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ドル急落も、NYダウ126ドル高ー学校で教えてくれない経済学

2007-07-03 10:26:08 | 経済学
週明け、7月2日のNY外国為替市場で、ドルが全面安となり、特に対英ポンドでは、再利上げ期待から、1英ポンド=2.0169ドルと、26年振りのドル安値を記録した。ドルは、対ユーロでは、1ユーロ=1.3623ドル、対円では、1ドル=122.31円で取引された。

米国金利の据え置きは織り込み済みとしても、ここへきて、米住宅需要低迷から、サブプライムローンでの焦げ付き問題を受けて、米国が、むしろ利下げの流れに対して、ユーロも、円も、景気堅調持続を材料に、利上げ期待から、米国との金利差縮小見込みが材料だ。

米10年物国債の利回りが、債券相場上昇を受けて、一時、年4.98%まで低下した。先週末の5.117%からの急激な低下の引き金は、景気指標のISM指数が、5月の55から6月度、56と小幅改善に留まったことが材料だ。債券が買われ、逆に利回りは低下した。

ISM指数の中の価格指数が、5月の71から68へ低下したことも、インフレ圧力後退との見方を助けた。また、サブプライムローン焦げ付き問題から、米国景気の先行き不透明感から、安全パイとして、債券買いに資金が流れたと、今朝のWSJ紙は、一部アナリストの見方を紹介している。

一方、原油(WTI)先物相場(軽質油)は、米精製能力不足から来るガソリン不足懸念を蒸し返して、バレル41セント上げ、71.09ドルで取引された。ブレント種原油相場(重質油)は、バレル1.36ドル上げ、72.77ドルで取引された。

7月2日、NY株式市場では、7月4日の米独立記念祝祭日を控えて、商い閑散の中、相変わらず、合併・統合のニュースを材料に取引開始早々から値を上げた。

NYダウは、先週末比126ドル高、13,535ドルへ大幅上昇、ナスダックは、29ポイント、1.12%高、S&P500種平均指数も16ポイント、それぞれ値上がりした。薄商いの中の相場は上にも下にも大きくぶれることが多い。週末発表予定の米雇用統計を見たいところだ。

話は飛ぶ。米北東部、メーン州、ケネバンクポートで米ソ首脳会談が開かれた。今朝のCNNテレビ画面で見る限り、ブッシュ大統領は、盛んに愛想笑いを振りまき、鱒釣りを楽しんでいたが、一方のプーチン大統領は、終始、渋面だった。

ロシアは輸出の65%を原油で稼ぐ。原油代金もルーブル建てを押し付けようとしている。タナボタの原油高騰で稼いだお金で、2007年のロシアのGDPは6.7%増の予想という。テレビの解説から、Cold War(冷戦)という言葉がしばしば耳に飛び込んできた。資源外交を武器に、なにかにつけて、ロシアが、この先、国際舞台の主役に顔を出してきそうである。(了)


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