花もある。釣鐘形で垂れ下がるように咲く。萼は糸のように細く、萼の裂片は上向きに反り返る。葉は細い。茎の高さは20~40cm。花期は7~8月。

 和名は、主に南アルプスの「鳳凰三山」に自生し、根が(「ツリガネニンジン」の根を乾かしたものを漢方で「シャジン(沙参)」という)シャジン(沙参)に似ていることによる。

 なお、仲間の「イワシャジン」の花も釣鐘形で良く似ているが、萼の裂片は水平に伸びる。

イワギリソウ(岩桐草)

2006年11月03日 | Weblog


10/27(金)、一関市千厩町千厩のショッピングモール「エスピアホール」で開かれていた千厩野草の会の「山野草展」に「スミレ 岩切草」と書かれた名札がついた植物が展示されていました。「イワギリソウ(岩桐草)」のようです。



イワギリソウ(岩桐草)イワタバコ科 イワギリソウ属 Opithandra primuloides
近畿から西の本州と四国、九州に分布しており、山地(渓谷や沢沿い)の岩場に自生する多年草だが、自生のものは少なくなったという。

 毛の多い葉や花の形がキリ(桐)に似ていて、岩の上に生えるのでこの名があるという。

 葉や茎は全体に柔らかな細かい毛が密生する。葉は根もとに群がってつき、長さ4~10cm、幅2~10cmの広卵形で先はやや尖り、縁には鈍い重鋸歯がある。

 花期は5~6月。長さ10~20㎝の花茎の先に紅紫色の花を10輪ほど、下向きにつける。花は長さ2㎝ほどの漏斗形(ラッパのような形)で、先は5つに裂けている。分布:本州(近畿地方以西)~九州

 仲間の「イワタバコ」とは、葉[軟毛なし]で見分けられるとのこと。