人力でGO

経済の最新情勢から、世界の裏側、そして大人の為のアニメ紹介まで、体当たりで挑むエンタテーメント・ブログ。

ギリシャの状況をYoutubeから拾う

2012-02-11 13:25:00 | 時事/金融危機
 


■ ギリシャのデモは一部では暴動に発展・・・BBC ■






こちらはBBCのニュースから

http://www.bbc.co.uk/news/business-16983238


こちらはWSJから。

http://www.youtube.com/watch?v=szCUcSwAt4M



なんだか最近この様な光景を見慣れてしまった・・・。
カメラは一番衝突の激しい現場に集中するので、
同じ様な映像が、何倍にも増幅されて世界に配信されて行きます。

そこらへんの所を差っ引いて考えないと、
慌て過ぎてしまうのかも知れません。

いずれにしても、失業率20%超え、
若年失業率50%の社会で、
今以上の負担を求めたら、こうなるという見本でしょう。

■ 国家の主権が停止されるのか見届けたい ■

ギリシャ問題はギリシャ一国の問題では無く、世界の存亡が掛かっています。
その決断を下すのはギリシャ議会の様に思われていますが、
やはり最後は国民が「力」を持ってして、決断するのかも知れません。

もし暴動が拡大し、政権が転覆した時、
ギリシャは非常事態宣言を発動して軍が出動するのでしょうか?

尤も、警察の労組がIMFやEUの使節団のトップに、
1ユーロの懸賞金を掛けて、逮捕を促しているというニュースもあります。
「銃を突きつけて国家を脅した罪」だそうです。

オイオイ、どうせ懸賞金賭けるなら、ドラクマだろう。
そこは意地を見せなきゃ・・・
ここらへんの脇に甘さがいかにもギリシャ・・・。


ギリシャの警官達も雇用が脅かされ、給料が確実に減るのですから、
いつ暴動側に寝返るかも知れません。

さて、事そこに至った時、EUはどうするのでしょうか?
NATO軍による治安維持が発動するかも知れません。
ギリシャ政府が正式に要求すれば、EUは躊躇しないかも知れません。

先進国において揺るぎないと思われる国家の主権ですが、
世界を救済する為には、意外にも簡単に踏みにじられるかも知れません。

民主主義の正体を、私達は見ることになるのかも・・・。


(写真 ロイター)

あ!、ちょと写真の使い方がイジワルでしたね。
でも、ロイターのこの写真、最近一番気に入っています。
撮られた方としては、怒り心頭なのでしょうが・・・。

しかし、いつ見てもラガルドは恰好イイ。
お名前はクリスティーヌだそうです・・・萌え・・・。
こんなバアサンになら、財布を裏返しにしてもイイと思える・・・・。
・・・イカン、イルミナティーの罠に違いない。

歌の魅力って何なんだろう・・・ルカ・ブルーム、アイルランドの魂

2012-02-11 08:45:00 | 音楽
 




■ 1枚300円の出会い ■

音楽との出会いはいつも唐突です。

徹夜仕事で流しているラジオから突然流れてきたり、
ぶっらっと入ったカフェのスピーカーから流れてきたり、
友人のカーオーディオから流れてきたり・・・。

Luka Bloom (ルカ・ブルーム)というシンガーとの出会いは、
秋葉原のソフマップのCDショップだった。
今から15年以上前だろうか、
職場が秋葉原にあったので、昼休みは良くCDを漁りに出かけていた。

店先に無造作に置かれた箱の中には、
1枚150円とか300円のCDが乱雑に投げ込まれていた。
その中の一枚が、何故か気になって300円で購入したのが、
Luka Bloomのデビューアルバム、『RiverSide』だった。

白黒のちょっとピンボケの写真、。
やぶ睨みの視線。
当時、流行っていたと言えばそれまでのスタイルのジャケットだが、
妙に惹かれるものがあった。

もともと私は、CDはジャケ買い派だ。
ラジオなどで一聴して「良いな」と思ったCDはすぐ飽きる。
ジャケ買いしたCDは、最初は良く分からない物が多い。
良いのか、悪いのかだけでなく、
どんなジャンルなのかも分からない場合が多い。
輸入盤ともなると、いったいどんな系列のミュージシャンなのかも分からない。

だから最初は、分からないながらも何回も聞く事になる。
すると、ある日突然、ベールが剥がれる様に音楽が訴えかけて来る事がある。
ジャケ買いしたCDに7割は外れない。
ジャケットは、雄弁に音楽の内容を語るものなのだろう。



話が外れてしまったが、秋葉原で300円で出会ったLuka Bloomも
最初は「普通」に聞こえた。

確かに力強いエレアコ・ギターは上手い。
歌も上手い。
でも、良くあるフォーク・ロックに聞こえる。

ライナーツには、アイルランドのシンガーのデビュー作とある。
兄は伝説的なアイルランドのバンドのメンバーと言うが、
私は残念ながら、ムービング・ハーツも兄のクリスティー・ムーアも知らない。

だから、日々、その歌と音だけと向き合う事になる。
すると、Luka Bloomの歌は、ある日、ストンと私の心のある部分にピタリとはまり込む。

何処が素晴らしいとか、このテクニックが凄いとかでは無い、
心の中に「ある形の窪み」が最初からあって、
それにピッタリの形の彼の歌が、当然の様に収まったという感じ。

そうして、素性すら分からないアイルランドのシンガーは、
何故か私には、特別の存在となった。

■ アイルランドの吟遊詩人 ■




セカンドアルバム『Turf』は輸入盤で入手した。
一作目の激しい曲調とは一変して、
深い沈み込む様なギターのトーンが印象的だった。

簡単な言葉で綴られた歌詞は、
しかし、素直に故郷への郷愁を歌っていた。
飾りを一切捨て去った歌は、こんなにも強いものなのかと思った。



その中の一曲、『Diamond Mountain』は名曲だと思う。

それでもネットがあまり発達していなかった時代、
Luka Bloomの情報は日本にはほとんどなかった。
彼がどんな存在なのか、私は全く知らずに現代に至っていた。

ただ、ニューヨークのロアー・イーストのライブハウス
『ニッティング・ファクトリー』の改装後の杮落しが、
Luka Bloomのライブだという小さな記事を、ジャズ雑誌で見かけた。

『ニッティング・ファクトリー』と言えば、
世界で最も最先端の音楽家が集う場所である。
そんな場所の記念すべきライブがLuka Bloomであった事が妙に嬉しかった。
オーナーのマイケル・ドーフが私と同じ好みだった事が嬉しかった。

■ アデルを聞いていたら・・・ ■

先日、スポーツジムのランニングマシンのTVを見ていたら
レディー・ガガが映っていた。
特に好きなアーティストでは無いので、漫然と見ていたが、
マドンナと異なり、彼女が少し「ふっくら」している事が気になった。

家に帰ってネットで「レディー・ガガ デブ」で検索したら、
Adelというイギリスの女性シンガーが引っかかってきた。
Youtubeで見てみたら、結構歌も上手し、PVも素晴らしかった。
って言うか、『Rolling In The Deep 』のPV、久々に鳥肌もんだった・・。

で、Adelを聞いていたら、何故か
メリー・コクランというアイルランドのシンガーを思い出した。
圧倒的な歌唱力を持ちながら、酒とドラッグに溺れた歌手だ。



レナード・コーエンの「ハレルヤ」も彼女に掛かればこの通り。
ジョン・ケールのバージョンと双璧を成すのではないでしょうか?



もう一発、こういうシンプルな曲が上手いんです。



そうしたら、アイルランド繋がりで、急にLuka Bloomを聞きたくなった。
ググったら、こんな素敵なブログ記事を見つけた。

「アイルランドの吟遊詩人 ルカ・ブルーム 『イレヴンソングス』 」
http://paddington.air-nifty.com/blog/2009/03/post-be50.html

「魂の輝きを聴いた夜 ルカ・ブルーム ブリスベン公演を観て」
http://paddington.air-nifty.com/blog/2009/04/post-b133.html

私が拙い文章を綴るより、雄弁にLuka Bloomの魅力を伝えている。

そして私は一週間、Youtubeで彼の映像を見続けている。
これは幸せなひと時だ。







本日は、ごく私的な音楽雑記でした。

アイルランドの音楽は、アイリッシュトラッドだけでは無いのです。