ボジョレーヌーヴォーいよいよ解禁です。
今年のヌーヴォーですがボジョレーワイン委員会よりのレポートを記しておきましょう。
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ボジョレーワイン委員会 プレスリリース [BEAUJOLAIS]
2019 ヴィンテージ 量は少なくとも品質は有望な出来栄えに
今年は生産者にとっても大変な年でした。春には畑が凍り、乾燥やみぞれが何度も降るなど、
厳しい状況が続きました。こうした気候不順の影響で 2019 年のワインは北から南にかけて質の
差が大きいという結果となりました。 収穫量も少なく、昨年に比べると半分ほどで、生産高も
過去5年間の平均と比べて 25%も減少しました。
とは言え出来上がった初物ワインを試飲してみると、このヴィンテージはかなり有望です。
8 月に降った雨が畑に栄養を与え、ブドウの実が熟すタイミングで は好条件が整い、成熟して
収穫された時には理想的な酸味となっていました。衛生管理も問題なく糖分もたっぷり、
欠かせない酸味とのバランスにも優 れた産物です。収穫時期も早すぎず遅すぎず、
ボジョレーのガメイ種のブドウの特徴であるブドウのさわやかさがしっかりと感じられる。
長期保存の可能性 もありそうで、風味が明瞭なワインとなりそうです。 『柔軟で丸みのある味わいの
ワインです。今年の収穫は確かに量が少なかったのですが品質は興味深いものです。いい年が続いています!』
と語るのは SICAREX(ボジョレーワイン醸造学研究学院)の院長であるベルナール・シャトゥレ氏。
さらに酒販店 Oedoria の代表、フィリップ・ティラルドン氏が続けます。『今年は普通とは違う年でした。
収穫量が少なかったためにかえって、アルコール分、 酸味、ポリフェノール成分といった要素のバランスが
優れています。最初にテイスティングした作品はとてもしっかりした味わいの中にブドウの風味、つまり
フレ ッシュさも保っているのを感じました。』
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こういう情報が来ております。
「長期保存の可能性」というワードがありますが、ボジョレーヌーヴォーに関しては、ほぼ
熟成させないですし、(ホントは昨年のヌーヴォーは今飲んでお美味しかったりする)そういった
造りでもないため、クスッと笑ってしまいます。
ボジョレーヌーヴォーなんてさ・・・と仰る方もいらっしゃいますが、ボジョレーの農家も
この収入がないと大変困るでしょうから、ちょっとだけ目をつぶってくださいね。
そして何よりも「飲むための口実!」だということを
ご理解いただきたいと思います。 (口実はつぶしてはならない)
ところで今長崎ではミカンの出荷が始まりましたね。
同じ農作物。始まりの活力は良いものです。
長崎の大村空港の見えるミカン園の風景。
ボジョレー地区も美しいだろうけど、長崎もなかなかよー。
最後におまけ。2006年に書いた記事です。楽しいですよ。
ボジョレーヌーヴォーにはなぜ白がないか?(クリック)