続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

デュシャンはすごい!

2016-11-02 07:16:31 | 日常

 世界的に認められている作家を今さら「すごい!」と感嘆するのもおかしいけれど、デュシャンの本を宝物のように眺めている。
 何をやっても愚鈍なわたしの頭がネジを巻いたように回転し始める。嬉しくて楽しくて浮き浮きしてしまう。

 会いたかったなぁ、遠目でもいいから一目・・・。本当にステキ過ぎて眩しい!《生きてて良かったって、年寄りのセリフが素直に出るよ》

 今朝の寒さが心地よく思えるくらいデュシャンに熱い思いを抱いている。


デュシャン『ローズ・セラヴィよ、何故くしゃみをしない?』*

2016-11-02 06:46:42 | 美術ノート

 『ローズ・セラヴィよ、何故くしゃみをしない?』

 古い小さな鳥かごの中に152個(沢山)の砂糖型大理石が入っている。古い小さな鳥かごに対して小さな角形の大理石は白く堅固である。
 湧くように増殖していく予感の大理石、しかし、古い枠の中に閉じ込められている。
《出でよ》
 冷たい大理石ではない証拠に温度計が差してある。熱を帯びた大理石は烏合の衆と化しているが、《抜け出でよ》、扉は開口している!(その証拠にイカの甲がある)

 数多の大理石はまったく同じ色形・同質である。これは人々(群衆)の比喩かもしれない。
 画一的な群衆の中から、小さく古い世界を抜け出し《飛び立て!》と。

 これはデュシャンのメッセージ、贈る言葉ではないか。「何故くしゃみをしない?」は「飛び立て、この小さく古い社会から」と叱咤激励、けしかけているのである。


(写真は『DUCHAMP』ジャニス・ミンク/TASCHENより)


『城』2669。

2016-11-02 06:25:14 | カフカ覚書

それにもかかわらず、消防団のほうでは、もちろん当座の措置に過ぎないが、この人に退職を求める決心をしたのであるから、みなさんも、消防団がどうしてもこうせざるをえない理由の最大さだけはおわかりくださるでしょう。


☆それにもかかわらず、団体のほうでも暫定的ではありますが、告別を要求する決心をしたのであるから、団体が強制したことの重大な根本原因を認めるでしょう。