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除草剤は安心ですか?:米国で「芝生戦争」-学校で教えてくれない経済学

2007-07-15 08:50:32 | 経済学
多少古いニュースで恐縮だが、7月7日付けのWSJ紙が、「米国で芝生戦争」という見出しで、除草剤や殺虫剤がいかにからだに害があるかを紹介している。一般的には、除草剤は、幼児やペットに良くないといわれているが、ある医療現場の報告では、パーキンソン病と除草剤と70%の確率で因果関係があると紹介している。

米国では、コーンを原料にした、農薬フリーの除草剤が販売されている。「我が家の芝生は、犬が食べても問題ありません」というプレートを芝生の真ん中に立てている写真をWSJ紙は掲載していた。

同紙によれば、虫を殺すことを目的とした薬剤をpesticide(殺虫剤)と呼ぶ。herbcide(除草剤)は植物を対象として種を殺す殺虫剤に過ぎない。芝生に除草剤を使っていると、米国では、土足のまま屋内に入り、そのままカーペットに上がるため、履物についた除草剤が、カーペットの上で遊ぶ子供に、知らず知らずのうちに、危害を与えていると解説している。

除草剤といえば、日本でもゴルフ場で大量に使われる除草剤が地下水に浸み込み、飲料水に流れ込んで、近隣住民の日常生活に被害をもたらしたケースが話題になった。その後テレビも新聞も取り上げないから、日本では、除草剤が健康に良くないことを忘れている。

米国の園芸マーケットは、240億ドル(122円換算:2兆9000億円)の市場規模だが、最近、低迷している。「芝生をグリーンに」という謳い文句を掲げ、環境に優しい「バイオ・除草剤」で、巻き返しを図ろうと園芸関係者は期待しているとWSJ紙は報じている。

欧米では、「グリーン」といえば「環境に優しい」という代名詞のように使われる。「オーガニック(有機の)」という言葉を商品の冠につければ、栄養価が高く、かつ安全であるというが、果たしてそうだろうかと1月16日付けのWSJが取り上げている記事を見つけた。

米国では有機野菜の市場規模は、2005年ベースで、140億ドル(1兆7,000億円)である。Dean Foods社やDanouse社のような食品メーカーやWal-Martのような巨大小売企業が「オーガニック」とラベルにつけて、売り上げを伸ばしているとWSJ紙は紹介している。

一般の牛乳がハーフガロン(約1.9リットル)、1.99ドル(242円)で売られているが、「有機」のラベルがつくと、同じ低脂肪ミルクが、3.69ドル(450円)に跳ね上がるそうだ。

日本ではアメリカではこうだというとすぐ真似をするから、米国での「芝生戦争」は、早晩、日本にも持ち込まれかねない。「有機」食品はイコール、栄養価が高いという意味で「健康」食品かどうか。何が安心で、何が安全かは、自分で判断する以外ないだろう。(了)


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