続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

『やまなし』㉔

2018-11-19 07:27:51 | 宮沢賢治

『そいつの眼が赤かったかい。』
『わからない。』
『ふうん。しかし、そいつは鳥だよ。かはせみと云ふんだ。大丈夫だ、安心しろ。おれたちはかまはないんだから。』


☆言(言葉)の釈(意味を明らかにすること)を帖(ノート)に運(めぐらせている)。
 題(テーマ)は常に按(調べ考え)審(正しいあどうかを明らかにする)。


🈞マグリット『記憶』

2018-11-19 06:57:58 | 美術ノート

   『記憶』

 女性の石膏像の頭部…女神像が多いギリシャ・ローマ彫刻のような時代の古さ、長い時間を感じさせる。
 神格化された女性像のこめかみから流れ出ている(付着)鮮血はとりもなおさず《傷心》である。
 さざ波打ち寄せる暗い海上、暗雲垂れこめた空はこの像を圧しているが、背後にある馬の鈴(心情・告発・言葉)は純白である。潔白・純粋・無心・無念・・・の想いではないか。
 手前の傍らにある薔薇は《愛の証》であるが、持つべき手はすでに失われ、頭部のみの存在と化している。

『記憶』・・・現世に離れたエリアで、思いを巡らせる痛恨と残る愛への執着。

 さあ、その鮮血(記憶)を拭いさえすれば・・・肉体(有機)から無機(石膏像)へと昇華していった霊魂の持つ記憶への哀悼の意である。


(写真は国立新美術館『マグリット』展/図録より)


『耕耘部の時計』66

2018-11-19 06:44:20 | 宮沢賢治

「修繕したのか。汝、時計屋に居たな。」炉のそばの年取った農夫が云ひました。


☆手(方法)は繕(なおす/つくろうこと)。
 諸(もろもろ)の字は、啓(人の目を開き理解させる)。
 憶(思いを巡らす)挙(くわだて)が露(あらわれる)。
 念(深く考え)労(力を尽くして働き)納(受け入れる)。
 二つを運(巡らせている)。


『城』3072。

2018-11-19 06:33:20 | カフカ覚書

もっとも、あいつの哀れっぽいざまは、風のせいじゃなく、生まれつきで、どんな煎じ汁を飲んだって治せるものか。が、とにかくイェレミーアスをお手本にしたほうがよかったかもしれない。


☆悲惨さは言明(予告)のせいじゃない、生まれつきで小舟のテーマでも健全さを追い払ってしまう。しかし、すべてイェレミーアスに倣ったほうがよかったかもしれない。