魅惑のワインと出会う100の方法

デイリーからカルトワインまで、日々探し求めては飲んだくれているワイン屋のおはなし。

ワインバカ今昔

2006年07月16日 | ワイン ~2019年
実は私のワインバカはもう25年くらいになるんですよね。
同じワインバカでも昔と今ではちょっと質の違いを感じます。

今はインターネットも普及して、情報がいくらでも入ってきます。
入りすぎるほど入ってくるので、逆に頭でっかちさんも多いと思います。

かつては情報も少なかったし、権威主義的な面もありましたので、
「○○しなければならない!」みたいな飲み方だとか、「この食べ物には
ぜひともこのワインを!」のようなマリアージュを方程式のように
語られたものです。

もちろん本来は嗜好品ですので、自由に選択すべきことで、他人から
とやかく言われる筋合いはないはずです。
それを押しつけがましく、見栄を張った本、マナー、レストラン、
屈折したマニアなどが世界を狭くてしまい、窮屈なものでした。

しかし、近年はワインジャーナリズムも台頭し、多くの影響を与えています。
変なことを公に語ろうものなら、そりゃもう大変です。
また、これは飲み手だけでなく生産者にも大きく影響しています。
これは後日ワイン評論家の功罪として書きたいと思います。(おっ、
偉そうじゃん?!)

ただ、昔の(70~80年代あたり?)の未知の魅力を探ろうとする探求心や、
純粋な情熱や、初めて味わう驚きに目を丸めて感動すること等が
減ってしまったような、また安っぽくなってしまったような気もします。

それでも、個人的には良い方向に向かっていると思います。
結果としてワインがより親しみやすく根づいていけば良いなー、
とは思っています。

書籍やネットではワインの生産者、ヴィンテージ、その出来、評論家を含め、
他人が飲んだ感想等は調べることもできますが、大切なのは実際に飲んで
自分の感覚で感じたり、選んだり、納得できたりすることでしょう。

これからもいち消費者、いちワインバカ、いちワイン屋(売る側も)の視点で、
感じるままに素直に書いていきたいと思います。

今デイリーワインを飲んでいますが、これだってかつてに比べると
とてもレベルが上がって安くて美味しいワインが増えましたよ。

幸せは確実に増えているのです。
コメント
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