霧が峰近くのマイフィールドに行くが、寒くて蝶影も
ほとんどない。
仕方ないので、他の昆虫を見ながら歩く。
今迄は殆ど気にしなかった小川を覗く。
幅50センチほどのU字溝で、自然の状態の川ではないの
だが、流土などがつもり底は土がたまっている。
まず目に付いたのは、5センチくらいのトビケラ。
専用の筒状の家(小石か木片で作った)を引きずりな
がら、底を偉い勢いで歩いていた。
その他には、ヒメゲンゴロウらしきゲンゴロウが一杯
いた。
一瞬、「滝壺ビオトープ」に持ってこうかと思ったが、
1センチほどのゲンゴロウは、「滝壺ビオトープ」には
大きすぎるのと(生態系に与える影響を考えると)、環
境が違いすぎるので止めた。
完全に山の中の小川と、滝壺ビオトープの水溜りでは、
水質が違いすぎる。
しかし、新たに観察する場所が出現したわけだから、マ
イフィールドの充実度はアップである。
他の昆虫は、寒いからか、葉の上でじっとしているのが
多い。
その中での一番のヒットは、テントウムシ。
今まで見たことないような模様のテントウムシで(気に
もしてなかったので殆ど知らないのだが)、自分として
は、珍しいものを見た、であった。
いたところがこれまた演出したかと思われるような、タ
ンポポの(様な)綿毛の中。
何だか出来すぎのsituationである。
しかし、全体ではやはり少なかった。
カッコウとウグイスの鳴き声だけが、澄んだ山の空気に
溶け込んでいた。
そう言えば、この時期うるさいエゾハルゼミの声も聞かな
かった。
空蝉は一個見つけたが、やはり気温が低かったせいだろ
うか。