ネバダやカリフォルニアの暑さにもやっと慣れてきた頃、5日間にわたった西部ツーリングのゴール地点が見えてきた。
最終地点のラスベガスは、ここアンボイから140マイル(220km)くらい北に走った地点にある。
ガイドのKojiさんから、これから走るルートには、干上がった湖の上に作られた「世界一美しい」と言われる長さ10マイル(16km)の一本道があると聞くと、期待感も高まってくる。
Mさんの走行中の画像。 こんな画像が撮れるのは、MさんとFさんだけだな。
気持ちよさそうに、バイクに乗っているなぁ。
Fさんの画像は、ちょっとモノトーン風に加工してみたが、路面の荒れた感じが、よく判る。
砂漠の中にあるケルソー(Kelso)には、昔の駅舎を再現したレストランと、それに併設されたミュージアムがあった。 このケルソーもゴーストタウンだと言う。
ここで、休憩と昼食タイム。
駅前にバイクを駐めて、綺麗に咲いている花などを見ていると、貨物列車が轟音とともに通過して行く。
目の前でみる5両編成(前3両連結 後ろ2両連結)の機関車と150から200両も引いている貨車の列は大迫力で、観光客の子供達も大喜びだ。 機関車の横に書かれている、星条旗が、いかにもアメリカらしい。
貨車一両の長さが長いなぁと思ってよく見てみると、台車の上に大型トレーラーをそっくりそのまま載せていた。 さすがはアメリカ大陸を走る列車だ。
蒸気機関車の時代は、この町にわき出る水を機関車に補給するための補給基地としてにぎわったのだそうだが、今は使われていない巨大な給水塔が残っているだけだった。
駅舎を出ると、しばらく鉄道線路と平行に走ることになる。
ときどきすれ違ったり、追い抜いていったりする貨物列車を眺めながら、残り少ないラストランを楽しんだ。
モハーベの、砂ではなくて礫や岩石の砂漠が広がっている道を、 景色を眺めながらゆったりとバイクを走らせていくのは楽しい。 エンジンの鼓動が、生きている証(あかし)のようだ。
こんなに長い直線路が続くと、速度をあげて速く走ろうなどと思わなくなってくる。
それでも、こんな道を50から60マイル(80kmから90km)で走らせているので、日本と比べると、けっこうな早さで走らせているのだが。
ラスベガスにつながるI-15の手前の町でガソリンを補給。 駐車場の一角には、店の看板塔がわりに、昔の大西部時代に使われていたような馬車や砂金堀りのモニュメントなどが展示されていた。
ショップの男子用手洗いには、小さな滝がつくってあって、そこで3人がいっぺんに小用を足すことができるようになっていた。 しきりが無いので隣が丸見えなんだけど、男どうしだなぁ・・・・と。
なにか、気の利いたセリフが書かれていたのだが、忘れてしまった。
ここは大型トレーラーなどの休憩補給基地のようになっていて、広大な駐車場に大きなトラックが次々に入ってくる。 それにしても、でかい。 こんな大型トレーラートラックが、コンボイをくんで走っているの姿は、大迫力なんでしょう。
モハベ砂漠を走り終え、インターステート15号線に乗ってすぐ、カリフォルニアとネバダの州境にドライレイク・イヴァンパー湖はあった。
ゆるやかな下り坂の直線が続いて、下りきったあたりには乾燥して湖の底が露出した砂漠が、そして道はまだまだ一直線に続いている。
世界一美しいかどうかは別にしても、日本では見られない光景だ。
ネバダからカリフォルニアに入り、旅の終わりのラスベガスの街が近づいてきた。 インターステート15号を走る車の量が、急速に増えてくる。
レンタルショップにバイクを返したら、車でホテルまで送ってもらってツーリングは終わりになる。
10名で走り始めた今回のツーリングだったが、今バイクを走らせているのはソロ5台とタンデム2台の計9名。
、体調不良や単独事故などいろいろとアクシデントのあった旅になったが、これも人生。
レンタルショップ・イーグルライダーのおねえさん、カメラに向かって元気にポーズを取ってくれた。
旅立ち前の台風から始まり、想像以上に過酷な気候や、体調不良、アンラッキーなアクシデントもあったのだが、これも人生。
旅を振り返ってみても、すべてが楽しく良い思い出になりそうだ。
大西部グランドサークルを廻る1,487マイル(2380km)のツーリング、アメリカの広さと景色や気候の多様さ、歴史、そしてアメリカ人のマナーの良さを感じた8日間のツアーが終わった。
Bye Bye LV. ByeBye America
自分も走ってみたいと強く願いますね。
ご苦労様でした。
直線道路を80キロで流すのはハーレーの得意とする速度でしょうね。
北海道では結構な速度で走っているのですが、ハーレーはやはり中速で流すのがいちばん気持ちがいいですね。
最後までBROGを読んで頂いて、ありがとうございました。
DONさんのブログも楽しみにしていますので、これからもバイクの事だけでなく、地域の情報や身近な事など、いろいろとアップしてください。