それは、きのうの出来事だ。
本タラバガニを丸ごと使ったパスタがクアトロに登場。
タラバガニに覆われてパスタが見えない。
これを食べるのも大変な作業だ。
殻から無心にカニの身を取り出すこと20分。
するとまたもやパスタがカニの身に白く覆われて見えなくなる。
ほっ、とため息をついて、ここからひたすらに食べる。
ここでまた20分ほどだろうか。
しかし、食べ終わった時の達成感と満足感は半端ではないはずだ。
たまに、こんなパスタを気まぐれに提供するクアトロ。
次はいつ食べられるのか。
近いうち条件が整えば、このワイルドだぜぇ甲殻類最強パスタが食べられるだろう。
それでも、せっかくクアトロに来たお客様を手ぶらでは帰せねえ。
今日は、特上ウニのペペロンチーニもおすすめだ。
オッケ~。
イタリアの赤ワインで生産量が多いブドウ品種モンテプルチアーノ。
特に、アブルッツォ州のものが有名だ。
モンテプルチアーノ・ダブルッツォと呼ぶが、このワインの善し悪しや価格はピンキリだ。
この名前だけでワインを選ぶのは難しい。
イタリアでもフランスと同様にワインの格付けもあるが、これも便りにならない。
ここは、作り手の情報が有意義だ。
その中でもファルネーゼともなると評価が高く、イタリアのワインの作り手の中でもナンバーワンの評価を受ける。
そのファルネーゼのモンテプルチアーノ・ダブルッツォがクアトロに入荷。
このワインは、ワイン評論家ロバート・パーカーも肩肘張らずに、気軽に飲める赤ワインと位置づけ、レストランのグラスワインにはうってつけだと評価する。
クアトロもこのファルネーゼのモンテプルチアーノ・ダブルッツォをグラス販売始めます。
きっと楽しい会話が弾むワインだと思います。
イタリア・ヴェネト州のザルデット社の「“X”プロセッコ・コネリャーノ・ヴァルドビアデーネ」がクアトロに入荷した。
このワインメーカーは、ブドウ農家から良いブドウを他社よりも高く買う。
選び抜いた高品質のブドウを最新の技術でプロセッコに仕上げる。
プロセッコとは、イタリアを代表する魅惑的なスパークリングワインのこと。
その出来上がったプロセッコの価格は決して高くない。
良いブドウを高く買って、高品質に仕上げて安く売る。
なんと献身的な作り手だろうか。
その品質の高さは、イタリアナンバーワン・シェフに評価され有名になる。
日本でも、マンガ神の雫に登場し、今や日本でも人気のワインだ。
その味わいは、プロセッコらしい華やかさがある。
香りはバラや藤の花のようで、味わいはリンゴやラフランスを思わせる。
いかにも、プロセッコらしい魅惑的なワイン。
これからの年末にクアトロおすすめ泡ものだ。
1978年、イタリアのある資産家が社会に貢献するため“リミニの丘”に薬物中毒者の更正施設を作る。
その施設では、彼らを無償で受け入れ、彼らを家族として扱う。
今までに2万5千人を受け入れていると云う。
また更正プログラムの一環として牧畜や革製品、織物などの事業を行う。
そしてワイン造りも、その更正プログラムの一環として始めた。
現在、施設の2000名の内70名がワイン造りに関わり、ワイン造りの有名なコンサルタントの指導も受け、とても高品質なワインを造っている。
その中で、“ノイ”という赤ワインがクアトロに届いた。
ノイは“わたしたち”と云う意味で、この施設で働く人達、全ての力を結集したワインを意味する。
彼らの育てたブドウの内、選定をして60%だけがこのワインになる。
まさに、彼らのプライドを現すワインになっている。
調和のとれた味わいは、ワインそのものの評価としてかなりのもの。
実際、ワインの評価誌などでも、とても高い評価を得ている。
一度、人生を誤った人達が、再び笑顔を取り戻す。
このワインを飲むと、その笑顔が見えてくる気がします。