その店は料亭や元遊郭の丸山町より山側へ登った坂道にある。
気のいいおばちゃんが切り盛りするお店だ。
表通りにないため、長崎でも知名度は低い穴場のラーメン。
「びっくりラーメン」なのだ。
店に入り、
「ラーメンば食べに来たけど、何にしようか~」
と店内に張り付けられたお品書きに目をやる。
屋台ラーメン、焼き豚ラーメン、餃子ラーメン、野菜ラーメンなど・・・。
他の定食も550円のものが多い。最近はありがたみを感じるなあ。
おばちゃんが「ラーメンなら焼き豚がよかよー」と促してくる。
一瞬、他のラーメンも食べてはみたかったが、やはりここを紹介すると
なると「焼き豚ラーメン」以外には考えられない。
よし、これだ!
そこで見まわすと・・・・・、
思わず張り紙の文字が目を覆った。
!!!!!
「おばちゃん、閉店すると?」
おばちゃん「そうさ、もう68歳やしね。去年一度倒れてから決心したとよ。」
私「あー、そうね。体が1番やし、無理は良くなかよねー」
おばちゃん「この店は人に貸して、びわ(枇杷)の植わった畑のあるけん、
びわば作ろうと思うとっとよ。」
心の中でつぶやく。
「あいたー、おばちゃんのラーメンもう食べられんごとなるー!」
そしてもうひとつ、この店の秘密なのだが、実はここのおばちゃんの
ご主人は肉屋さんなのだ。
その肉屋さんから特別美味しいチャーシュー、焼き豚を入れて
焼き豚ラーメンは作られている。550円でチャーシューメンが
食べられると思えばいい。たっぷりと入った肉。
これもおばちゃんの気分次第で増えたりもするのだ。
しかもおじちゃんとおばちゃんの合作でもある。
さあ、オーダーしたラーメンが出てきた。
これぞ「びっくりラーメンの焼き豚ラーメン」だ。
このお店のラーメンは、長崎では珍しい「塩ラーメン」なのだ。
トンコツが基本なのに、なぜに塩ラーメン???
それは焼き豚を食べれば推測はつく。
焼き豚が絶妙に美味しい。その肉を活かすため、あえて肉っぽい
トンコツスープではなく、塩スープにしてあるのだ。
(トンコツでは油分が重なりくどくなるから)
もちろんスープの味は単に塩だけではない。軽いトリガラとか
ブイヨンっぽくもある。優しい味わいだ。つややかで旨いなぁ~。
さて、ラーメンにはネギ、紅ショウガ、その中にモヤシ、そして
周りを取り囲む焼き豚(脂身の美味しいチャーシュー)だ。
しかしだ、しかし・・・・・
おばちゃんやおじちゃんの想いを、すべて受け止めるだけの若さは
私にはない。(しかしほとんどの若者なら大丈夫な範疇だろう)
やはり脂が多く感じてしまう。チャーシュー最後の1枚はちょと
苦しかった。ご飯をもらい一緒に食べながら最後までたどり着く
ことが出来た。
それでも、十分な満足度。
ちなみに野菜ラーメンも相当充実していて満足できるメニュー。
このおばちゃんにかかると、より美味しくなる。
おばちゃんの人柄がスパイスとなっている。
それがまた味なんだよな・・・と。
月並みだけど、閉店までまだ間があるから再来店を心に誓い、
店を後にした。
気のいいおばちゃんが切り盛りするお店だ。
表通りにないため、長崎でも知名度は低い穴場のラーメン。
「びっくりラーメン」なのだ。
店に入り、
「ラーメンば食べに来たけど、何にしようか~」
と店内に張り付けられたお品書きに目をやる。
屋台ラーメン、焼き豚ラーメン、餃子ラーメン、野菜ラーメンなど・・・。
他の定食も550円のものが多い。最近はありがたみを感じるなあ。
おばちゃんが「ラーメンなら焼き豚がよかよー」と促してくる。
一瞬、他のラーメンも食べてはみたかったが、やはりここを紹介すると
なると「焼き豚ラーメン」以外には考えられない。
よし、これだ!
そこで見まわすと・・・・・、
思わず張り紙の文字が目を覆った。
!!!!!
「おばちゃん、閉店すると?」
おばちゃん「そうさ、もう68歳やしね。去年一度倒れてから決心したとよ。」
私「あー、そうね。体が1番やし、無理は良くなかよねー」
おばちゃん「この店は人に貸して、びわ(枇杷)の植わった畑のあるけん、
びわば作ろうと思うとっとよ。」
心の中でつぶやく。
「あいたー、おばちゃんのラーメンもう食べられんごとなるー!」
そしてもうひとつ、この店の秘密なのだが、実はここのおばちゃんの
ご主人は肉屋さんなのだ。
その肉屋さんから特別美味しいチャーシュー、焼き豚を入れて
焼き豚ラーメンは作られている。550円でチャーシューメンが
食べられると思えばいい。たっぷりと入った肉。
これもおばちゃんの気分次第で増えたりもするのだ。
しかもおじちゃんとおばちゃんの合作でもある。
さあ、オーダーしたラーメンが出てきた。
これぞ「びっくりラーメンの焼き豚ラーメン」だ。
このお店のラーメンは、長崎では珍しい「塩ラーメン」なのだ。
トンコツが基本なのに、なぜに塩ラーメン???
それは焼き豚を食べれば推測はつく。
焼き豚が絶妙に美味しい。その肉を活かすため、あえて肉っぽい
トンコツスープではなく、塩スープにしてあるのだ。
(トンコツでは油分が重なりくどくなるから)
もちろんスープの味は単に塩だけではない。軽いトリガラとか
ブイヨンっぽくもある。優しい味わいだ。つややかで旨いなぁ~。
さて、ラーメンにはネギ、紅ショウガ、その中にモヤシ、そして
周りを取り囲む焼き豚(脂身の美味しいチャーシュー)だ。
しかしだ、しかし・・・・・
おばちゃんやおじちゃんの想いを、すべて受け止めるだけの若さは
私にはない。(しかしほとんどの若者なら大丈夫な範疇だろう)
やはり脂が多く感じてしまう。チャーシュー最後の1枚はちょと
苦しかった。ご飯をもらい一緒に食べながら最後までたどり着く
ことが出来た。
それでも、十分な満足度。
ちなみに野菜ラーメンも相当充実していて満足できるメニュー。
このおばちゃんにかかると、より美味しくなる。
おばちゃんの人柄がスパイスとなっている。
それがまた味なんだよな・・・と。
月並みだけど、閉店までまだ間があるから再来店を心に誓い、
店を後にした。