ギリシャの暴動は12日がピークだったようです。
パパデモス首相は次の様に国民に呼びかけた様です。
「悪いものと最悪のどちらかを選ぶよう求められたギリシャ国民が、
最悪を回避するため悪いものを選ぶことを示さなければならない」
どうやら国民は、「最悪」を回避し、「悪いもの」を選択した様だ。
但し、それがギリシャにとっての「最悪」では無く、
世界にとっての「最悪」である事を理解する国民は少ないでしょう。
ギリシャの警官隊は防戦一方でしたが、
デモ隊から死者が出なかった事で、暴動は激化せずに沈静化しました。
結果的には暴動は国民の良い「ガス抜き」になった様です。
ただ、ギリシャの苦難はまだ始まったばかりで、
これから国民の生活はますます圧迫されて行きます。
ドイツはあくまでもギリシャに約束の尊主を求めます。
ドイツ国民が「仕方ない、金を出してやるか」と思うまで
ギリシャは苛められ続けるのでしょう。
ギリシャ国民の忍耐力が試されます。
そうする内に、EU内にドイツに対する不満が高まってきます。
この「反ドイツ意識」をどの様に処理してゆくかも
今後の大きな課題となってゆくでしょう。