続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

『オツベルと象』②

2018-11-27 07:10:14 | 宮沢賢治

 オツベルときたら大したもんだ。稲扱機械の六台も据ゑつけて、のんのんのんのんのんのんと、大そろしない音をたててやつてゐる。


☆他意がある。
 等(平等)を扱う記である。
 解(バラバラに離して)録(書き記している)
 題(解決すべき事柄)がある。
 扱(取り上げる)他意は隠れている。


『オルメイヤーの阿房宮』

2018-11-27 06:45:44 | 美術ノート

   『オルメイヤーの阿房宮』

 廃墟となった塔の跡だろうか。夥しく分かれた木の根がむき出しになっていて、背景は単色オレンジである。
 この背景は《時代を特定しない》ということだと思うが、いつの時代かの阿房宮(愚行)であり、木の根はそれを支えた民衆の暗示だろうか。

 木(塔)の中は空洞、小さな窓と屋上には囲いがある。
 頑強に見える壁は外部を寄せ付けない守りがあるが、小さすぎる窓は閉鎖的である。固い結束のもとに構築された塔(城かもしれない)は、今や博物館的な展示物と化している。
 一国の終末、崩壊…幻と化したかつての繁栄。何がどうということではない、繰り返される歴史の悲劇、自然の上に立つ人々の奢りは久しくは続かない。
 宇宙の果てから見た人類の歴史の顛末は、このように些少で滑稽な遺物として括られるのかもしれない。
 マグリットの遠い眼差しである。


(写真は国立新美術館『マグリット』展/図録より)


『やまなし』㉙

2018-11-27 06:31:46 | 宮沢賢治

      二、十二月
 
 蟹の子供らはもうよほど大きくなり、底の景色も夏から秋の間にすつかり変わりました。


☆自由な字を合わせている
 解(バラバラに離れた)詞(言葉)は教(神仏のおしえ)であり、他意の態(ありさま)は、啓(人の目を開き理解させる)の私記である。
 化(形、性質を変えて別のものになる)で修(整え)、換(入れ替え)変(移りかわる)。


『城』3077。

2018-11-27 06:22:57 | カフカ覚書

フリーダが床のうえに置いたままにしていった食器盆にも、ラム酒の小瓶があった。Kは、労をいとわずにあともどりをすると、そのラム酒をのみほした。


☆フリーダ(平和)は、大地を平静に覆い、容れ物である舞台(地球?)の氏族の闘いを見ていた。Kは内容のないバカげた考えには執着しなかった。