魅惑のワインと出会う100の方法

デイリーからカルトワインまで、日々探し求めては飲んだくれているワイン屋のおはなし。

ジゴンダス(ムーラン・ド・ラ・ガルデット)

2006年04月30日 | ワイン ~2019年
2000 ジゴンダス(ムーラン・ド・ラ・ガルデット)仏、ローヌの赤ワイン
です。価格は2600円程度。

しんみりといけるワインです。意外とシリアスさもあります。
大当たりの2000年ですが、少し落ち着きも出てきたようです。
肉や獣臭、ブラックチェリーなど黒系ベリー、深みのある井戸のコケ、
牛革、そんな香りです。
飲むと、奥行きがあり、深々と染みわたるような落ち着きと、
やや細かくなったタンニン。
どんな風に美味しいかと言えば、酸と牛革の風味が調和し、浮つかない
大人の落ち着きを感じ、スパイシーさが舌の横の方へ染みわたるって感じかな?

コストパフォーマンスは良い方だと思います。

ただし、偉大な酒質とまではいきませんので(価格からしてそうです)、
ずっと寝かせてもそこそこは保つでしょうが、あと5年以内がピークと
推測します。

ところで、名画「ムーラン・ド・ラ・ギャレット」をもじったような、この
ジョークのような名前?の割に味わいは、ちゃんとしていてとても真面目です。
そのギャップは謎めいて、酔いが風車(ムーラン)のように頭の中をクルクル
と回っています。???あんた今日も飲み過ぎだよーー。
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CNDPってわかりますか?

2006年04月29日 | ワイン ~2019年
2003 シャトーヌフ・デュ・パプ(ドメーヌ・デュ・ヴュー・ラザレ、赤、仏)

業界略語でCNDPと書くと、シャトーヌフ・デュ・パプを指します。
マニアは“パプ”とだけ発音します。個性的な名前ですよね。
“法王の新城”を意味するこのワインはいろんな造り手がいますが、
結構美味しい物が多いです。ビンの形も個性的で、ビン自体に彫りや凹凸の
ある特殊なものが多く使われています。

03年だけにまだまだタニック(タンニンが多いこと、バランス上でタンニンが
突出していること)ではありますが、干しブドウやちょっとアマローネを感じ
させる、深みのある黒系の風味ではあります。
濃く、凝縮感が押し寄せてきます。濃い~のが好きな方はきっと満足される
ことと思います。男らしい硬派のワインでしょうか。
ちょっと高い4千円台。ただし、当店では扱っておりません。
何故って?・・・・・うーーーん、でも意外と美味しいですよ。




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メルキュレV.V (F・ラクイエ)

2006年04月28日 | ワイン ~2019年
2002 メルキュレV.V (フランソア・ラクイエ、赤、ブルゴーニュ)
             Francois Raquillet

あまりにたくさん飲んだ試飲会の中から、ホッとした銘柄です。
やはり最後は「ピノ」でしょ。と言いたくもなります。
タンニンの多いボルドーや濃いローヌなんかを数多く飲んでいると、
口の中の粘膜がやられ、皮膚がボロボロになったりしますよー。

さて、このワインですが、
ちょっと動物系の香りもしながら、焼けたレンガ、カシスや揮発性の香りも
します。特に強い香りではないです。
含むと綺麗で艶やかな感触で、しなやかでスーーーッと入ります。
まとまりが良く、酸、タンニン、フルーツのバランスが綺麗で心地良いです。

価格は2千円台後半ですが、ブルゴーニュとしてはこんなもんでしょう。
02年が良いのか、V.Vが良いのか、造り手が良いのか、
とにかく一般的に分かりやすく、受けも良いピノでした。ウレシー 
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試飲会での出来事

2006年04月27日 | ワイン ~2019年
昨日は試飲会だった。約300アイテム以上かも?テイスティングしました。
死にそうでした。
しかし、それだけやってると、いろんなこともありますよ。

昨日は、ちょっとおフランスな出来事があった。

試飲会ブースにて、とあるボルドーワインのテイスティングしようとして
「(シャトー・ラ・)クロワ・ラルティグを下さい。」とお願いした。
( )内は通常は省略して読まない。特に目の前にはボトルがあるわけですし。

そしたら、ブースの中のソムリエ(女性だからソムリエール)の彼女が、
「シャトー・ラ・クホォワ・ラホゥティグですね。」と返してきた。
フランス語特有の「R」の発音だよ。

キタ━━━━(゜∀゜)━━━━!!!!!!!!!!!!
思わず、その瞬間口に含んでたワインを
ドバーーーーー!と吹き出しそうになった。
下手して彼女の顔に赤ワインが吹きかかったらどうする?

「うっ!!!」と耐えたけどさー、そうなると、こちらも
「マドモワゼ~ル、ヴァン、ホゥ~~ジュ、スィルブプレ!」
 (お嬢さん、赤ワインをお願いします。)

と、ちびまるこちゃんの花輪君状態でやらなくちゃいけなくなるじゃないですか!

もしもこっちが舌を噛んで、試飲会場が流血騒ぎになったらどうしますか!!

山は死にますか?空は死にますか?ワインはどうですか!!!

その後しばらくの間、私がそのソムリエールさんと話をしたことにより、数人出た
かも知れない?流血犠牲者を、私の行動により一定時間阻止することが出来た
ことは、ここに記しておかなければならないでしょう。
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コッポラ ビアンコ

2006年04月26日 | ワイン ~2019年
2004 コッポラ ビアンコ(白、USA)千円台半ば。

商品探索のためのテスト試飲です。
フランシス・コッポラ監督が造るテーブルワイン。メインはピノ・グリージョ種。
ちょっと前まではこのワイン、少し甘かったのですが、最近ドライにスタイルを変えているようです。それはいいのですが、少し軽めになっている。

若く、爽やかで、瑞々しく、香りも白い花のようで軽やかで、ハーブや青草や
メロンっぽく、気持ちいいくらいです。

しかし・・・・・・、これほど印象に残らない白も珍しいかも。
逆に言うと、それだけあまりにスイスイと入りすぎる?
是とするか非とするかは、飲み手にゆだねましょう。

料理には、たいてい何でも邪魔をせず、ついて行けそうです。
あまり重たい味の料理の時は軽すぎると思いますが。

まあ、そんな感じで飲むといけるでしょう。
ぶっちゃけ、良くもなく、悪くもなく、さして印象もなく・・・・・。
残念ながら、採用は・・・・・見合わせます。
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ブラック・オーク Me

2006年04月24日 | ワイン ~2019年
2003 ブラック・オーク Me(赤、USA、1000円ちょっと)

「Me」は「ミー」ではありません。念のため。
Merlot(メルロ種)の略です。

青々とした草やハーブの香りがします。メルロならもっと土っぽかったり
鉄や血に近い風味も持っていてもいいのでしょうが、さすがにお安いワイン
なのでそこまでは・・・・望むのもあんまりでしょ。

色は濃いめですが(この価格としては)、味わいは軽めで、ちょっとミルクの
ような不思議な、そしてやはりハーブの風味がします。
この青い風味は何でしょう?
予想されることは、未熟なブドウを使っているとか、上のクラスに使うブドウを
選果した残り(つまり、はねたブドウ?)とか、除梗しない?等が考えられま
すが、定かではありません。

軽めで飲みやすくはありますが、残念ながら当店のカラーではありません。
また次に期待します。

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不思議な言葉

2006年04月20日 | ワイン ~2019年
先日書いた言葉に「美学」ってのを登場させてしまいました。
ちょっと気になったので、今日はちょっと興味あるお話をしてみます。

ワインを語る上でよく使われるキーワードがあります。

「フィネス」

なんじゃそりゃ?と思う方も多いでしょう。
ワインの持つ「美しさ」、「印象の素晴らしさ」、等のベクトルをもっと延長してみて、
その先にある一種の「美学」みたいなものを指す言葉が「フィネス」と、
一般的には解釈され、また使われています・・・・・・・・・・
が、実のところこの言葉の定義はとても曖昧で、誰も本当の意味を
説明できません。そう、「主観」の問題だからです。

この言葉を使われるともう何も太刀打ちできません。
偉そうな専門家も、権威的なウザイ蘊蓄も黙らせることができたりします。

例えば、せっかく自分が美味しく、気持ちよく飲んでいるワインを、誰かが蘊蓄を
垂れながら低い評価を下し、文句を言ったとしましょう。そこでひとこと。

「でも私にはフィネスを感じますよ」

それで十分です。もう反撃は出来ません。
「フィネス」という言葉を使った以上、ワインにとても詳しいと見なされるでしょうし、
数々の超高級ワインの体験もきっとお持ちの方だと判断されます。
その状況で、それでも反論したら、同席者の目の前で私の味覚や好みを否定した
ことになります。誰もそこまで言える勇気は持ち合わせていないのです。
言ったもん勝ちです。

実は他にもワインの世界には不思議な言葉や呪文?はあるのですが、それはまた後ほど。

えっ、こんな話じゃフィネスがないですか?
こりゃまた失礼しました。

ワインのフィネスより、人生のフィネスを目指して生きていくことが大切ですね。
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ACブルゴーニュ(ピエール・モレ)

2006年04月18日 | ワイン ~2019年
2002 ブルゴーニュ ピノ・ノワール (ピエール・モレ、赤、仏)

本日入荷した商品のテイスティングです。2千円台前半。
もう市場に大当たり年の2002年のACブルゴーニュはほとんど残っていません。
ですから案外貴重です。
ドメーヌ・ピエール・モレは名門ルフレーヴの醸造長も務めた人で、当然白の
名手なのですが、実は赤ワインも結構行けてるんですよ。

色は淡くて、ちょっと心配ですが、逆にエレガントなイメージもします。
グラスに注いで香りを嗅ぎます。うーーーーん、ほこりっぽい匂い??
実はよくあることで、この匂いは時間と共に消えます。(予定)
で、ひとすすり。・・・うっ、閉じてる!これも時間と共に・・・・(予定)

2杯目になると心配は見事に消えました。これもワインのお決まり事に近いです。
本当に開くのか?それともこちらの舌が馴れるのか?
さあ、徐々に開いて、甘さや華やかさも出てきました。

3杯目はさらに旨味も出てきます。時間と共にどんどん美味しくなるのです
から嬉しいですね。もうこうなってくるとブルゴーニュの独壇場です。
美学の様な?感じすらしてきます。オオゲサダロ

って実際、そこまで大層な高級ワインではないのですが、
赤系の果実味、綺麗な酸、余韻と共に残る甘みと美しさ。多少酸が
あるのはブルゴーニュの特徴ですがとても綺麗です。
2002年のスタンダードワインですが、あと1~2年ほどで本領発揮でしょう。
持っていて、ゆっくりと数年で楽しむべきワインだと思います。
ACブルだからといってあせることはありません。ただ、あまり良い気になって
5年も10年も持っていると、ただの軽いワインになってしまいます。

もうひとつ注文を付けるなら、このワインや、出来の良いACブルゴーニュ表示
のワインを飲む際は、決してそれより上のクラスのワインは極力飲まないよう
にしましょう。それが一番美味しく味わう秘訣かもしれません。

・・・・・やばい!どんどん減ってる。飲み過ぎか。



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NSG ショーヴネ・ショパン

2006年04月15日 | ワイン ~2019年
2003 ニュイ・サン・ジョルジュ(ショ-ヴネ・ショパン、赤、ブルゴーニュ)

ちょっと良いことがあったので、今日は少し奮発。3千円程度。
タイトルの「NSG」はニュイ・サン・ジョルジュの村名の略です。
いちいちニュイ・サン・ジョルジュと書いたり、打ったりするのが
とても面倒なのでこう書きます。業界では時々使われていますが、
マニア用語かも? もしかしたらNSGはかなりの少数派かも知れません。

よく「ニュイ」と略す方もいらっしゃいますが、それはいまいちです。
「コート・ド・ニュイ」との判別が難しくなります。
本来ニュイは「夜」という意味です。

さて、このワインは2003年ブルゴーニュの特有?とでも言えるような、
蜜のような香り、熟した果実味、旨味の凝縮感が出ています。
早くから楽しめ、ジューシーで濃く(といっても村名クラスとして)、
タンニンも細やかです。
酸が少ないので、張りは弱く、くっきりとはしていませんので、
軽やかで心地良く、するする入るメルロ種といったニュアンスです。

今現在、全開ってほどは開いてはいませんので、欲を言えば、あと半年、
1年程度待ってやるのも良いでしょうが、若いうちに愛想の良い、03年らしさ
を楽しんでいただいても良いかと思います。
ブルゴーニュとしては、コストパフォーマンスも良く、美味しいので
販売することにします。 

実はこの造り手(ショーヴネ・ショパン)のコート・ド・ニュイ・ヴィラージュ
というワインが結構評判が良いです。2千円ちょっとでかなりいけてます。
ブルゴーニュは有名どころは高すぎるので、こんなお手頃な造り手の
存在はかなり貴重かも知れません。
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試飲会

2006年04月14日 | ワイン ~2019年
とある輸入元の試飲会がまたありました。
東京ほどじゃないけど、こんな田舎でも意外とチャンスはあるもんです。
今回は約60アイテム。全部イタリアです。

結構高いのも(5千円~1万円程度)も10アイテム以上はありましたが、
私が探しているのは、お手軽でびっくりするほど美味しいワイン。
ぶっちゃけて言うと2000円以内で販売できるメチャ(゜д゜)ウマーなワインです。

で・・・・・、今回はパスかも。1、2アイテム、かすったのはありましたが、
本気にさせてくれない。ちょっと悲しかったです。
こんなこともありますよね。

今回の一番のお気に入りは、この写真のワイン、バルベーラ・ダスティ
のスペリオーレ(赤、伊、スピネッタ社)です。
しかし、高い。小売り7千円オーバーじゃちょっと困ります。

今月はまだ他にありますので、そちらに期待しましょう。
なぜか最近そそられるワインとの出会いが少なくって、当店も品薄状態です。
まだまだ頑張って探します。

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ジヴリー セルヴォワジーヌ (ジョブロ) 

2006年04月13日 | ワイン ~2019年
いやー、参った参った。
このワイン最高でしょ! と言いたくもなります。

99 ジヴリー セルヴォワジーヌ (ジョブロ、赤、仏、ブルゴーニュ)

1999年のこの年、ドメーヌ・ジョブロは大成功して、
このワインはPP93+という飛んでもない評価を得ました。
そんなん珍しくも何ともない、と思う方、それは違います。
このワインの価格は28ドル(26ドルだったかも)です。
3000円程度のブルゴーニュで93+は凄いです。
今現在市場にある03年は約10ドル近く高いかも知れません。
あまりに高くなるとコストパフォーマンスが悪くなるので困りますね。

実は数年前にリリースされた時にも飲んでいますが(もちろん美味しかった)、
数年を経て、どう変わったか知りたかったので、開けちゃいました。

で、やはり美味しかったことで逆にちょっと後悔。
もう少し待ってやれば良かったかも・・・・。
特にすごいのが二日目になっても(だからこそ待ってやれば良かった)
濃いめの果実味と、皮のニュアンスの動物っぽい風味はしっかりとしているし、
樽とのバランスも良い。旨味が感じられてすっごく良いです。

ただ、勘違いされても困るのですが、極上特級のような深みはありません。
価格に対して抜群に素晴らしい!ということです。
それとパーカーさん(得点を付けたのはロバンニさんだが)の93点はあんまりです。

誰かまだ虎視眈々と持っていらっしゃる方いますか?
あと3~5年待って飲んで報告して欲しいところです。
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30年目のACブルゴーニュ

2006年04月11日 | ワイン ~2019年
おいおい、これは反則でしょ!
という1976年のロベール・アルヌーのACブル赤。
多分中味はニュイ・サン・ジョルジュの格落ちと推測されます。

リコルクされていたので、それもあってか元気です。
ACブルだけに奥行き、深みは大したことはありませんが、その元気さには
舌を巻きます。決めては「酸」。酸の持つ張りが果実味をだらけさせません。
タンニンは細かく穏やかです。枯れ葉やオレンジピールの風味も伴って
落ち着いた味わいで心地良いです。

普通のACブルを後生大事に30年抱えていたら、こうなるのでしょうか?
多分ワインは生きていても、こっち(私が)が医者に酒を止められている
可能性が極めて高いです。

何よりも元気が一番。長生きして美味しいワインをたくさん飲みましょう。

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さらば赤カブ

2006年04月10日 | Weblog
20年も乗っていた・・・・ってうちの奥さんがね。

その赤カブは年季が入っていたし、私も時々乗った。
しかし押し寄せる年月には勝てず・・・・ついに引退。体力の限界?!

あらためて最後の勇士を写真に撮ってみた。・・・・・意外とレトロで良い。
最近、カブ号が見直されている。レトロ感が良いのだろう。
20年も乗れるバイク(スクーター)ってそうはないよね。
もちろん屋根付き駐車場に停めていたから。
良いヤツだった。ありがとう。

もちろん買い換えたバイクは新カブ号。(90ccにパワーアップよ)
赤じゃないけど、また20年よろしく、と挨拶した。
さあ、これからどれだけの幸せを運ぶのか、運んでくれるのか。
期待してるよー!
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コノスル ゲヴュルツ

2006年04月08日 | ワイン ~2019年
2005 コノスル ゲヴュルツトラミネール(白、チリ)

まず驚くのが2005年のヴィンテージ!
ボジョレー・ヌーヴォーじゃないけど、さすが南半球。
ライチ、白い花、香水、ラムネ菓子っぽい香り。これはこの品種特有の
素晴らしい香りです。どことなくワクワクさせてくれますよ。

価格が価格なので(800円くらい)厚みは大してありませんが、
品種の特徴はよく出ていて、個性というかキャラが楽しめます。
スッキリときれいです。思ったよりドライで実にすいすいと飲めてしまいます。
コストパフォーマンスも良くて、とにかくうまい!
あまりに軽やかに美味しいので、ついつい飲み過ぎる危険性すらあります。
清酒の2級酒のような価格で、超特級のような味わいですね。

ところでゲヴュルツトラミネールって名前(品種名です)だけど、
舌を噛みそうですよね。略して“ゲヴュルツ”って呼んでますが、
正確には“ヴ(ドイツ語圏のWはVなので)”のところは下唇を噛むのでしょうが、
日本人的には“ゲビュルツ”になりますよね。やはり難しいですね。

しかしこの言葉はかなりの“必殺技”です。
初心者の集まるワイン会でこの言葉を発すると、まるでエコエコアザラクの
ように(ダサイ?古い漫画です)「この人スゴーイ!黒魔術のような
言葉を知ってる!」と驚かれるかも知れません。

また、ショップやレストランに入って「ゲヴュルツトラミネールありますか?」
と言ってみましょう。
お店の方は「マニアキタ━━━━━(゜∀゜)━━━━━!!!!」と身構えます。
心の中ではファイティングポーズをとる人もいるかも知れません。オイオイ
“ゲヴュルツ”と言いたいだけとちゃうんか?と疑われても仕方ありません。
それだけに諸刃の剣。お高いワインを奨められる可能性もあるでしょう。

ちなみにゲビュルツというと、大抵フランス、アルザス地方のワインが
出てきます。美味しいけど、こんなチリのような価格じゃありません。
この言葉の使用には十分お気をつけ下さい。
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カリッサ

2006年04月07日 | ワイン ~2019年
2001 カリッサ(スペイン、赤)

900円程度のワインです。そのくせラベルに一応フルボディと書いてあるけど、
これは大抵食わせ物。
で、このワインは濃くて、タンニンも意外と感じるのですが、何故か飲みやすい。
安物だけど、その安ワインをノン・フィルターで濃くして瓶詰めした様な状態。
でも所詮、ものがものだけに大して深みも余韻もあるわけではない。
(おっと、今、写真を見たら、ノン・フルターって書いてあった)
でも・・・・・不思議と意外といけたりする。

いつも思うことだけど、安物ほど、というか
期待しないものほど良い意味で裏切ってくれて美味しく飲めてしまう。
無理に褒めたくもないけど、けなすこともないようなワインです。
しかし、意外とそんなのが良かったりします。現にすいすいとなくなって
しまったこの感覚は、どう表現できるのでしょうか?
予想外にいけたから・・・・・・・、
もう1本飲んでみたいだろ?・・・・・・・ハイと自分で答えています。
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