peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

カライトソウ(唐糸草)/カラウチソウ(唐打草)

2006年11月19日 | Weblog


11/18(土)、一関市街地の国道脇につくられた花壇のそばに「カライトソウ(唐糸草)/カラウチソウ(唐打草)」の花が咲いていました。一度刈り込みした後の花のようです。





カライトソウ(唐糸草)/カラウチソウ(唐打草)バラ科 ワレモコウ属 Sanguisorba hakusanensis
亜高山から高山にかけての湿り気のある草原に生える日本原産の多年草で、本州中部地方の日本海側に自生するという。茎の高さは30~100cm、根生葉は長い柄をもち、奇数羽状複葉で4~6対の小葉がある。小葉は長さが2~6cmの長楕円形で、裏面は白っぽい。茎につく葉は小さい。

8~9月、茎の先に先が垂れた長さ4~10cm細長い円柱形の花穂がつく。花は紅紫色で、先端部から咲き進む。花には花弁がなく、花の外に飛び出た10本ほどの長い紅紫色の雄しべがよく目立つ。

 和名の「カライトソウ(唐糸草)」は、この雄しべを唐(中国)から輸入された絹糸の優雅さや輝きをもつことに由来する。

ケロネ・リオニー/スピード・リオン

2006年11月15日 | Weblog



11/15(水)、妻が「イルミネーションライト」が欲しいというので、一関市大東町摺沢に行ったついでに、コメリ摺沢店に寄ってみました。イルミネーションライトは「緑館の300球/4色カラー/省電力のLED使用で長寿命/通常の電力の約1/10の消費電力で約10倍長持ち」というのがあったので購入しました(2,580円)。

 コメリ摺沢店の花売場に「スピードリオン」の名札をつけた植物がありましたので、写真を撮ってきました。







ケロネ・リオニー/スピード・リオンゴマノハグサ科 Chelone lyonii
北アメリカ原産の耐寒性多年草(宿根草)で、和名は「ジャコウソウモドキ(麝香草擬)。別名:チェロネ。学名(属名)はギリシャ語で「カメ(亀)」の意味。蕾の形が亀や蛇の頭に似ていることに由来し、「ピンクタートルヘッド(ピンクの亀の頭)」や「スネークヘッド(蛇の頭)」の英名があるという。

7~10月、直立する茎の先端に、キンギョソウに似た筒形の花をつける。花の色はピンクのほかに白花もある。

「ケロネ・リオニー」が、園芸界では「リオン」や「スピードリオン」の名(通称)で7~10月頃流通するという。庭植え、鉢植え、切り花などにされるが、落ち着いた美しさで茶花にも利用される。
 
「ケロネ」は北米に5~6種自生する。切り花では「スピードリオン」が最も多く流通しているが、これは「リオニー」の早生系の品種。

 これとは別に、スピードリオンよりもやや花が大きめで四角の茎をもつ「オブリクア」と呼ばれる種類も流通しているとのこと。この2種はよく似ていて、ほとんど区別がつかないとか。
我が家のイルミネーションライト 2006年11月15日 16:15時頃(日没15分前)





奥州市前沢区の楓・チシオ(千染)の紅葉

2006年11月13日 | Weblog




11/12(日)、奥州市前沢区の前沢ふれあいセンター「チェリーホール」で開催された「岩手で落語を聞く会」に行った際、会場に隣接している「俳句庵」に植えてあった楓「チシオ(千染)」。きれいに紅葉していました。
 名札には”「出猩々」の名でも出回る。若葉は鮮紅色。”と書かれていました。

楓・チシオ(千染)カエデ科 カエデ属 Acer palmatum Thunb.cv.





奥州市前沢区のシダレモミジ(枝垂紅葉)&イロハモミジの紅葉

2006年11月12日 | Weblog







11/12(日)、15:00から奥州市前沢区の前沢ふれあいセンター「チェリーホール」で「岩手で落語を聞く会」が開催されました。奥州市衣川出身の桂花丸(桂歌丸師匠に弟子入り、現在2つ目)後援会が主催したもので、前売券(2300円)。
 
会場には開場時間よりかなり早く到着したので、すぐ前にある「俳句庵」に行ってみました。「シダレモミジ(枝垂紅葉)」や「イロハモミジ(タカオカエデ)」の紅葉がとてもきれいでした。
シダレモミジ(枝垂紅葉)カエデ科 カエデ属 Acer palmatum Thunb.cv.






イロハモミジの紅葉 2006年11月12日 奥州市前沢区









絶滅危惧種「タコノアシ(蛸の足)」

2006年11月11日 | Weblog
平泉町のタコノアシ(蛸の足) 2006年5月3日




11/11(土)、西磐井郡平泉町平泉字花立地内で発掘が進められている「特別史跡・無量光院跡第18次発掘調査現地説明会」が行われましたので、妻と共に見学してきました。









9月2日に行ったとき、この現地から100mと離れていない所(柳之御所側)に「タコノアシ(蛸の足)」を見つけたので写していたのですが、今回行ってみたら刈り払いされてしまっていました。貴重な植物(「絶滅危惧種」)ということがわかっていないのではないかと思います。





絶滅危惧種「タコノアシ(蛸の足)2005年10月28日

 10月27日付地元紙「岩手日々」に「希少植物引っ越し~一関第一遊水地内ほ場整備を前に~サクラタデ、タコノアシ」という記事が出たので、「タコノアシ」という植物を見たいと思っていたら、北上川学習交流館からタコノアシの画像が記載されている「あいぽーと通信」41号が送られてきました。

 この植物は、岩手県の「いわてレッドデータブック」でBランク(絶滅危惧Ⅱ類=絶滅の危機が増大している種)に位置付けられているということで、簡単には見られないかもしれないと思っていましたが、一関市東山町松川の休耕田にも生えていました。

 画像は、ひがしやま病院(一関市東山町松川字卯入道121)が見えるところにある休耕田。



 画像は、全体が赤く染まり、ゆでたタコの足のように見えるタコノアシ(蛸の足)。一関市東山町松川の休耕田に生えていたもの。(10/28)
タコノアシ(蛸の足)ベンケイソウ科 タコノアシ属 Penthorum chinense
湿地や沼、河岸、休耕田などに群生する多年草。小さな花や実が花序の枝先にびっしりと並んだ様子が、タコの吸盤のついた足のように見えることからこの名がついたという。

 高さは30~80cmになり、茎は赤みを帯びることが多い。葉は互生し、長さ3~10cm、幅5~10mmの狭披針形で、ふちに細かい鋸歯がある。

 8~9月、茎先の花序に直径5mmほどの花弁の無い花をひらく。花のつく枝ははじめ渦巻き状になっているが、次第にほぐれて、斜めに開く。花は直径約5mm。果実(果)は熟して5裂する。
 分布:本州、四国、九州、奄美大島、東アジア