ここで、またまたよくある事件。 St.Georgeの街だったかな?
ザイオン国立公園に向かうために、レストラン駐車場から右折、次の信号で右折、さらに次の信号で右折したのだけど、最後尾タンデムのYさん夫妻が、すぐ前を走るバイクを見失ったようで、ついてこない。
ひぇぇ、電話は持っていないし、ツーリングがはじまったばっかりで行方不明になったらどうしよう。
とりあえず、路肩にバイクを止めて、サポートカーが探してくれるのを待つことにした。
じりじり照りつける太陽と同じように、ジリジリする気持ちで待つこと10分。 まっ赤なダッジのサポートカーとバイクの姿が見えて、一安心。
右折を2回までは、前を走る真っ赤なウルトラについていけたらしいのだけれど、その後見失ったので直進したらしい。
ま、置いて行かれたら、とりあえずまっすぐに走りなさい!とは、言われていたのでしたけど、この場合は×でしたねぇ。
なかなか、マスツーリングをスムーズにやって行くのは、難しいです。
15号ハイウェイから分かれて、景色を楽しんだりしながら、9号線を20マイルほど走っていくと、ザイオン国立公園の入り口につきました。
ザイオン・マウントカーメル・ハイウェイと呼ばれている9号線は、国立公園内を通過するきれいな道です。
ここを通過する車は、ゲートで20弗の通行料を払うのですが、バイクがいくらなのかは、聞き忘れました。 ちいさな木造の小屋のような建物に、大きなアメリカ人が入っているゲートですね。
ここから、ザイオン国立公園を抜けていきます。 目の前には、すごい岩山。何もかも、でかいなぁ。
道路に沿って、バージンリバーという川が流れているので、緑も豊かです。 これまでの砂漠地帯とは、がらりと雰囲気が変わりますね。
木々の間には、たくさんのキャンピングカー(モーターホーム?)が止めてあるのがみえました。
バイクを走らせている道は、公園の東口ゲートに向かう「ザイオン・マウントカーメル・ハイウェイ」と呼ばれているドライブコースです。
休憩所で、山からのわき水が自由に飲めるようにしてあるところは、日本と同じだなぁと。
岩が崩落して、トンネルの入り口のようになっていますが、そのうちに中が全部抜けてしまって、本当のトンネルのようになるのだそうです。 すごいなぁ。
標高2033mの白い岩にマス目のような模様がついたチェカーボード・メサ。 日本だったら、碁盤岩でしょうか。
ザイオンから、レッドキャニオンに向かう途中で、初めての給油です。
セルフ方式の給油の説明を聞いてから操作するのだけど、あちらこちらで「ポンプが動かない!」の声がして、Kojiさんが走り回っていた。
アメリカでのセルフスタンドは初めての経験なので、日本とはカードを通す向きも違うし、ポンプを外してから油種を選ばないとエラーになるしで、てんやわんや。
3.5ガロンほどの給油をすませてから、また走り出します。値上がりしたとはいえ、1リットルが80円くらいですね。
走っていると、クチビルが乾いてカサカサになって、目や鼻の中まで乾燥してきますねぇ。 鼻の粘膜が乾いて、若干出血もしているようです。 こりゃあ、半端な乾燥状態じゃないぞ。
休憩のたびに、サポートカーの荷台に積んでいる大きなクーラーボックスに入った冷たい水を飲んでいるのだけど、まだまだ補給が足りないのでしょう。
おしっこの量がだんだん少なくなってきています。 この時点で、ナトリウムや糖分の補給も必要だったのですけどね。
もうすぐ、今夜の宿泊地Red Canyonレッドキャニオンのモーテルに着きます。
今日はあまり距離は走っていないのだけれど(それでも380km程)、初めてのハイウェイ走行と気温の高さで、みんな、だいぶ疲れているみたいですねぇ。
まだまだ元気なMさんですが、この後、大変な事になろうとは。
車だったらエアコンもあるので大丈夫でしょうね。
こういう場所ではバイクより車のほうがいいかなとは思いませんか?
車の方が、圧倒的に快適でしょうね。 それでも、私たちのほかにも、多くのバイク乗りと遭遇しました。
タンクトップ姿でハーレーを繰る女性たちにも多く逢いました、たくましいですね。ルート66のゴーストタウンにも、アメリカ人達がハーレーやヤマハ、スズキなどで訪れていました。
みんな、バイクに乗ること自体を楽しんでいるのだと思いますが、いかが?
人間が水分を補給するのと塩分を補給するのは自然にいるときで、動いている時や今回のようにバイクで移動しているなんて時は身体が忘れちゃうんでしょうね??
しかし、せっかくのこの景色と道路!走りたいですよね!ハーレーで!
まぁ、アメリカを走りたいと考えるハーレー乗り達は、ほとんど同じように考えるのでしょう。