■ 橋本大阪市長が掲げる「船中八策」は正しい?! ■
橋本大阪市長の掲げる「船中八策」なるものが話題になっています。
詳しい記事見つからなかったので、
こちらから引用します。
「赤影HDの社長ブログ」
http://presidentakakage.hida-ch.com/e415531.html
<引用開始>
大阪維新の会の橋本大阪市長が船中八策で改革するとか、
内容を書いた記事がネットでみつけられなかったので、テレビで見た記憶のかぎりですが
・首相公選
・参議院廃止
・憲法改正
・地方交付税廃止
・消費増税
・資産課税
・年金掛け捨て
・TPP推進
こんな所でしたでしょうか?
<後略>
また、福祉政策に関しては、もう少し詳しく載っています。
「赤影HDの社長ブログ」
http://presidentakakage.hida-ch.com/e416323.html
<引用開始>
年金の要点は
・年金の積み立て方式への移行は最低ライン
・掛け捨て方式までいけるかどうかが焦点
・資産もちには年金なし、資産なしには年金あり
・資産の有無は問わず、年金は20歳から強制加入
・自由な経済活動は容認するが、所得再分配はかなり厳しくしっかりやる
・アメリカみたいな格差社会では社会は安定しない
・単年度の所得再分配ではなく、数十年単位での所得再分配
・資産課税で貯めてたら税金が取られる
・年金デビットカードで、使い残しは没収
・年金額は月6万円程度ではなく、生活できる金額に
・国民皆確定申告制で、消費した分には税金をかけない
・国民総背番号制で個人の所得と資産を全部管理する
つまり、年金ではなく、老後最低保障保護制度
と言う方が理解しやすく
20歳になったら、老後最低保障保険に強制加入すると言うイメージで
人生うまくいったら支給対象からはずれますよと言うイメージ
世代間扶養ではなく、同世代間保険と言う事です
(後略)
<引用終わり>
所論いろいろおありでしょうが、
私には、「老人の利益」や「ばら撒きによる人気集め」にばかりが横行する中にあって、
結構真剣に将来の日本を考えた内容となっていると思われます。
特に、「国民に負担」を求めている事に真剣さを感じます。
■ 「構造改革なくして景気回復なし」と似た雰囲気・・・ ■
一つ気になるのは、橋本市長が大化けした事。
かつて「郵政民営化」をひたすら唱えて首相にまでなった人物がいます。
何度かの総裁選に泡沫候補として立候補し、
「郵政民営化」だけを唱え続けた人物が、
「構造改革」を口にした瞬間に、大ブレークして首相になってしまいました。
私は橋本氏は、「大阪府政と市政には無駄が多い」という事を
「公務員の無駄」に絡めて人気を得たと思っています。
現在世間の目は「官僚」や「公務員」にとても厳しいものがあります。
だから、小泉氏が「抵抗勢力」として旧田中派を陥れた様に、
橋本氏が「官僚=日本の癌」と明確に敵視した事が
彼の人気をこれほどまでに高めたのだと思います。
マスコミまで含めた「橋本人気」の裏にあるものを見つめれば、
現在何が起きようとしているかた良く分かります。
■ 「官僚機構」というファイヤーウォール ■
私は日本の官僚機構は優れた「ファイヤーウォール」だと考えています。
自民党時代、田中派を中心とする吉田茂の弟子達は、
アメリカのあしらい方良くを心得ていました。
アメリカの要求を呑む変わりに、日本の利益を適当に引き出していました。
一方で官僚機構は、自民党が承諾したアメリカの要求を上手に無力化し、
日本の国益を守っていました。
この構造が変化したのは「小泉改革」と
「ノーパンしゃぶしゃぶ」からだと言われています。
小泉改革は「国民の高い支持率」と「政治主導」によって
「官僚によるコントロール」を無力化しました。
マスコミも同調する事によって、
国民の声を装って、数々の改革が実行されました。
尤も小泉氏は「破壊者」だったので、旧来のシステムを壊すだけで、
新しい有効なシステムを産む事はありませんでした。
「ノーパンしゃぶしゃぶ」事件によってパージされたのは大蔵官僚です。
彼らは予算編成権と金融監督という巨大な権利を有していました。
大蔵省に逆らっては何も出来ないのが、日本の中央政界でした。
アメリカは日本の戦後復興期に日本に投資し日本を育てましたが、
いざ収穫しようとすると大蔵省が盾となって、なかなか事が上手く運びません。
現在の米中関係が、当時の日中関係だったと思えば分かり易いでしょう。
■ 郵政民営化は大蔵省の悲願 ■
そこでアメリカは大蔵省(と通産省)を潰しに掛かります。
そして「ノーパンしゃぶしゃぶ」というあまりにも恥ずかしいトラップで、
大蔵省を「財務省」と「金融庁」に分割します。
本来「郵政民営化」は「大蔵省」悲願でした。
大蔵省の監督が及ばない「郵政省傘下」の郵便局は日本最大の金融機関で、
銀行などを監督する大蔵省にとって、不愉快な存在でした。
さらに、「財政投融資」という巨大な財布でもある郵便局を、
大蔵省は民営化によって自分の傘下に収めようとしたのです。
そこで「大蔵族」の小泉純一郎を「郵政民営化」の急先鋒に仕立て上げます。
だから小泉純一郎は自民党総裁選で泡沫候補として郵政民営化を主張し続けます。
■ 乗っ取られた「郵政民営化」を取り返す ■
ところが、「郵政民営化」は「構造改革」と名を換え、
知らぬまに小泉純一郎に乗っ取られてしまいます。
構造改革が壊したものは、大蔵省の権益でした。
民営化後の「ゆうちょ銀行」は、外資の餌食となる様に仕組まれていました。
ところが、小泉引退後、郵政民営化には大きなブレーキが掛けられます。
社長も三井銀行出身のの西川氏から、大蔵省OBの斎藤氏に変わります。
この交代には、自民党から民主党という政権交代が大きく働いています。
この斉藤氏こそ、「ノーパンしゃぶしゃぶ」でアメリカにパージされた人物です。
■ アメリカで勢力交代が起きていた ■
ここで、ちょっと面白いのは、郵政利権に手を突っ込んで来たアメリカの銀行です。
郵貯は元々シテイバンクとATMを共有するなど、
郵政民営化に際しても、ロックフェラー系の餌食となるはずでした。
ところが、結局郵貯利権に取りついた銀行はメリルリンチとゴールドマンです。
アメリカでは小泉政権以降、支配構造の変化が起きていたと推測されます。
本来、デビット・ロックフェラーの利権であった郵政利権が、
ロスチャ系のジョン。ロックフェラーの手に移っています。
そうして、三井銀行はロスチャ系の銀行です。
小泉元首相の退陣は潔さが漂いましたが、
政界に影響を残さなかったのでは無く、
ロスチャ陣営によって、政界から追放されたと見る事も出来ます。
小沢一郎 - 斉藤次郎氏 の裏で糸を引くのはロスチャ陣営でしょう。
■ 日本の政治家の台頭の影に、アメリカやロスチャの思惑 ■
小泉氏の急躍進の裏には、アメリカの支配者の影響がありました。
同様に、一介のタレント弁護士であった橋本氏の躍進の裏にも
海外の支配者の影響を疑ってしまうのは、陰謀論に毒され過ぎているでしょうか?
さて改めて「船中八策」を眺めてみます。
実は、「首相直接選挙」や「参議院の廃止」など、
実現までに時間を要する、云わば「どうでも良い政策」のオンパレードです。
確かに、「改革」を意識させませすが、実現性に乏しいのです。
一方、国民が橋本氏に期待するのは「公務員への鉄槌」です。
こちらは、ほぼ全ての国民の支持が得られそうなので、
「公務員改革」と「官僚機構の解体」は優先課題として断行されそうです。
するとどうでしょう、日本のファイヤーウォールが消失してしまいます。
後は、ウィルスのやりたい放題の状況が発生します。
耳障りの良い政策を掲げて、
その実、日本の利益を削ぐような法案が簡単に国会を通過してしまうのです。
■ いつも読めない小沢氏 ■
私は橋本氏などは、鉄砲玉だと思っています。
官僚機構を粉砕したら、彼は用済みです。
一方で、小沢氏はいつも読めません。
ロスチャとは仲良しですが、
いつも政局を混乱させて、日本の改革(改悪)には水を差します。
結局、小沢氏は吉田茂譲りの伝統的な日本の政治家なのでしょう。
利用できるものはロスチャでも、中国でも、
マイケル・ジョナサン・グリーンとでも手を組む。
アメリカの延命が求められれば、ゆうちょ銀行の投資先を
日本国債から米国債にシフトする事も平気。
でも、どうも彼らの思惑通りには事が運ばない・・・。
マスコミもアメリカの意に沿う事を盛大に書き立てますが、
結局は日本はどっちつかずで、フラフラしている。
景気も、回復する機会をあえて潰しながら、
その実、何故か円高を維持している。
とにかく国民にも分かり辛いが、
外人にはもっと分からないのが日本。
一つだけ言える事は、日本は内向きになる事で、
来るべき世界恐慌のリスクを極小化しようとしている様に思える事。
積極的海外投資はリスクと背中合わせです。
危機が発生して、円安に振れればドル建て商品は儲かる様に思えます。
しかし、投資した商品自体が価値を失ってしまえば、
為替差益など取るに足らないものとなってしまいます。
それどころか、ドルが紙くずになるリスクだって無視できません。
橋本改革は「魅力的」に見えますが、
やり方を誤ると、日本の利益を失いそうに思えるのは私だけでしょうか?
橋本氏は、本人も知らぬ間に悪魔に魅入られてしまったのかも知れません。
そう言えば、橋本氏が自分をなぞらえる坂本竜馬は、
幕末におけるロスチャイルドの鉄砲玉でした・・・。
ロスチャがフランス一派とイギリス一派で反目しているという噂もあります。
例によって情報攪乱の煙幕でしか無いのでしょうが・・・。
「悪いイルミナティー」VS「それ程悪く無いイルミナティー」とか、
「悪魔の様なロスチャ」VS「良識的なロスチャ」という対立構造は、
陰謀論者のロマンティシズムを掻き立てます。