Neurology 興味を持った「脳神経内科」論文

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アクセプトされる論文の書き方@日本神経学会学術大会2日目

2022年05月21日 | 医学と医療
鈴木則宏先生(湘南慶育病院),飯ヶ谷美峰先生(北里大学北里研究所)に機会を賜り,木村淳先生追悼教育コース「アクセプトされる論文の書き方」の講師をつとめました.ハイライトは3月に急逝された京都大学名誉教授 木村淳先生による「英文論文の書き方―研究成果を世界に問うには」という動画でした.英語論文を執筆するうえで避けるべき5つのポイントとして,

① Redundancy(冗長性を避ける,一文は短く)
② “be” verb(be動詞は文が平坦になる,弱くなる)
③ Same words in one sentence(繰り返しを避ける)
④ Negative tense(否定文は肯定文より弱くなる)
⑤ Passive tense(受動態は能動態より弱くなる)

を挙げておられました.
また「日本人だけが論文で使用する用語」として,
On the other hand,
Nevertheless,
As a matter of fact,
Further study is necessary・・・と仰っていました(使うことありますよね).

また学会発表では繰り返しを避ける論文とは逆に,「Say what you are going to say. Say it. Say what you have just said」と伝えたい言葉を繰り返して印象を強めると仰っていました.

木村先生は「神経学に魅せられて:若い世代への期待」という論文を書かれていて,若い医師が国際舞台で活躍するコツを述べられています(臨床神経,48:792―797, 2008).お勧めです.

私は「研究成果の論文へのまとめ方の要点」について話しました.自分が大切にしてきた6つのポイントについて解説しました.詳細はスライドをご覧ください.


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