経済の動きとからだのメカニズムには共通点が多い。からだの一ヶ所にでも問題が生じれば、そこからひずみが生まれ、病気になる。特にこの現象は、相場の世界にしばしば見られる。相場自身が、行き過ぎと判断すれば、バランスをとろうと、反対方向に動く。結果的に、相場は調整に入り、値下がりする。
NYダウは、前日の終値で14,000ドルを突破したが、翌7月20日、お祝い気分に浸るどころか、一時、200ドル近く下げ、結局、前日比149ドル値下がりして13,851ドルで取引を終了した。今朝のWSJ紙によれば、NYダウの値下がりは、GoogleとCaterpillar
の収益がマーケットの予測を下回ったからだと解説している。
NYダウの値下がりで、安全志向から、お金が株から債券へ流れた。債券相場が上昇し、その結果、米10年物債券の利回りが4.92%まで下落した。
NY外国為替市場では、債券利回り低下から、利回り格差拡大を嫌気して、ドルが特に対ユーロで売られ、1ユーロ=1.3805ドルで取引された。ドルは対円でも売られ、一時、1ドル=120円台まであったが、1ドル=121.22円で取引を終えた。
中国人民銀行が、7月20日、政策金利のひとつである法定貸し出し1年物の金利を0.27%引き上げ、6.84%、預け入れ金利も引き上げ、年3.33%とすると発表した。
一方、日本の貸し出し政策金利は0.5%、預金金利は郵便貯金で年0.22%と異常に低い。一端ゼロまで沈むと、深海魚と同じで、一気に上昇すると肺機能が破壊される。現実問題なかなか浮上できないであろう。
米国でサブプライム担保証券2社が格下げされた結果、それがドイツに飛び火した。サブプライムローン焦げ付き問題拡大を懸念して、ドイツ国債が買われ、利回りが、4.50%から4.44%へ低下したことが、米国債買い、利回り低下に影響したとWSJ紙は解説した。
バーナンキ米FRB議長は、先に行われた米議会証言で、「サブプライムローンにからむ損害金額は500億ドル(122円換算:6兆1,000億円)から1,000億ドル(12兆2,000億円)に上ると推定されるが、米国経済に与える影響は限定的(isolated)である」と説明した。
地球(からだ)にひずみが出来るとエネルギーを放出しようとする作用が働き、地震が起こる。健康も地震と同じである。一般論であるが、日本人は問題が起こってから騒ぐ。
地球(からだ)はひとつ。対症療法では病気は完治できないことを教えている。(了)
NYダウは、前日の終値で14,000ドルを突破したが、翌7月20日、お祝い気分に浸るどころか、一時、200ドル近く下げ、結局、前日比149ドル値下がりして13,851ドルで取引を終了した。今朝のWSJ紙によれば、NYダウの値下がりは、GoogleとCaterpillar
の収益がマーケットの予測を下回ったからだと解説している。
NYダウの値下がりで、安全志向から、お金が株から債券へ流れた。債券相場が上昇し、その結果、米10年物債券の利回りが4.92%まで下落した。
NY外国為替市場では、債券利回り低下から、利回り格差拡大を嫌気して、ドルが特に対ユーロで売られ、1ユーロ=1.3805ドルで取引された。ドルは対円でも売られ、一時、1ドル=120円台まであったが、1ドル=121.22円で取引を終えた。
中国人民銀行が、7月20日、政策金利のひとつである法定貸し出し1年物の金利を0.27%引き上げ、6.84%、預け入れ金利も引き上げ、年3.33%とすると発表した。
一方、日本の貸し出し政策金利は0.5%、預金金利は郵便貯金で年0.22%と異常に低い。一端ゼロまで沈むと、深海魚と同じで、一気に上昇すると肺機能が破壊される。現実問題なかなか浮上できないであろう。
米国でサブプライム担保証券2社が格下げされた結果、それがドイツに飛び火した。サブプライムローン焦げ付き問題拡大を懸念して、ドイツ国債が買われ、利回りが、4.50%から4.44%へ低下したことが、米国債買い、利回り低下に影響したとWSJ紙は解説した。
バーナンキ米FRB議長は、先に行われた米議会証言で、「サブプライムローンにからむ損害金額は500億ドル(122円換算:6兆1,000億円)から1,000億ドル(12兆2,000億円)に上ると推定されるが、米国経済に与える影響は限定的(isolated)である」と説明した。
地球(からだ)にひずみが出来るとエネルギーを放出しようとする作用が働き、地震が起こる。健康も地震と同じである。一般論であるが、日本人は問題が起こってから騒ぐ。
地球(からだ)はひとつ。対症療法では病気は完治できないことを教えている。(了)