先日、開店当時何回か行ったことがあるイタリアンに、
十年ぶりくらいに行った。
元々当時も、良いと思って行ってたわけではなく、その
周辺に他の店が無く、いわば仕方なく行ってたのだ。
はっきり言って、あまり美味くなくしかも高い(観光
地なので)。
これじゃあ、典型的な悪い店になってしまうが、雰囲気
は高原のちょっとお洒落なイタリアンという感じで悪く
なかった。
しかし、優先されるのは味と値段なので、その後は一切
行くことはなかった。
だから、たまにあの店はどう?と聞かれたときには、全
くお薦めできないとはっきり言っていた。
それが、今回どういうわけか行くことになり、久しぶり
に味わったのだ。
で、どうだったかというと、値段は相変わらずの高め。
そして味のほうは、決して不味くは無く、そこそこのも
ので、少なくとも、決してお薦めできないという店では
なかった。
ここが微妙なところだが、まあまあとか同じような抽象
的な表現になってしまうが、要するに「特別美味い」と
言うほどではないが、近くに来たとき別に入ってみても
いいでしょう、という感じの味なのである。
特に、値段が気にならないような人には。
と、今回のように、店の料理が以前と変わった場合、同
じ評価を下すことは間違いであるということが起こりう
る。
本だったら改訂版を出すところだ。
ということは、もしはっきりお薦めできないという時に
は、注釈として、行った時をちゃんと付け加えなくては
いけない、ということである(自分の基準が認められて
いるという前提で)。
常に変わってる可能性はあるので、はっきり言う時は特
にその必要性がある。
何てことを、今回思った。