大工道具の蒐集

骨董市で集めた大工道具類の入手の経緯、使った感想を報告

スツール脚の削り出し

2020-10-19 12:44:32 | Weblog
この椅子の丸脚の削り方は以前も書いた様に思うが、忘れない様にもう一度記録して置こうか。 丸脚なら木工旋盤で削れば すぐに出来ると思うが、残念ながら持って無い。そこで鉋で手で削り出す事になる。  角棒の木口に33φの丸を描く。 角の部分を大まかに鉈で削り落とす。  鉋で削っても良いが、鉈で大まかに取るのは 鉋の消耗を防ぐ為だ。 鉋で総て削り出すと 4本削る前に刃が切れなくなる。  大体丸くなればそれで良い。 その後更に木口に21φの丸を描く。  その丸を目指して 丸棒の両端を鉈で削り落とす。 そうすると紡錘形の棒が出来る。  21φにするのは 座面に明ける穴がこの直径になるからだ。 ほっそりした脚の方が スマートに見える事も有る。  取敢えず一本削り出した丸棒とその前に丸棒3本の写真を載せて置こう。 この後丸ホゾになる様に更に先端部分を削る。 手加工では時間が掛るが、 暇に任せてやるしかない。  まあこんなやり方でも何とか スツールは出来ると言う事になる。  多分コツが有るとすれば 鉈で仕上がり寸法に近い所まで削り出せるかどうかだろう。 この白い棒材は エゴの木を使って居る。 まず普通は使わない材料だろうと思う。 我家の庭の外で枯れて立っている物を切り倒して使った。
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箱の蓋の変形

2020-10-17 20:49:13 | Weblog
このブログでは 色々失敗した事も 書き留めて私の備忘録としている。 そこで今回は蓋の乾燥による変形について書いて見よう。 この蓋は7月の終わり頃に作成した。 やはり材料の乾燥が不十分だった様だ。  その為に若干反りが出て来た。 それに割れ目も目立つので8月頃修理している。 これで安定すると思ったのだが、どうもそうでは無い様だ。 最近計って見ると 蓋の幅方向の寸法は 真中で173ミリ(黒い縁の部分を除く)有る。 丁度写真の物指が有る部分の寸法だ。  所が上と下の縁の部分で計ると 175.5ミリ有る。 
つまり真中が 2ミリ強 収縮した事になる。  下と上の部分は 縁飾りが有り木口にしっかり接着して有るので元の寸法を保って居ると思った。 

所が良く見ると縮み方向の力が強かった為か 縁から剥がれて若干隙間が出来て居た。 やっぱり駄目か。  やはり材料の選択を誤った様だ。 材料を板にして 一冬越してから使えば良かったかも知れない。  夏の湿度の高い時期に製材して すぐ使ったのがまずかった。
材の含水率を測る計器が有れば測定して確かめられるが そんな物は持って居ない。 最近立ち読みした本によると 人工乾燥させる設備は大掛かりで とても準備出来ないので 小型の箱を作り乾燥機でやる方法も有る様だ。  少し研究して見ようかと思う。

尚 蓋の隙間は 良く見ないと判らない程度だし このままでも問題無いが 隙間にはパテを埋めてもう少し様子を見ようと思う。
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六角箱の製作

2020-10-17 10:45:17 | Weblog
先日この箱を作った。 材料はタモを使った。 柾目板で木目は余り見えない。 外形は高さ
10センチ 一辺は下8センチ 上7センチの板を使い 木端を60度の角度に削り 張り合わせて有る。 今回は指物の本に乗る 糊柱と言う技法で作った。 木端にサネを入れず溝を掘り 接着剤を入れて サネの代りにする物だ。  これで上手く行くのかどうか試して見た。

塗装は下地に柿渋を塗り 上にダークウヲルナット色のOILを塗り仕上げた。 何となく地黒の箱が出来た。 まだOILの匂いが抜けないので しばらくこのまま放置して置く。 その後蜜蝋WAXを塗ってやろうと思う。 後は蓋を付けた方が良いとは思うが 同じタモ材が不足なので どうするか検討中。 塗り刷毛をシンナー液に付けて置いた為か、そのシンナーの匂いがまだ抜けない。 若干上にすぼまる形なので 一片の角度は60度よりわずかゆるくて良いのかも知れない。 若干内切れ気味の方が 外側に隙間が出来ないので良いだろう。

これでもう少し一片を小さくして高さを大き目にすれば 鉛筆立てに丁度良い。 次作る時はそうしよう。まあ今回は割りとキッチリ出来た方だ。 
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座卓

2020-10-15 20:59:57 | Weblog
先日工房に行って この座卓板を安く譲ってもらった。 これを集会所に持ち込み 以前有った座卓板と交換した。  前の座卓板は 杉の角材を挽いて作った物だ。 夏の間 エアコンの空調の気流が直接 当たった為なのか 少しひび割れと 曲りが発生して波打つ様だ。

そこで 廃棄座卓板をゆずってもらい、ここに持って来た。 これは黒っぽくて 多分ブラック ウヲルナットだろうと思う。  少し薄い25ミリ程度の物になる。 ここに置くと落ち着いた感じになる。  以前の座卓板は 奥の方に立て掛けて有る。 

折角持って来たが、今の所 新型コロナの関係で 集会所は使用禁止だ。 ここに皆で集まって 軽く一杯やれる様になれば良いが。 この所コロナ感染者は 若干増加気味で 感染の終息はなかなか見込めない様だ。  ストレスが溜まるこの頃だ。  
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桜の箱を作った

2020-10-13 21:02:38 | Weblog
秋らしくなって来たが、今日は少しむし暑くて、 外に出ると蚊が寄ってくる。 何カ所も刺されてしまった。  夏に間 放って置いた 内の団地の伐採した桜丸太の板に製材した物が有った。  これを使って小型の箱を作って見た。  この材は割と素直で 鉋の掛かりも良い。  柔らかくて上手く削れる様だ。 それを接ぎ合せて何時も作る箱をまた作った。これで何作目になるかな。 手近に有る材料で 自分の気に入る材が有るか調べながら色々な材料を試す様にしている。

今回も縁は別の材料で飾り縁を付けた。 留の部分の補強の為に雇いざねの溝を突いて有るので、それが縁から見えない様に縁飾りを付けている。 ダークウヲルナット色のOILを塗って仕上げて有る。 まあ割とあっさりした模様が浮き出て来た。 前のコナラよりは しつこい感じでは無くて良いかも知れない。 濃く目立つ模様が出ると どうしても飽きる様に思う。  割とあっさりした無地に近い物の方が良いかなと最近は思う。 いずれ日に当たるともう少し材も変色して色も変わるだろうと思う。 さて次に蓋をどうするかな。 平たい蓋でなく 盛り上がる蓋にしたいと思う。 検討中。
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箱に蓋を作る

2020-10-08 23:34:38 | Weblog
先日製作した箱に蓋を作った。  やはり蓋が無いと 中に埃が入る。 部屋の中でも暫く置くと 綿埃の様な物が有る。   やはり蓋は必要だ。  ピッタリ閉まる印籠蓋でも良いが開けたり閉めたりが面倒なので 簡単に取り外せる蓋が良いだろう。 だから 箱の上に乗せるだけで 縁を若干掘り込んで 被せても位置の決まる程度の緩い蓋にした。 そこで つまみを付けて 楽に取り外せる様にしている。  今回は蓋に ブラック ウヲルナットを使った。  遠くから見ると真っ黒だ。  ブナで縁取りして見た。 このブラックウヲルナットは 反りが有ったので鉋で横摺りして見たが 木の繊維がむしり取られる様に欠けた。 所処掘れた様になってしまった。 それを修正するにはかなり削らないといけないので何となくごまかした。  鉋が切れなかったのかも知れない。 もう少し工夫が必要だ。 まあ今回はこれ以上深追いは止めておこう。 これでこのタイプの一段箱その2作目は完成としようか。 

さてこれに何を入れるかな。 よく見るとこの黒い模様がうっとうしいな。 何か面白く無いが 樺の様なスッキリした物が良いのかも知れない。 でもまだこのカビ入りコナラ材は残りが有る。 後1台分か2台分は有るだろう。  次は別の欅材で作って見ようかな。

追記
箱が完成して飾って置いたが、新たな用途を開拓した。 以前外出時には 使い捨てマスクを使って居たが 最近は布マスクと ウレタンマスクと交互に使って居る。 そのマスクは机に上に放置していたが、この箱の中に入れて保管する事にした。 これは良いアイディアだ。マスクを探す手間も無いし、 埃も付き難い。  箱も使ってもらって喜んでいる事だろう。
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また箱を作った

2020-10-06 20:09:21 | Weblog
今年8月から9月に掛けて 暑さもコロナも有り 何となく気分が上向かず 何時もの木工をさぼっていた。  この間は 鉋の手入れと 時々散歩で気分を紛らわしていた。

最近特に10月になって 季節もうつろいすっかり秋らしくなって来た。 もう作業部屋も暑く無いので 以前 木取りして置いた コナラ材を 加工して箱を作って見た。 やり出せば何という事も無く 2日も掛からずここまで出来た。  自宅木工は基本的に手作業主体でやっている。  自動鉋も無いので 板の一面を鉋で平面を出して 昇降盤で 反対側の面を削って厚みを決める。  鉋で平面を出すのは 鉋掛けの練習を兼ねているから。  上手く削れないのは刃が上手く研げて無いか 台が狂っているか どちらかだ。

留加工も治具を作り 鉋で削って仕上げる。  木口には 雇サネを入れて接着する。 カンザシを入れないので、材が乾燥して収縮し剥がれるのを避ける為だ。  こうして出来上がった箱がこれだ。 似た物を以前も作った。  柿渋とダークウヲルナット色のオイルを塗り磨いて仕上げた。 黒く見える筋は この材料に入り込んだカビだろう。 まあ模様と思えばこれも良い。  後はこれに蓋を付けよう。  蓋は別材 ブラックウヲルナットを使う予定で現在加工中だ。 蓋が無いと 埃が箱の中に入るので どうしても必要だ。 今回は1段にする。  そんなに箱ばかり作って どうすのと言われそうだ。 
外形寸法 215ミリ×180ミリ 高さ67ミリ 程度かな。 
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切出し小刀 銘 菊季(きくすえ)

2020-10-04 20:16:14 | Weblog
富岡八幡骨董市に来た。  いつもより業者の数は少ない様に思う。 色々見て回るが買うような物は少ない。  それでも余り見掛けない業者からこの小刀を買った。  これで300円と言うのだが、 百円玉が欲しいと言う。  生憎290円しか細かいお金が無かったが それで結構と言うので 10円まけてもらった。  この小刀には 刃に木製のサックが被せて有った。  だがこの小刀は本来は 柄と同じ楕円型のカバーが有ったのだろう。 このサックは 別の何処かから持って来た物と思う。 何故なら刃が奥まで入らず 若干隙間が出来て居るからだ。  刃には 東京 菊季 玉鋼と刻印が在る。  銘の 季はキ以外にすえとも読むらしい。  すえは終わりを意味し 菊の季節の終わりでこれから冬に向う季節を指す物なのか。  東京の大きな刃物 カトラリーの販売店の様だ。 どの程度の値段で売られた物なのか判らないが  そんなに高級品では無いと思う。  今研ぎ直しているが  研ぎ上げるまでにもう少し時間が掛る。  何時か時間のある時に 刃物カバーを作ってやろうと思う。 最初から殆ど錆の無い 珍しい物だ。 玉鋼と言うから 炭素鋼系の刃物だろうか。

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白い砥石

2020-10-04 17:52:47 | Weblog
今日は余り天気良く無かったが、昼間は晴れて少しむし暑い。 今回も 富岡八幡骨董市に行って来た。  買うと言うよりも 不要になった鉋5丁を 持って行き 業者に渡す為に行った。  鉋5丁を渡すと 有難うと言ってお礼のお金をくれた。  もらい過ぎたと思ったので近所の佃煮屋で アサリの佃煮を買い、お土産と言って渡した。  この人は酒が好きで 良く飲んで居るので、こういう物を喜ぶと思ったからだ。

業者は 箱に入った砕けた砥石を持っており、一つやろうと言う。 適当な物をもらった。白名倉かなと思ったが それ程肌理が細かく無く 中砥石の割れた物かも知れない。 まだ面出ししてないが これから少し使って見よう。  まあタダでもらった物だし 使えなくてもがっかりする事は無い。  

所で私が鉋を提供すると、それを路地に置いて売る事になる。 売れるのかどうか判らないが、 一度手に入れて修理整理した鉋を 買うのは抵抗が有るかも知れない。 売れなければ 新たに仕入れないだろうし、すると私が 何時も買う古鉋が路地に並ばない事になる。 それは困った事だ。
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十五夜の月

2020-10-01 23:04:57 | Weblog
今日は2020年10月1日で 十五夜の日だ。  我家では 月見団子やススキ 季節の果物を飾り 月見をするような習慣は無い。  晩飯を食べて ゴミを袋に詰めて ゴミ出しに行く。 ついでに 国勢調査の用紙を郵送する為に  ポストにも立ち寄った。 来年はネットでやろうかなと思うが、紙の用紙の方が 後で間違いを見つけ易いのでこのままでも良いと思う。 

さて夜8時ごろに外に出て見ると 空は晴れて 若干湿気が有るのか 月は少しぼやけて見えた。 それを携帯で拡大して写真に撮って見た。  東に空 木々の上に月は輝いている。  あんまり月を見ない方が良い。  月を見ると何となくルナテックになり 狼に変身しないとも限らないからだ。  隣のマンションの灯り 街灯の灯り 街は結構明るくて 月が地面を照らす事も無い。   月 天心と言う感じでは無いな。  
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