飯田線に乗って伊那に向かいます。長野県は広いので、日本の中心にあるアルプスの
北側は豪雪地帯ですが、その南側はこの通り雪がありません。しかし寒いは寒いんだ。
伊那駅前の廃ビルもそのままだ^^
天竜川を渡っていつものホテルに。コロナ禍のときは貸し切り病棟で泊まれません
でした。それが終わったら値上げしてやがる。
午後になったら逆光だ。高い山の向こう側に日が沈むので、日没の時間が早いぞ。
ホテルの窓からは上階だったのできれいな山並みが見えました。
いつものバーIchinanaに。ちなみによく通った「きりん」はずっと閉まったまま。
マスターは80代半ばだったからねェ。。。 たくさんいた常連さんたちはどこに
行ったのだろう?
ここでは地酒であるマルスウィスキーの「駒ケ岳」が定番。素晴らしい味わい!
隣りにおそらくは東京から来ている出張族の常連さんが、マスターとあちこちの
バーの話をしている。オーセンティックバーのバーテンダーさんたちって、普段は
せいぜい週1の休みで一年中働いているのに、日本中の主だったバーのオーナーや
店のことをよく知っています。「あの町ならあれこれの店で・・・」なんて情報に
とっても詳しいんです。なんとなく同志としての連帯があるのでしょうね。
そして最後は「姫」。こちらは同じバーといってもウィスキーはホワイトホース
しかない、場末感Maxの地元密着型の有名店。話題も酒の話というよりは、地元の
変な常連客の動向なんかが出てきて楽しく過ごせます。この日の客は私ひとりでした。
この店は20時頃に始まって、だいたい朝までやっていますが、客がいればなんと
昼までやっています。さっきの店で、「あの店はね、朝出勤するときに前を通ったら
同僚が夜通し飲んで出てくるところに会っちゃったりするんだよ」なんて話が出て
いました。
その話をマスターにしたら、「そうそう。この間なんか、オールナイトで飲んで
もう昼の11時頃になったら、蕎麦屋が開いたのでそこで3時頃までダラダラ飲んで、
そうすると3時には開店する居酒屋があるのでそっちに行って飲んで、夜になったら
うちに戻ってきた人がいたよ」と言っていました。よく体を壊さないなあ!!!
そんな人たちをいつも相手にしているので、こちらのマスターも寝る時間が滅茶苦茶。
前に8時頃になってここに来たとき、誰もいないから変だな、と思ったら、なんと
この右側の椅子をくっつけて並べて、そこに布団を敷いてマスターが寝ていました!
今回はテーブルにどんぶりが写っていますが、なんか食べてました(^益^)w
翌朝。バーで東京ではまず見たことのない「駒ケ岳」を、こちらでは酒屋とかスーパー
で売っているという話を聞いたので、それを自分の土産にしようと買いに行きました。
コンビニの上に富士山、というのが外国人観光客の撮影場所として問題になっていると
ニュースで見ました。これにしておけば(^益^)w 空いてるよ^^
少し町はずれにあるスーパーは歩いて15分ほど。いい景色だよー。
こんな景色の中で暮らすのもいいねえ。地元民は歩かないでみんな車だけど。
「ベルシャイン」という大きなスーパー。ズラズラと酒があり、「駒ケ岳」も
ありました♪ 高級酒はガラスケースに入って鍵が閉まっています。レジの
おばーちゃんを呼んで、鍵を出してもらって取り出した^^ 1マソ!
重い酒を背負って、天竜川を渡って家路につきます。
「駒ケ岳」、飲むのが楽しみだなあ~~♪ そしてまだ飲んだことのない
「紫輝」を発見。宮田村産って、伊那のみやだ村、マルスウィスキーの本坊酒造
ではないですか。ヤマソービニオンとは、フランス・ボルドーで有名なカベルネ
ソービニオンと日本の山ブドウをかけ合わせたもの。小樽の「北前」はあっちに
行ったら必ず買って飲みますが、それもヤマソービニオン。すんごく美味いの。
これもとっても楽しみ(^益^)w
帰ったらボールペンがあった。そうだ、甲府の「くさ笛」で、お年賀にもらったの
です。あの女将さん、毎年1月は正月休みが長くて月の半分を休みます。だから
月半ばに行くと「おめでとうございます~。今年もよろしく♪」なんですぅw
夜明けにかけて諏訪湖の気温はぐっと下がる、という話を酒場で聞いて、ホテルを
少し早く出て湖畔に行ってみました。押しボタンの上の隙間に少し雪がありますが、
気温が低いから水分が無くて砂糖みたいにサラッサラなのがおわかりでしょうか。
さすがに寒いが、風が全然ないので厳しい冷たさではありません。
あ~、昨日は氷が透き通っていましたけれど、真っ白だあ。凍っている面積も
ずっと広いようです。
氷が厚くなると、あの小島まで歩いて行けるそうです。そして諏訪湖が全面結氷すると
南の岸から北の岸へかけて氷が裂けて、高さ30cmから1m80cm位の氷の山脈ができる
そうで、それを「御神渡り(おみわたり)」といいます。温暖化が進んでいるから、
それが見られる可能性は段々少なくなっているのでは。以前行ったことのある
バイカル湖では、すんごい氷の塊が山のようになっているのを写真で見ましたねェ。
少し歩くと氷の雪原のようでした。寒かったけれど、この景色が見られてよかった^^
そして伊那に向かう途中で岡谷に途中下車。これも恒例になりましたが岡谷スカラ座で
映画でも見ようかと。
そしていつものモスバーガーで軽い昼食を。。。
たまたま公開日だった「サンセット・サンライズ」。先月旅行した三陸の気仙沼が
舞台だというので見てみようかと。
この映画はコロナ禍が始まった頃の話で、田舎では東京から来た人間をヒステリックに
嫌がって隔離していた様子から始まります。そおだぁ、もうすっかり過去のことに
なってしまいましたが、地方では東京ナンバーの車があったら石をぶつけたり、
感染者が出たらその家にブルーシートを張ったり生ゴミを投げ入れたり、なんて
こともありましたよねーwww
そんな田舎にあるあるのネガティブなことだけではなく、自然が素晴らしいだとか
地産の食べ物が激ウマだとか、とっつきにくい地元民が実はとっても親切だとかという
生活の中で、東京から来た若者が東日本大震災で家族を失ったきれいな女性と・・・
という感じの話でした^^;
いままでいろんな映画やドラマに出てきた俳優さんたちが次々に出てくる、という
のを見る楽しみ方もあるんだなあ、とかも思ったり(^益^;
諏訪へ向かう日、甲府駅へ向かっていると、城址の前に何やら古民家風の新築が
ずらりと並んでいます。
おお、通り全てだ。おそらく観光客向けの店が並ぶのであろう。うまくいくかな?
というわけで、諏訪に向かって中央本線を下ります。
雲一つない快晴だ~。
さて昼に上諏訪に到着。まずは昼飯。今回は名物のうなぎではなく、古い食堂に
行ってみよう。
歩いたことのない方向へ向かうとナイスな廃屋が。駅から近いんだからなんとか
せんのかなー。
さて着いてみるとなんと満席。15分ほど待って入れました。人気なんだなあ。
こちらは「アベック丼」。エビふりゃ~ととんかつだからアベックか。昭和の
懐かしい語彙ですよねえ。あるとき「カップル丼」に改名しようとは思わなかったん
だな。普通なら「ミックスフライ丼」か?それだと「何が入っているんですか?」
という質問がくるので、素直に「エビフライとんかつ丼」にすればよかったか?
食後のお散歩に諏訪湖のほとりまでやってきました。
おお、去年の今頃よりは氷が張っている。
対岸は2駅先の岡谷。上諏訪のほうから凍るんですね。
トリさんたちは、氷のないところで活動。
もぐってはエサをとっているようでした。
下諏訪方面に少し歩いてみると、こっちのほうが氷が厚いね。岸辺の手前のほうには
ずっと立ち入り禁止のロープが張ってあります。氷が厚くなると、その上を歩こうと
する奴がいるからでしょう。
寒いには寒いが、お日様は照っているし、風が全然ないので寒さは厳しくはあり
ません。これで風が吹いた日には体感温度が急降下するのでしょうが。
さすがに歩いている人の数はとっても少なかったです。
トリたちは背中に顔を突っ込んでみなさんお昼寝。
この凍る水の中でも眠れるんだね!?
温泉に入って昼寝をしたあとは、いつもの「とんちん」に。
いつもの店員さんにいつもの常連さん。そしていつもの酒のフルコース。ここは
飲み放題ですからね^^ すっかりなじみになっているので、しばらく何してた~
という会話です。
昼間に諏訪湖のほとりを歩いた話をしたら、隣の常連さんは「あんなところ寒くて
絶対歩きたくない!」と言っていました。そりゃここに住んでいればねェ^^;
俺だって観光客が行く浅草や渋谷なんぞは混んでるからあまり行きたいとは思わ
ないよ^^
これでもし俺が諏訪湖を見に行かなかったらね、ホテルに行って夜にこの酒場に
来るだけのために諏訪に来たことになります。東京に観光で来て駅の雑踏を歩いて
ホテルに泊まって帰るだけの奴はいないよねえーw
諏訪湖に氷が張っていたことを話したら、夜から明け方には気温がずっと下がるので、
朝には景色が違うと聞いたので、翌朝電車に乗る前にもう一度湖のほとりに行って
みようと思ったのでした。それこそ住民には物好きと思われそう(^益^)w
そして常連さんのみならずお互いの店員さんたちも行き来をしているお隣の
スナックに。もう完全にワンセットになっています。
そして常連さんたちの歌う曲までだんだん覚えてしまいました。しばらく楽しく大騒ぎ
していると、いつしか「とんちん」の店長と店員さんが店を閉めてこちらに合流。
まるで楽しい実家に帰ったような気分で飲み続け、午前様の閉店までになってしまった
のでした。このデジカメ、日付ごとにファイルに画像が入っているのですが、後日
開いてみると最後のスナックの様子が次の日のところにあるんだよ(^益^;
すっかり恒例となった、甲府ー諏訪ー伊那の酒場巡りです。年に何度か行って
いますが、2月から北海道にプチ移住ですので、その前に御挨拶をと^^
到着して昼食には甲府名物の「ほうとう」を頂きます。駅前にあるここに入るのは
初めてです。
民芸調で味わいのある店内は地元の老人たち、観光客、サラリーマンなどで
賑わっておりました。斜め向こうのじいさんグループは、ゴルフ、職場の話、
人の悪口と大声でうるさい。楽しんでいるならまだましなんだが、女性店員に
ひどく横柄だったので、せっかくのほうとうの味がまずくなるっての。
これは「かぼちゃほうとう」という一番スタンダードなやつ。かぼちゃが見えて
いませんが、下にゴロリとありました。麺は太い平打ちうどんです。
甲府は宝飾品製造の長い歴史があるんです。こちらで採れるのは水晶ですが、
あらゆる宝石を加工して精巧なジュエリーを製作する技術者がいるのです。
以前に酒場でアフリカに宝石を買い付けに行く仕事をしていた人と隣り合わせに
なったことがあります。その人はあるときアフリカの空港のトイレで細川元首相と
行き合わせて「並んでシッコをした」と何十年も自慢しているじいさんがいました
ね~^^;
この博物館は撮影禁止。甲府の宝石産業の歴史の説明、鉱物標本の展示、そして
いろんな宝石も並んでいました。面白かったのは、人間国宝レベルの職人さんたちが
どんな作業をしているかを描いたドキュメンタリービデオでした。
ホテルの窓からは富士山がよく見えました。甲府からだと裾野は見えないのです。
空気は冷たいぞ。甲府は山の中の盆地。夏は暑くて冬は寒いんだw
しばらくしたら雲がなくなったので再び撮影。
アップにするとこうだ~^^
夜は久しぶりに「くさ笛」に。テレビに続けて出たせいか、いつも満席なので
2年ぶりくらいか。名物の女将さんはあいかわらずとっても元気。カウンターに
ずらりと並ぶ客のひとりひとりに声をかける心配りが素晴らしい。そしてもう
80もゆうに超えていると思うのだが、シャキシャキしていて客と酒を飲む飲む(≧◇≦)
是非いつまでもお元気で。(^益^)w
そしてダンディーなマスターの「ノア」に。ここに来るためにいつも甲府に泊るの
です。前回来たのは11月。あちこちの酒場を繰り返し訪れる私にありがちなのですが、
前回の話題を出すと「あ~そんな話をしたなあ。あのあとね・・・」と懐かしい記憶を
思い出すのがお互いにあるのです。「そんなこと言ったっけね(^益^;」と、お互いの
プライバシーはほとんど知らないのに、意外にいろいろとお互いの事情を知って
いたりする関係。それぞれ持っている知り合いや人間関係にどちらも触れることがない
ので、少々気を許しても他に伝わってしまったり後に気まずい思いをする恐れも少ない。
だからついいろいろ話してしまうこともある^^;「友達」というのとはまた別な
親しい不思議な関係があるのです。
浅草の寿司屋です。インバウンドであふれかえっていて、寿司の値段も上がって
やがるw 中国人のチェングォが東京に移住してきました。中国は思想統制などで
暮らしが息苦しくなっているので、知識階級や富裕層は国外に移住し始めている
というニュースを見ますが、まあなんと友人のチェングォがそうなるとは。。。
すごい量でしょ^^; 何せお互い家族ぐるみのつきあいですから、あちらに行った
ときも親族やら友人やら総出で歓待してくれたので、こちらに来たときにも我が
一族が集まって歓待となったわけです。
人数が多いので、初めてこの店の2階に上がりました。チェングォとは英国の大学で
知り合ったので、もう20年のつきあいです。お互い支え合ってやってきました~。
そして1ヵ月後、今度は二人で居酒屋に。金町の友人の部屋を間借りしていたので、
金町とくれば磐城壽の「かもし処ひょん」です。この居酒屋のオーナー御夫妻は
福島原発のすぐ近く、富岡や浪江の出身で、浪江の酒蔵・鈴木酒造の御主人と
同級生なんだとか。私は磐城壽のファンなので、それで電車で1時間かけてこの
店に通うようになったのです。
チェングォは日本酒を飲んだ経験がとっても浅いのですが、いろいろ飲んでも、
「これは美味いなあ」と感心していましたよ(^益^)bソウダロウ
「弥右衛門」は喜多方の酒で、これも美味いんだがなかなか置いてある店が
少ないんですぅ~^^;
大好きな浪江やきそばに合わせるのは磐城壽の「甦る」。浪江の鈴木酒造が
津波で全壊したとき、山形の酒造がそっくりそのまま設備を鈴木酒造に譲り、
避難者があちらで磐城壽を復活させたという涙を誘う酒なのです。
英語で説明するのは大変だったけれど、これを飲みながらチェングォにその
歴史を語ってやったのでした。
そして先日一緒に行ったのが池袋の「ガチ中華」。ちなみにチェングォはそういう存在を
知りませんでした。以前に横浜中華街に行ったとき、本国の料理とは「ちょっと違うなあ」
と言っていました。そうです、中華街はだいぶ日本人を相手にしていますからね。しかーし、
近年増えてきたこの「ガチ中華」は本当に本場の味。そもそもメニューが全然違います。
チェングォに選ばせたら、中国人の店員とペラペラ中国語で話して注文していました。
ここは辛い四川料理なのです。左は「よだれ鶏」のナントカ。右は定番の麻婆豆腐。
辛さは中間を選びましたが、やはり辛い~~w
みんなこの色で出てくるゥ~www これは豚肉とナントカ。
羊の串焼き。
「食べたいものを選んでくれ」と言ったので、これは丸ごと一匹「ナマズ」だー!
しかも茶色っぽい豆腐みたいのが「血」だ。。。何の血だかは確かめませんでしたw
右下の黒い皮みたいなのは牛の胃袋。。。イヤ~~ンwww
主に野菜を選んで食べたが、この色でわかる通り辛い ((+_+))
「ナマズって、きれいな湖とかじゃなくて、汚い沼とかにいるよね。。。」と言ったら
「そうだ^^」と笑っていました。
ザリガニ料理もありました。「ザリガニって、なんか淀んだ水たまりみたいなところに
いるよね。。。」と言ったら、「そうだ^^」と笑っていましたw
これは何か串焼きのパンみたいの。やっと辛くない(^益^;
中国で何度もこういうのを食べましたが、久しぶりでした。
チェングォは英語はペラペラですが、日本語の習得にはやや苦労しているようです。
彼は語学のエキスパート。しかし最近はAIがかなりの精度で翻訳をしてくれます。
先日はAIが作ったという英詩を紹介してくれましたが、それは彼の言う通りなかなかの
出来栄え。自分が専門にしている仕事も様変わりしそうだと言います。
私はもはやどこ吹く風^^; いまでも語学の修業は続いていますが、それは単に
好きだから。ビジネスではAIを使って用は果たせるでしょうが、翻訳機を使って
こんなふうに友人と楽しく会話することはできないじゃないですか(^益^;