文庫本の棚の列を回る前にエンド台をひととおり見渡す。
…、おぉ、出ましたねぇぇ、出ました、待ってましたぁぁ
ハードカバー版が発刊されたのは3年も前。
文庫になるのを待っていたのさぁ。
さてさて……。
ほぉ…、十夜(とおや)とな…。
江戸時代の人物の名としては随分と…、その、今でいえばキラキラネームの如き…。
あぁ、そうか、冒頭で語られていた赤子がこの子じゃな、と想像がつくな。
で、その友が市助とこゆり、こっちはいたって当たり前の名じゃ。
…で…?
十夜と市助は生まれたときからの幼馴染、途中からこゆりが加わった。
三人の親たちも仲がよくて、助け合いながらそれぞれの商売を大きくしてきた、と。
十夜の親が深川の古道具屋件損料屋『出雲屋』の清次とお紅。
こゆりの親が同じ深川の料理屋『鶴屋』の平助とお春。
市助の親は同じく深川の小間物屋『すおう屋』の佐太郎で、ここはやもめ。
ぬふっ、やっぱり佐太郎、戻ってきたかぁぁ…
そしておなじみの付喪神たち。
付喪神となった双六の上で双六の勝負。
なぜか、双六のますに描かれた絵に関わるような事件が起きる。
こどもたち、ときには親から説教をくらい拳固をくらいながら、事件に立ち向かっていく。
付喪神たちも達者な口は相変わらずの大活躍。
この先、こどもたちとも親たちともよき仲間となりそうな人物も登場する。
かつては物語の主役であった親たちが、いまは脇役として顔を出す。
付喪神たちが少しだけ語る、彼ら親たちの若い頃の話。
清次のちょいと切ないような恋模様が背景となっていた日々から、15~6年の時が過ぎているようだ。
知恵を出し合い、友を思い、付喪神たちにももまれながら、彼らは逞しく育っていくんだろう。
次は、どんな展開になるのかねぇぇ。
十夜と市助はそれぞれの家の商売に精を出し、こゆりには嫁入りの話が…、なんてそんな年頃になっているのかも。
ん~、また楽しみだなぁぁ
『つくもがみ、貸します』の続編、
『つくもがみ、遊ぼうよ』 畠中恵著 角川文庫
…、おぉ、出ましたねぇぇ、出ました、待ってましたぁぁ
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ハードカバー版が発刊されたのは3年も前。
文庫になるのを待っていたのさぁ。
さてさて……。
ほぉ…、十夜(とおや)とな…。
江戸時代の人物の名としては随分と…、その、今でいえばキラキラネームの如き…。
あぁ、そうか、冒頭で語られていた赤子がこの子じゃな、と想像がつくな。
で、その友が市助とこゆり、こっちはいたって当たり前の名じゃ。
…で…?
十夜と市助は生まれたときからの幼馴染、途中からこゆりが加わった。
三人の親たちも仲がよくて、助け合いながらそれぞれの商売を大きくしてきた、と。
十夜の親が深川の古道具屋件損料屋『出雲屋』の清次とお紅。
こゆりの親が同じ深川の料理屋『鶴屋』の平助とお春。
市助の親は同じく深川の小間物屋『すおう屋』の佐太郎で、ここはやもめ。
ぬふっ、やっぱり佐太郎、戻ってきたかぁぁ…
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そしておなじみの付喪神たち。
付喪神となった双六の上で双六の勝負。
なぜか、双六のますに描かれた絵に関わるような事件が起きる。
こどもたち、ときには親から説教をくらい拳固をくらいながら、事件に立ち向かっていく。
付喪神たちも達者な口は相変わらずの大活躍。
この先、こどもたちとも親たちともよき仲間となりそうな人物も登場する。
かつては物語の主役であった親たちが、いまは脇役として顔を出す。
付喪神たちが少しだけ語る、彼ら親たちの若い頃の話。
清次のちょいと切ないような恋模様が背景となっていた日々から、15~6年の時が過ぎているようだ。
知恵を出し合い、友を思い、付喪神たちにももまれながら、彼らは逞しく育っていくんだろう。
次は、どんな展開になるのかねぇぇ。
十夜と市助はそれぞれの家の商売に精を出し、こゆりには嫁入りの話が…、なんてそんな年頃になっているのかも。
ん~、また楽しみだなぁぁ
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『つくもがみ、貸します』の続編、
『つくもがみ、遊ぼうよ』 畠中恵著 角川文庫