続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

素敵な人!

2012-05-29 06:48:44 | 日常
 数回しかお逢いしていないし、これからもずっとお逢いできないかもしれない人・・・でも大好きだし、ずっと心に残る人がいる。

 教師生活を勤め上げ、「退職後は好きな事をしているの。地層調査会に入っていろいろ調べたり資料を整理したり。楽しいわ、あなたも入りなさいよ」と勧めてくれた人。(わたしには、とても出来ないと首を横に振ったけど、彼女の地道な活動には心打たれ清々しいものを感じていた)

「いつも忙しくしていたから、息子が小さい頃わたしに言ったの『僕が一番嬉しい日はお母さんの学校の創立記念日だ』って、さすがにその日だけは出かけないで家にいたのね」と笑った。
 彼女の静かな闘志、持続する意志、閉じることのない好奇心・・・「家のほうはやりっぱなしだけど・・」「いいんじゃない、やりたい事をするほうが素敵よ」わたしは羨望をこめて伝えた。


「父がね、90才になるの。だから来年は故郷の高松に帰る予定にしているわ」と、ぽつり。
「帰ったら、文庫を開設するつもり・・・両親とも同じ職業(教師)をしていたせいで本(蔵書)が沢山あるからそれを整理して無料で貸し出そうと思っているの」と言う。

「・・・寂しくなるわ・・・」(もう逢えないなんて!)

 大切な人との出会い・・・また逢いたいな・・・。(地層見学会に参加してよかった。家に閉じこもっていちゃぁいけないと、つくづく)


 ちなみに数年前にも地層見学会に参加したことがある。そのとき講師が「これは大正のときの(地震の痕)、大正のときの」と何回も大正を繰り返しているのに、わたしは「それで、関東大震災のときはどうだったんでしょう」と質問。
 大正=関東大震災、もう恥ずかしくて・・・。今回はその記憶が薄れたので参加。ああ・・・地層見学というよりお気軽散歩の気分だったお粗末。

『風の又三郎』334。

2012-05-29 06:42:43 | 宮沢賢治
「おゝ、発破だぞ。知らないふりしてろ。意思とりやめで早ぐみんな下流ささがれ」

☆初めから派(わかれる)に至る釈。
 化(形、性質を変えて別のものになる)の縷(細く長く連なる)。

 *物語の初めから(もう一つの物語)に分かれていて、それは細く長くずっと続いている。

『城』836。

2012-05-29 06:11:38 | カフカ覚書
「しかも、これは、ほんの一部分なんです。大事なものは、納屋にしまってありますが、大部分は、むろん、どこかへ紛失してしまいましたわい。こんなもの、だれがなにもかもしまっておけるものですか!でも納屋には、まだまだたくさんあるんです」

 ほんの一部分/ein kleiner Teil→Ahn Klan Tail/先祖、氏族、党派。
 納屋/Scheune→Scheuen/恐れる、はばかる。
 大事/grosste→graus/恐ろしい。
 たくさん/viel→fiel(fallen)倒れる。
 まだまだ(非常に)/sehr→Seher/予言者。


☆そして、これは、ただ先祖の氏族の党派なんです。大方は恐れをしまっていますが、恐ろしい党派は破滅し、去りましたが、全てはそのままにしておけるものでしょうか。はばかりながら、再びまた予言者が倒れることです。