つれづれなるままに 1186  オスマントルコ時代の石橋 モスタルへ

2010-11-25 16:39:20 | 旅行

モンテネグロからまた国境を越えてボスニア・ヘルツェゴヴィナに入国、山間の美しい峡谷にある1本の石橋を渡りに行きます。 

  

この橋は崖の上の建てられた二つの古い町をつなぐ石橋です。昔は木のつり橋だったそうですが、オスマントルコ時代に美しいアーチの橋に造りかえられたと言うことです

この橋の両岸にモスタルの町は発展し、誰もがこの橋を行き来、100年もの間、宗教を超えて生活していました。

この平和を打ち破ったのがボスニア内戦、このあおりで1993年橋は砲撃を受け破壊されてしまいました。内戦当初はイスラム教徒とクロアチア人もこの橋の両岸に分かれて戦いました。1995年ようやくNATOの介入で内戦は終わりました。

橋の修復はユネスコ、世界銀行の援助で、2004年復元されたばかりです。

 

現在、両岸に住む人々の往来が再び盛んになり、観光客が訪れるようになりました。古橋から眺める街の美しさ、渓谷の両岸に並ぶ家々の美しさ、内戦で痛手を負ったイスラム寺院のモスクも立ち並び今は平和な静かなたたずまいでした。

 

  

内戦の後です。弾丸の後がいたる所に、そのままのところもあれば、その場に住んでいる人々もいました。戦争がまだ過去の遠いものでないことを実感しました。