『火の時代』
火の時代…こんな言い方があるだろうか、火は現象であって時代という長さに規定出来ない。
火がつく…火は争いを意味しているのかもしれない。
インディアンは羽根の髪飾り(誇り・象徴)を残しているが、眼差しなどの活気がない。身体も炎の網に崩壊していくようである。
左手は白く変色した領域が多く占めている。
そして炎の中には何故か白い球が見える。
白、これは白人であり、インディアン(先住民)を脅かす侵入者(開拓者たち)である。
インディアンは炎の戦火と向き合い、静かに祈っている。
『火の時代』とは争いに敗れた者の深い悲しみが歴史の中に刻まれた時間を指すのではないか。
太古の昔から守り続けてきた土地への哀惜は炎(火=戦い)という現象のごとくに消え去ろうとしている。これは、インディアン(先住民)の怒りの炎かもしれない。
(写真は新国立美術館『マグリット』展・図録より)
ところがその十字になった町かどや店の前に女たちが七八人ぐらゐどつ集まって橋の方を見ながら何かひそひそ談してゐるのです。それから橋の上にもいろいろなあかりがいっぱいなのでした。
☆自由に弐(弐つ)の帖(ノート)を展げると、全てが叙べてある。
死地の八(たくさん)の尽(すべて)の衆(人たち)の享(受け入れる)法(仏の教え)が現れる果(結末)である。
団(丸く収める)教(神仏のおしえ)である照(あまねく光が当たる=平等)がある。
「でも、どうかわたしにおかまいなく。こちらは、もうやすませていただきますが、灯りを消させていただかなくてはなりません。これは、両親のためなのです。両親は、すぐにぐっすり寝ついてくれるのですが、一時間ほどすると、もう眠りが浅くなってしまって、ちょっとした灯りがあっても目をさますのです。
☆あなたたちを妨げたりしません。わたしは眠るために灯りを消さなくてはなりません。より古い人たちのためです。彼らは不変の先祖でありますが、先祖の死期の本当の眠りの後、氏族の仮象は妨げられてしまうのです。