天体望遠鏡や双眼鏡・顕微鏡などのメーカーのビクセンが季刊で発行している、情報誌『So-Ten-Ken』の2012年冬号が梅田ヨドバシカメラ2Fのコーナー売り場で配布されています。
今号の特集は「おかえりなさい、火星」ということで、久しぶりに観測する位置に戻ってくる赤い惑星の写真と詳しい解説が載っています。地球の隣の星なので天体望遠鏡で観望しても特徴が分かりやすく、ちょうど12月から2月にかけて獅子座の一等星レグルスの近くに見えます。
加えて「ビギナーのための撮影講座」第1回として、星景写真の簡単な撮り方(三脚などを使わずに気軽に撮れる)が教えて貰えます。星景写真とは星のある風景写真のことで、天体望遠鏡で星を拡大して星雲などを追尾しながら撮るのとは違い、自分の肉眼で見える景色の中で星の美しい姿を撮影します。
地球の自転により星空は少しずつ動いているので、固定したカメラで撮ると星は回転する光の線となって写ります。星の動きを追尾する赤道儀という器具にマウントしたカメラで撮ると、反対に景色の方がブレてしまいます。また暗い夜空に輝く星を撮るにはシャッタースピードや露出設定など注意点もあります。その辺りの情報が分かりやすく書かれています。
裏の商品ページに星空雲台「ポラリエ」が紹介されていますが、非常にコンパクトな星景写真専用の赤道儀で、カメラに良く似たイメージもあり興味深いものです。
※ 米航空宇宙局(NASA)の火星探査機「Curiosity (好奇心)」が26日(現地時間)打ち上げられました。火星に生命の痕跡があるかどうかを調べるために検査装置がたくさん積み込まれ、来年8月到着までの長い旅路になります。今回の探査機は火星を3D撮影するということで、リアルな映像が見られるのが今からとても楽しみです。
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