「この動画はお住まいの国では公開されていません」というメッセージが出ます。
誰かギリシャの暴動の真実を知られたく無い人でも居るのでしょうか?
直接URLを貼っておきます。
http://www.youtube.com/watch?v=m9FuZXmG7c0
■ ギリシャ政府がゴネる理由 ■
ギリシャ支援の協議が大詰めを迎えています。
焦点はギリシャがEUが求める緊縮財政を実行出来るかどうかです。
冒頭の映像は昨年6月に起きたギリシャ国内のデモ(暴動)の様子です。
15歳の少年が警官に射殺された事に端を発した様です。
ギリシャ国民にしてみれば、EUの干渉は余計なお世話です。
「緊縮財政を押し付けられて、給与が減額され、税金が高くなるならば、
借金を踏み倒せばいいじゃないか」と思うのは、人間としては当然の発想です。
ギリシャがデフォルトして、ユーロを離脱した場合のリスクは、
多分、緊縮策を受け入れたと同様、あるいはそれ以上に厳しいのでしょうが、
眼前にある損失にしか人間は気付ないのです。
結局、EUの押し付ける改革を実行した場合、
国民の間で大暴動が起こり、政権維持が不可能になる事を
ギリシャの各政党は恐れています。
だから、ギリシャの政府はギリギリまで粘るのです。
彼らの手には、デフォルトして世界を道連れにするという、
最強のカードが握られているのですから・・。
■ 国民は国家の思い通りに行動するか ■
日本の様に飼いならされた国に暮らしていると、
国民が武器を手に、国家や政府に抵抗する姿はイメージ出来ません。
ネットなどで、どんなに政府を批判しても、
火炎瓶を国会に投げつける様な勇気を持った若者は居ません。
しかし、ラテンの国々の人々は、まだまだ熱い魂を宿しています。
サッカースタジアムで時折見せるアグレッシブな行動を、
街路で繰り広げないという保証はどこのも無いのです。
そして、暴動は一度火が付いてしまえば、
エネルギーを解消するまでは燃え広がります。
それまで貯めていたストレスが大きければ大きいほど、
一気に爆発します。
■ テクノクラート VS 怒れる国民 ■
ユーロッパのテクノクラート達は、
どれだけギリシャ国民の熱き魂を理解しているでしょうか?
会議の机上では、ギリシャが再建案を受け入れたとしても、
国民が納得しなければ絵に描いた餅です。
あるいは、その「熱き魂」を見込んでの「ギリシャ危機」なのでしょうか。
燃え上がる群衆、燃え盛る町や車の映像が流れた時、
ヨーロッパは統一に向かうのか、それとも一気に瓦解に向かうのか・・・。
こんな映像を見ていると、たとえ支援が実施されたとしても、
その後にまだまだ、ひと悶着起こりそうな悪い予感もしてきます。