続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

『オツベルと象』①

2018-11-26 07:35:38 | 宮沢賢治

   オツベルと象
     ……ある牛飼ひがものがたる

     第一日曜


☆蔵(すべての物を包み込む)
 悟(真理に目覚める)死。
 代(入れ替え)逸(隠して)化(教え導く)要(重要なこと)がある。


🈞マグリット『シェヘラザード』

2018-11-26 06:45:08 | 美術ノート

   『シェヘラザード』

 シェヘラザードとは『千夜一夜物語』に登場する語り手の王妃の名である。(解説より)
 カーテンで仕切られている、つまり人為的な世界である。
「シェヘラザードは語りき」見るための目と語るための口のみ、他は真珠で滑稽な人型を模している。真珠は高貴というより虚飾かもしれない。
 床は石のようであり、左右にはそれぞれ水の入ったコップ(真実)と馬の鈴(口伝、口承、言葉、物語etc)が置かれている。
 少し下がったところには、亀裂の入った空洞らしき塔があり無数の鳥が飛び立っている。緑多き山頂に位置しているが、廃墟である。
 これらを被うカーテンから覗き見る景色は、雲の散在する青空と山稜であり、ありのままの自然の景である。

 以上がこの作品の構図を成すものであるが、ここから何が見えるだろう。
 中央に置かれたコップの中の水は水平であり、透明な真実の証としての役割を担っていると考えられる。
 シェヘラザードの語り口には少しの噓(馬の鈴が純白ではない)があるが、少なからず真実をも表明してる。
 下に見える廃墟の塔は中身のない(空洞)であり、過去に積み上げた徒労の跡ではないか。飛び立つ数多の鳥は呪縛から解かれた民衆かもしれない。

 カーテンに隠された異世界の物語、秘話には歴史に埋もれた真実がある。


(写真は国立新美術館『マグリット』展/図録より)


『やまなし』㉘

2018-11-26 06:26:54 | 宮沢賢治

『こはいよ、お父さん。』弟の蟹も云ひあした。
 光の網はゆらゆら、のびたりちゞんだり、花びらの影はしづかに砂をすべりました。


☆普く他意は解(わかる/悟るため)に、運(めぐらせている)。
 交(入り組む)妄(嘘)は、化(教え導くこと)のために営(こしらえている)詐(作り事)である。