続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

『オツベルと象』④

2018-11-29 07:35:58 | 宮沢賢治

そこらは、籾や藁から発つたこまkな塵で、変にぼうつと黄いろになり、まるで砂漠のけむりのやうだ。


☆腎(かなめ)は片(二つの分けたものの一方)にある講(話)であり、査(調べると)博(大きく広がる)。


🈞マグリット『会話術』②

2018-11-29 06:53:09 | 美術ノート

 人の目線を地上において推しはかると、採石で形作られた文字群は異常に巨大である。この大きさは超人的であり人が為せるものではない。機材を使用しても、その安定度には疑問が残り構築は不可である。

 背景の空に漂う暗雲、その向こうの闇は何を暗示しているのだろう。
 不穏である。
 人がその前に立っても、視野が全体を把握できるとは思えず、REVEを読み取ることはできない。はるか遠くでなければ文字は認識できない。まして共通言語外の人たちにとっては意味にすら辿りつかず危険でしかない。

 要するに不可能な文字列であり、人力を超える構築である。
『会話術』の不毛、混沌。人智を超えた言葉の威力。いつか遠い未来にREVEは意味を失い墓標のように地上(荒地)の風に吹き曝され、忘れられる日があるかもしれない。


(写真は国立新美術館『マグリット』展/図録より)


『やまなし』㉛

2018-11-29 06:38:43 | 宮沢賢治

 そのつめたい水の底まで、ラムネの瓶の月光がいつぱいに透とほり天井では波が青じろい火を、燃やしたり消したりしてゐるやう、あたりはしんとして、たゞいかにも遠くからといふやうに、その波の音がひゞいて来るだけです。


☆推しはかる態(ありさま)を並べ合わせる講(話)である。
 套(おおったもの)を転(ひっくり返し)整(ととのえる)。
 等(平等)を化(教え導く)念(思い)の章(文章)である。
 掩(隠したもの)を把(手に取り)温(よみがえらせる)記である。


『城』3079。

2018-11-29 06:27:44 | カフカ覚書

しかし、廊下のだいたいどのあたりにあったかぐらいは思いだせるだろうとおもい、ここがたぶんエルランガーの部屋だとおもわれるドアをあけてみようと決心した。あけてみるだけなら、そんなに危険なこともなかろう。


☆しかし、いかなる方法をもってしても思いだせないだろうと思い、ここがたぶん虚構の小舟だろうと思われるドア(入口)をあけてみることにし決めた。過度に危険ということもないだろう。