魅惑のワインと出会う100の方法

デイリーからカルトワインまで、日々探し求めては飲んだくれているワイン屋のおはなし。

即興試飲会?

2006年05月31日 | ワイン ~2019年
珍しく、ある輸入元の方が営業のためご来店され、
その席で、ワイン持ってきてるんで、飲みますか?と言われた。

・・・・・、この私が飲まない?・・・・・わけないでしょ!

で出していただいたのが、これらの・・・・説明すると大変なので省略。
結構美味しいものもあったので、多分そのうち店頭に並ぶアイテムも
あるでしょう。

でも嬉しいじゃないですか!
これだけのアイテム持ってこられた営業の方は初めてです。
その熱意には頭も下がります。しかもグラスと紙コップも
持参されてるんです!ヤル~

しかし、単に「営業」だけではなく、その話の中に幾ばくかの
ワインの好き者同士ならではの本音やワイン馬鹿さ加減(良い意味ですよ)
が出る瞬間が一番楽しいものです。
好きじゃないとやってられないこと・・・・それが「ワインを仕事にすること」
だと思います。ワインへの愛情や情熱のない営業文句はなかなか人の心を
動かさないでしょうね。

って偉そうなこと書いてしまったのですが、こんな未熟な私でも、言葉や
文章を通じて、何かお伝えできることはあるはずです。
そう思いながらこれからも書いていきたいと思います。
・・・あらら真面目?って酔ってるからでしょうか。

★ところで、このブログですが毎日カウンターが表示されています。
何人に来ていただいたかが分かります。分かるのはそれだけです。
誰がいつ来た、とかは全く分かりませんので、安心してご覧下さいね。
カウンターが増えていると嬉しいものです。最近よく感じるようになりました。
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穴ワインを探して・・・試飲しています。

2006年05月30日 | ワイン ~2019年
2003 モンタニー 1er (ドメーヌ・ド・ラ・シュヌレ)
ブルゴーニュ白 2千円台後半

モンタニーの白は穴場のワインです。これは03年らしく酸が弱く、
その分、まろやかで飲みやすいです。リンゴのような酸も現時点でもほど良いです。
ちょっと蜜っぽさやナッツの風味もあり、ほどほどの厚み。


2002 マコン ヴィラージュ(カーヴ・デュ・ペール・ティエンヌ)
ブルゴーニュ白 2千円台前半(写真はこれ)

ビオの造り手。香りがすでにビオ。香りに厚みがあり、生きています。
多少酵母臭さはありますが、嫌な感じではありません。果実の香りよりも
酵母とその上に酸が乗るような香りです。透明感はあります。
味はクリアで素直な果実味、ラムネ菓子、ロウ、ちょっと花崗岩や白い花を
連想させる風味を持っています。ふくよかで美味しいです。入れちゃおうかな?


2004 マコン(カーヴ・デュ・ペール・ティエンヌ)
ブルゴーニュ赤 2千円台前半

上と同じ造り手のマコンの赤。ガメ種です。香りはやはり酵母の方が
果実味の香りよりも浮いて出てきます。イチゴやフランボワーズ。
肉っぽさ、皮っぽさ、バニラっぽさは感じません。純なフルーツです。
味もきれいで、伸びやかで素直。酵母感はあるもののクリアでいけてます。

その純粋さは、私自身にも子供の頃を思い出させ、酵母の風味は蝋石
(ロウセキ)って遊びで使ってた石で、路面に線を書くためのチョークより
も固い石があったのですが、それを思い出させてくれます。

それくらい良いワインですが、ちょっと高めなのが・・・・・。
ガメにこの価格は・・・・って手もかかってるんだけど・・・、
等々いろいろと考えてしまいます。2日目の方が美味しいくらいの
ポテンシャルを持ってはいますし、かなり優秀な造り手のボジョレー・
ヌーヴォー飲むよりは美味しいと思います。
そんなガメ種ですが、お客さん飲んでくれるだろうか?
最近ちょっと弱気だもから、止めておこー。
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やれやれ、と少しほっとしながらも・・・

2006年05月30日 | ワイン ~2019年
このブログは出来るだけ単なる「ワイン馬鹿」として書くスタンスと、
仕事ですので、正直、お店の紹介くらいはしたいというスタンスの
両方があります。

2、3ヶ月に1度だけですが「新入荷&お奨めワインのご案内」という
ダイレクトメールを書いて、お得意さまへEメールとFaxでお送りしているの
ですが、実は・・・意外と書くのが結構辛い! 
セレクション、書き方、タイミング(あまりに頻繁だとウザイですよね)やら、
こればかりは商才かも知れませんが、私には永遠に悩み続けているので、
きっと商才はないのでしょう。

毎回毎回、このラインナップで良いだろうか?、限られたスペースでどう書い
たら美味しさが上手く伝わるだろうか? なんて悩みながら何年も書き続けて
います。何だかんだで10数年続けているんです。
ただ、正解はきっとなくて、ずっと悩みながら進んでいる状態です。

ご希望の方にはテキスト形式にてお送りしておりますので、HPへお進み
いただき、メールにてアドレスをご連絡下さい。

2、3ヶ月に1度ですが悩んで、書いて、ご注文を受けて・・・・その時ほど
嬉しいものはありません。自分の選んだアイテムを選んで頂いた時は、正直、
メチャ嬉しいものです。
そして、ひと仕事?終えて、ホッとしながら飲む安ワインは、何よりも
美味しいです。そうやって気苦労(大したことない?)を受け止めてくれるのも、
やはり大好きなワインなのです。

やはり、ワインがないと私の人生困りますね。



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サントネーってサントネージュじゃないですよ

2006年05月29日 | ワイン ~2019年
さあ、本日は穴ブルゴーニュを目指して試飲です。
2004 サントネー 1er クロ・デ・ムーシュ(ルシアン・ミュザール)
ブルゴーニュ 赤、1級畑。

可哀想なくらい同情してしまう年、“2004年”は本当に難しい年です。
さらにサントネー村ですよ。たとえ1級畑でも大して期待はしませんよね。
ルシアン・ミュザールという造り手もメジャーではないです。
畑名のクロ・デ・ムーシュもボーヌにドルーアンが所有する、同じ名前の
有名なものがあります。だから二番煎じみたい。
あらあら、いいことないじゃないの!

で、これだけ大したことない素材が揃うと・・・・普通ダメでしょ。
しかし、しかし、このワインは結構やってくれます。
香りはウェイト感があり若いのに、どっしりと構え、中心に蜜を感じます。
ハーブのような揮発的な香りが、早く飲めよ!と誘っています。

味わいはしっかり凝縮感があり、黒さ、重さ、肉や八角、漢方のような
東南アジア系スパイスまでも感じ、ちょっとビックリしています。
タンニンも結構しっかりとしていて、こりゃ、確かに穴ですね。
薬品っぽく感じる人もいるでしょうし、気持ち淡白さもあり(これはあくまで
特級や有名ワインと比べた場合ですけど)、価格としてはどうなんだろう?

あっ、価格書いてなかったですが、4千円前後です。値付けに問題が。
さすがに厳しいか・・・・・、でも結構美味しいんですよ。
生産量は300ケース、つまり3600本。ってどうなんですかね?
これだけの価格なら、他に選んでも美味しいのには当たりそうですよね。
お客様はサントネーで4千円は出してくれないでしょうか。
ネームヴァリューも弱いし、正直、怖くて入れられません。ゴメン!
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またUSAが勝っちゃったよ!

2006年05月27日 | ワイン ~2019年
http://www.yomiuri.co.jp/gourmet/drink/wnews/20060526gr02.htm

30年を経て新たな対決がありました。
フランスは仇討ち(雪辱)出来ませんでした。
カリフォルニアが最高のワインを造ることは知っていますが、
何故、日本では人気がないのでしょうね。保守的な人が多いのでしょうか。

音楽のオーケストラでも似ています。
伝統の音楽はドイツをはじめヨーロッパです。ウィーンフィルやベルリンフィル、
なんて御本家もいいところ。ところがアメリカのオーケストラも本当に素晴らし
いと思います。もしかしたらヨーロッパを凌いでるかも知れませんが、大声で
いうと、そんなことはないよ、と返されるかもしれません。

実は私はアメリカを国家として大嫌いです。
特に長崎市民ですから憎いのが基本です。
しかし、アメリカのワインは大好きです。ポピュラーやジャズをはじめアメリカの
音楽も大好きです。これはどうしようもないです。
アメリカのワイン、応援しています。
・・・・・・って私はコンセイエ。
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まったりトロピカル!

2006年05月26日 | ワイン ~2019年
2004 Mueller Russian River Chardonnay LB
 ミューラー ルシアン・リヴァー シャルドネ LB(白、4千円程度)

若いです。色は青っぽさも見え隠れするほど?の明るいゴールドイエロー。
香りはトロピカルフルーツ、バター、ハーブ、、ミネラル、石灰、石等。
香りだけで期待させてくれます。結構ワクワクしてきますね。

で、飲んでみると、なんと滑らかでまったりとしていることでしょう!
厚みがあって、艶やか、ミネラル感に覆われたハチミツバターです。
とろみに覆われ、オイリーですが、酸もしゃんとあって、キリリとして、
トロピカルフルーツの果実味を引き立て、生き生きとしています。

ブルゴーニュであてはめると、厚みを感じるムルソーというよりは、
しゃんとしてピュリニーやちょっとコルトンっぽいでしょうか。
ピュリニーの優秀な1級畑を飲んでいるようです。ってことは結構コスト
パフォーマンスが良い!?

熟成を待たなくてもこれだけ楽しめればいいですね。
熟成したらもっと化けるんでしょうか?確かに今現在ではまだまだ
覆われている部分も多いのです。

お奨め出来るんではないでしょうか。結構良いと思います。
ただ、価格の問題もあって、今、入れるかどうかを悩んでいます。
この価格ならお客様に、絶対に満足していただきたいじゃないですか。
ちょと時間を下さい。と言いたいくらいです。
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暗号のような名前のワイン、何のこっちゃ?

2006年05月25日 | ワイン ~2019年
2004 dA L.R.T RSV(赤、南仏、1200~1300円前後?)
タイトルからして、何のこっちゃわけ分からないワインですよ。
暗号ですね。まあ、ワインの名前自体が大抵の日本人には暗号や呪文の様なものです。

このワインはフランス、リムー地区のドメーヌ・アストラック・ワイナリー
が造っているもので、RSVはリザーヴのことです。
この価格にしては濃く、香りもエステルや揮発性の香りがバンバンしてきます。

香りを嗅いだ瞬間キタ━━━━(゜∀゜)━━━━!!!!!!!!!!!! って感じで、
はっきり、きっぱりとキレのあるイメージです。
クリアで濃い果実味と充実感もこの価格では素晴らしいです。
当然コストパフォーマンスは、かなり良くて、あくまで私の独断と当店のカラー
として、これは合格です。

もうすぐしたら当店店頭に並んでいることと思います。
ちなみにセパージュは、Me55、Sy25、CS20%。

写真にはありませんがシラー他、同じ造り手のアイテムをいくつか飲んで
います。他もまずまず良かったのですが、これが一番グッと来ました。
2004は失望物も多い中、これは光って見えます。
若さもあってか、数日経ってもへたり具合も少なく、このワインは
レストランなどの業務店のグラスワインにも抜群だと思います。

2004年でこれだから、これからの当たり年にはもっとすごいことに
なりそうな予感がします。要注目!
正直、あまり良いと思わないフランス物の04年の中でメルロ主体の
ワインは意外といけてるのがいくつかありました。メルロ良いんでしょうか?

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へこんじゃったよ。orz

2006年05月24日 | ワイン ~2019年
今日はちょっとへこんだ出来事があった。

とあるレストランよりワインの問い合わせがあった。
「これこれの価格でピノの良いのある?」

私「えーと、えーと、この○○、こんなもんじゃダメですか?」
レストラン「それって、うちの店で○○の価格で出せるの?」
私「んーーーーー、やっぱり、おたくのカラーじゃありません」

うちのお店は業務店にはほとんど卸していない。
その極めて少ないお店からの貴重な問い合わせなのにこの調子だ。
情けなかった。

最近、「当たり」が何となく少なくて、そのお店用のネタも少ないのだ!
誰しもスランプはあるんだろうけど、ちょっと自分自身が情けなかった。

ない時は徹底してない。ある時は、あれもこれも・・・・・・・と、
いくつもあって、結局うまく、どれが最適かが断言できない。

打席には立たせてもらっても、なかなかタイムリーヒットが打てません。
くじけながらもまた新たなネタを探すしかないのです。結構辛い!よね。
味わいは各お店や、お客様の個性、カラーもあり、常にこちらも対応できる
ネタを持っているわけじゃないし。ずっと前回と同じものばかり奨める
わけにもいかない。
何百種も試飲会で飲んでるのに、このていたらく。反省。

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デイリーのツボ

2006年05月23日 | ワイン ~2019年
本日はマイ・デイリーのヴァル・コロンベ(南仏、600円前後)

本当に落ち着ける瞬間というのは、何も考えないでいられること。
つまり、ワインがいくらのものかは全く関係なく、味わいも大して関係なく?
(叱られるかも?)ダラダラと何かをしながら飲むのが最高です。

もちろん素敵な方や気のおけない友人と飲むのも最高だけど、
ひとりの時はあえて高いワインは必要ないです。
つまり、仮に独身だったらお手軽ワインだけあれば十分。
ヴォーヌ・ロマネやポーヤックは要りません。ホントに?

ヴィンテージも産地も関係ないのです。ある一定以上のレベルの味であれば、
お酒が飲めて(アルコールに酔えて)、それが大好きな赤ワインならそれで
十分です。意外と皆さん、本当はそんなもんでしょ?


ワイン飲んで、あーだ、こーだ、言ってるけど、長い人生の退屈を紛らすため
のもので、人間、今現在それなりの環境に置かれたら、どうとでもなるもんです。

えっ、それだけじゃつまらん? ですか・・・・・・
では、そんなあなたに朗報を。
このヴァル・コロンベが2005年物から合成(人工)コルクに変わります。

実はこのワイン、ブショネを含めてボトル差が大きかったのですが、
(私は何ケースも飲んでいますので)これからは大丈夫と自信を持って
言えるワインとなるのです。これは嬉しいです。

先日あまりにブショネが多かったので、輸入元に文句を言ってしまったの
ですが、次の年からコルクが変わるとのことで胸をなで下ろしました。
多分、同じ様なクレームがあったから、造り手も考えたのだと推測します。
ブショネは造り手(メーカー、ワイナリー)の責任と言えるでしょう。
近年、スクリューキャップや合成コルク、圧縮コルク、ガラス栓等が
開発、使用され、問題解決へ向かっている動きを大歓迎したいです。

ブショネの問題はまた別の日に書くことにしましょう。


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大好きなUSAワイン

2006年05月22日 | ワイン ~2019年
2003 クライン ムールヴェードル エンシャント・ヴァインズ(USA、赤)

価格は2千円台前半。これまでも当店で扱ってきたワインの
最新ヴィンテージです。クラインは私が最も好きなUSAの造り手のひとつです。
ただ、02年はいまいち納得がいかず、販売しませんでした。
本日は03年となりテスト試飲です。

ムールヴェードル種のことをアメリカ人はムールヴェーダーなんて
発音してたりもします。

コルクを抜くとオリがしっかりと付いていました。
ビンの口にも少し付いていました。
それを見た瞬間、ワクワク~ソワソワ~の予感。
そう、私は濃い~~のは大好きだからです。

香りは、まずジビエを連想させる肉、土、焼き菓子、ミントやスパイシーさが
ムンムンしてきます。いいね~。もうすでに香りだけで厚みを感じます。

飲むと、濃く、厚みのある黒系果実味が口いっぱいに広がります。
スパイシーさがアクセントですが、ピリピリと少しだけしますが、
まろやかでふんわり、ベルベットのような感じもあります。
少なくともフランス、ローヌの4、5千円クラスに匹敵できるほどウェイト感や
充実感があります。フランスの同品種よりも、やや愛想も良く、外向的だけど
ケバイわけでもなく、分別を感じます。きっと一般的なUSAのイメージよりも
慎ましやかさがあるように感じられるでしょう。

結構いけると思います。入れときますね。

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お手軽、軽めのZin

2006年05月19日 | ワイン ~2019年
本日は2004 クライン Zinfandel(赤、USA、ジンファンデル種、1733円)

大好きなZinfandel(ジンファンデル)です。
いいよなー、Zinは。ピノも大好きですが、「長崎ジンファンデル愛好会会長」を
名乗るほどのZinfandel好きなのです。
しかし最近ちょっと飲む割合が減ったようです。ガツン系は10~14日に1本
くらい飲むのがベストの間合いかも知れません。
あとはお手軽なデイリーや心安らぐ優しいピノが理想的かも。

で、このワインですが、香りはハッとするハッカ系、マシュマロ、木、
濃厚なベリーやチェリー、そしてコショウ等のスパイシーさ。
滅茶苦茶、濃厚ってまではいきませんが、この価格では、まずまずの程良い
濃さとスパイシーさ。甘さ(果実から来る自然な甘さで、決して加糖した
ような露骨な甘さは想像しないで下さい。)は控えめで締まった感じもします。
どこかちょっとだけですが、ストイックさを持ったZinです。

個人的にはもっとガツンと来た方が好きですが、何はともあれ、
このZinは誰にでも取っつきやすい美味しさを持ったワインでしょう。

ところでジンファンデル・マニアはZinfandelのことを「ズィン」と
発音するのです。「ジン」だと別の酒になってしまいますしね。
皆さん、ズィンもっと飲んでやって下さいね。



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マランジェ(デシュマン・コンタン)

2006年05月18日 | ワイン ~2019年
1998 マランジェ(ルイ・デシュマン・コンタン、赤、仏、ブルゴーニュ)

おいおい、ルイ・デシュマン・コンタンなんてドメーヌ、見たことも
聞いたこともないよーー。
そうですよね。しかもマランジェ(村名ワイン)なんて穴中の穴でしょう。
誰も見向きもしません。穴狙いこそワインの大いなる楽しみ! 2079円。
何とかちょうど2千円くらいで美学を感じることのできるブルゴーニュのピノ。
案外、掘り出し物です。

で、このワインですが、すっごく愛らしいです。
色は薄めで、透けて見えそうですが、健全でへたった感じはありません。
香りもチェリー、カシス系の明るいベリーがピチピチしています。

味わいは軽やかで愛らしくチャーミング。決して悪い意味ではなく、
心地よくするすると入り、その軽やかさを愛でたいくらい可愛いです。

浅田真央ちゃん、福原愛ちゃんくらい、愛らしいかも。
ただ、淡白といえば淡白なのですが、2000円でこれだけの
愛らしいブル・ピノが楽しめれば、そうれはそれで良いでしょう。
今、抜群に飲み頃だと思われます。

ちなみに、少し残った2日目も果実味はしゃんと背筋を伸ばし、きっちりと
保っていました。やるじゃない。
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究極の選択

2006年05月17日 | ワイン ~2019年
「究極の選択」と聞くと、カレー味の○○コか、○○コ味のカレーか?
と考えてしまうのは私だけではありますまい。

今日はワインの究極の選択を考えてみましょう。
何といってもデイリーにたくさん飲むかどうか? 数日に1回で良いのか?
質と量のバランスってところが焦点になります。

質問:あなたなら以下のどれを選ぶ?

1 毎日1本500円程度の安ワイン
2 2日で1本1000円程度のほどほどのワイン
3 4日で1本2000円程度のなかなかのワイン
4 1週間に1本3000~4000円程度のいけてるワイン
5 2~3週に1本10000円程度の高級なワイン
6 1ヶ月に1本、15000~20000円程度の偉大なワイン

いずれも1ヶ月のワイン代は似たようなものです。
・・・・・が、大きく違うのは酔いどれの具合ですよね。

5や6を選ぶ方は、きっと芸術性を重んじ、ストイックで規律に厳しく、
理性のしっかりとしているであろうことは想像するに容易です。

3や4あたりを選ぶ方は、分別のある大人の対応と言えるでしょう。
理性も飲酒量もまさに適量で問題もなく、人生は堅実でしょう。

問題は1とか2あたりを選ぶ方達、つまりアルコール依存症に最も近い
人種?が、人生を有意義に過ごすことが出来ているか?、もしくはこ
れから先、出来るだろうか?ということですよね。
それは取りも直さず私自身のことでもあります。

かつて無知な私は自分の“ガンマGTP何とやら?の値”を、ある医師
(ワインマニアです)にお尋ねしたところ、「そりゃ、問題ない、
むしろ飲みかたが足りない」とお叱り(激励?)を受けた経験があります。

それ以来、休肝日もろくに取らず、ワイン道に精進してきた私の
新たなガンマGTPの値をその方に示し、「よく精進しましたね、少しは
休みも取りましょう」という言葉を聞きたくて、頑張っているよう
なものです。
私を含め、上記の1とか2を選ぶ「ワイン馬鹿」は、それを誇りに思い、
ワインと共に生きることこそを、有意義なものとして人生歩いていきましょう。


最後にもうひとつだけ究極の選択を。

・ワインを知らず、健全な人生を送るか?
・多少健康を害してもワインを知って、酔いどれの美学を貫くか?

ほらほら、それなら当然後者でしょ。
あーーー、また今日も飲み過ぎ。って怒られるんだろうなー。
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ブラック・オーク CS 

2006年05月16日 | ワイン ~2019年
今夜は、サッカー日本代表に思いを寄せて

2003 ブラック・オーク CS(赤、USA)

CSはケースの略ではありません。そんなに飲んだら死んでしまいます。
カベルネ・ソーヴィニヨン種の略です。念のため。

1000円ちょっとです。
色は濃いめ、CSですから。香りは中間~黒系のベリー、コショウ、
ちょっとビニールや麝香、ミルクなど。
同じ銘柄のメルロ種よりはこちらが好みです。
普通に楽しめます。でも、普通。
味はミディアム・ボディで、そこそこの厚みを持った果実味でちょっと
スパイシー、酸とタンニンも程良くバランスは良いと思います。
すぐ飲むのに打ってつけで、誰も文句は付けないでしょう。
ただ、これで800円程度なら嬉しいところです。

気持ち、ほんの少しだけ苦みがアフターに付いてくるのと、香りに
もっと華が欲しいのが、マイナスというか、不足のポイントです。
もっと最後まで明るさを保ちながら、パッと華開いて
くれたら良いのですが。
 
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オーセイ・デュレス (ロブレ・モノ)

2006年05月15日 | ワイン ~2019年
2002 オーセイ・デュレス (ロブレ・モノ)
   Auxey-Duresses (Roblet Monnot)赤、ブルゴーニュ

赤い花、花の蜜、ハーブ、チャーミングできれいな赤系ベリーの香り。
ピチピチして好印象。飲むと柔らかで、きれいな赤系果実味と酸。
控えめに肉系の味わいはあります。また、徐々に開いてきて、甘い味わい
が出てきます。タンニンはとても細かく、ちょうど良いバランスです。
このワインはやや軽めながらも、何と心地良いピノでしょう!

酒質に張りがあるので、クリアな味わいをしばらく(ここ数年は)は
保つでしょう。可憐でキュートな乙女ってとこかな。
結構良い感じだと思います。
こんな当たり年の2002年はあと2年くらいした方が、本当は美味しい
でしょうね。でも今でもOKです。
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