毎回ではないにしても興味をもってよく見ているテレビ番組がある。
火曜夜10時~、テレビ東京の『日経スペシャル ガイアの夜明け』です。
どういうカテゴリーに分類すればいいのか、私にはよくわからないけれど、ビジネスマン向けの番組なんでしょうかね。
20日に放送されたのはMADE IN JAPAN復活を期して、生産拠点を日本国内に戻す、というもの。
スタイリッシュな加湿器のメーカーと腕時計のメーカーがモデルケースとして取り上げられていました。
加湿器のほうは…。
中国の工場では35人で1日200台を生産しているものを、日本国内では15人で1日200台の生産を目指すという。
メーカーと下請けの会社とが協力した結果、それは見事に達成できた。
さらに部品のクオリティも検査技術も組み立ての技術もすべて日本国内の工場の方が勝っている。
腕時計のほうは…。
生産量を増やしたいが、なかなか思い通りには増やせない。
それはなぜか。
精密作業をこなせる技術者が不足しているから、とのこと。
かつて時計といえば日本というほどに高い技術力を誇っていたのに、生産拠点の海外流出に伴って国内での技術の継承が十分に行われなくなったことがその原因だと。
一旦廃れたものを復活させるのは容易なことではない
そんなナレーションが流れた。
それはいろいろな分野に関しても当てはまることだろうな、と思った。
日本の伝統工芸や民芸に限らず様々な技術が、後継者不足ということで消えつつあるのが現状でしょう。
いちど消えてしまったら復活させるのは不可能に近いといえる技術も多々あるんじゃないでしょうか。
それを惜しむ気持ちは誰にでもあると思う。
でも、スポンサーになれるわけでもないし、技術の継承者になれるわけでもないし、誰かに押し付けることも出来ないし。
だからせめて、いいな、と思ったものに出会ったら買って使う、あるいは着る。
その買うというささやかな行為が支えることに繋がるんじゃないかと思った。
もちろん、一人の人間の購買力など砂丘の砂粒1つ分くらいでしかないんだけど、それでも、何かしてみることは大事なことかもしれない。
使い捨てが当たり前になってしまっているから、受け継いで次に繋いで残す、という考えにはなかなか至らないんだけどね
ふと、昔近所にいた修理屋のおじいちゃんのことを思い出した。
傘のホネが折れちゃった、と持っていくと、はいよっ、と直してくれた。
靴のヒールが傷んじゃった、と持っていくと、どれどれ、と直してくれた。
バッグの金具がね、ブルゾンのファスナーがね、ベルトの穴がね、と持って行くと、いつでもはいはい、と直してくれた。
ひとつひとつの料金はとても安価だった。
そうやってかつては物を大事に使っていたのよね、とちょっと反省した夜でした
火曜夜10時~、テレビ東京の『日経スペシャル ガイアの夜明け』です。
どういうカテゴリーに分類すればいいのか、私にはよくわからないけれど、ビジネスマン向けの番組なんでしょうかね。
20日に放送されたのはMADE IN JAPAN復活を期して、生産拠点を日本国内に戻す、というもの。
スタイリッシュな加湿器のメーカーと腕時計のメーカーがモデルケースとして取り上げられていました。
加湿器のほうは…。
中国の工場では35人で1日200台を生産しているものを、日本国内では15人で1日200台の生産を目指すという。
メーカーと下請けの会社とが協力した結果、それは見事に達成できた。
さらに部品のクオリティも検査技術も組み立ての技術もすべて日本国内の工場の方が勝っている。
腕時計のほうは…。
生産量を増やしたいが、なかなか思い通りには増やせない。
それはなぜか。
精密作業をこなせる技術者が不足しているから、とのこと。
かつて時計といえば日本というほどに高い技術力を誇っていたのに、生産拠点の海外流出に伴って国内での技術の継承が十分に行われなくなったことがその原因だと。
一旦廃れたものを復活させるのは容易なことではない
そんなナレーションが流れた。
それはいろいろな分野に関しても当てはまることだろうな、と思った。
日本の伝統工芸や民芸に限らず様々な技術が、後継者不足ということで消えつつあるのが現状でしょう。
いちど消えてしまったら復活させるのは不可能に近いといえる技術も多々あるんじゃないでしょうか。
それを惜しむ気持ちは誰にでもあると思う。
でも、スポンサーになれるわけでもないし、技術の継承者になれるわけでもないし、誰かに押し付けることも出来ないし。
だからせめて、いいな、と思ったものに出会ったら買って使う、あるいは着る。
その買うというささやかな行為が支えることに繋がるんじゃないかと思った。
もちろん、一人の人間の購買力など砂丘の砂粒1つ分くらいでしかないんだけど、それでも、何かしてみることは大事なことかもしれない。
使い捨てが当たり前になってしまっているから、受け継いで次に繋いで残す、という考えにはなかなか至らないんだけどね
ふと、昔近所にいた修理屋のおじいちゃんのことを思い出した。
傘のホネが折れちゃった、と持っていくと、はいよっ、と直してくれた。
靴のヒールが傷んじゃった、と持っていくと、どれどれ、と直してくれた。
バッグの金具がね、ブルゾンのファスナーがね、ベルトの穴がね、と持って行くと、いつでもはいはい、と直してくれた。
ひとつひとつの料金はとても安価だった。
そうやってかつては物を大事に使っていたのよね、とちょっと反省した夜でした