魅惑のワインと出会う100の方法

デイリーからカルトワインまで、日々探し求めては飲んだくれているワイン屋のおはなし。

この道を行けば・・・?

2008年10月11日 | ちょっと怪しい
車は入っては行けません。

なので、通りから歩きます・・・といっても100メートルちょっと。

こんな感じの下り道を行きます。

そしてその先にあるのは・・・、



何か小屋が見えますね。



近付いてみましょう。



「バスチャン屋敷跡」となっています。
写真はフラッシュのため明るく映ってはいますが、案外暗めのところです。

深々として、わびしさやさびしさを醸し出しています。
森深く佇む小さな小屋です。


ぐるっと周って、後方より見てみますと、




これくらいのささやかな小屋です。
壁は「ド・ロ壁」です。(泥壁でもある?)


実はこの建物はかなり古くて、これ自身は保存会によって再建された
もののようです。それでも結構古い。

案内板をお見せします。(写真をクリック)



もともとは1600年代前半のものです。

そしてバスチャンは見つかり処刑されたそうです。
(たいがい立ち昇る煙で見つかるんだよなぁ~)


朽ちかけた扉を開けて中を覗きますと、こんな感じです。




真ん中に柱があってうまく撮れませんでした。すみません。
フラッシュのせいで明るく映ってはいますが、実際は暗くて
不気味な感じもしましたし、廃墟とも通じる?どこかそんな感じも
ありました。


もう一度貼っておきましょう。



多分、この石のベンチに腰掛け、バスチャンがキリスト教を伝道し、
説法をし、ここでオラショを読んだのかもしれません。


山奥のこんな場所に残る伝道場。弾圧、迫害の厳しさと、それに負けない
信仰の深さとを信念を伝えていますね。

こういった下地があってこそ、この地にド・ロ神父もやってきたり、
現代においても、遠藤周作氏が心打たれ、名作「沈黙」の舞台として
描かることとなったのでしょう。


私はクリスチャンではありませんが、ここまで信仰に命を賭ける
「信念」はすごいですね。

コメント (2)
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