ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

虹彩には、体質や、現在、過去、未来、のデータが秘められています。虹彩学による虹彩分析を針灸、巨針、食事療法の指針に!

ベルギーシリーズ(カフェメトロポール・ブリュッセル)

2008-01-09 16:11:31 | スケッチ



ベルギーシリーズ(カフェメトロポール・ブリュッセル)

江嵜企画代表・Ken



帰国前夜に高級ホテルの雰囲気を味うだけでもと
淀屋研究家、佐藤正人さんがHotel Metropol1階の
カフェへ案内してくれた。

カフェの周りは全て大理石、コリント式の円柱、
シャンデリア、重厚な雰囲気の下で、コーヒーを
飲みながらしばし談笑した。

ラウンジに入ると、泊り客かどうかは別として
大変にぎわっていた。外見だけで軽率に判断
出来ないが、客の風体から判断すれば、我々のように、
匂いを嗅ぐだけという客も含まれているに違いない。

バーテンもそこは心得たものだ。コーヒー1杯でも
いやな顔ひとつしない。さすが一流ホテルのバーテン
だけのことはある。接客態度に実に好感が持てた。
店内を軽くスケッチした。

ホテルのパンフレットによれば、1895年に建てられた
という。19世紀以来の建物として、ヨーロッパに現存する
唯一のホテルであると宣伝している。

どうしても値段の方に目が行く。一泊359~419ユーロと
あるから、1ユーロ=170円で換算すれば6~7万する。
ただ、連泊すれば割引になっているが、庶民が気軽に
泊まれるホテルではないことは事実である。

年末、ユーロに交換したレートは、1ユーロ=170円だった。
ユーロ圏に出てはじめて、ユーロが急激に高くなったことを
否応なしに実感させられる。ユーロ発足時、1ユーロ=1ドル
前後だった。現在1ユーロ=1.47ドルである。この先ドルが
売られれば、対円レートでもユーロの高値安定が続きそうだ。

ベルギー滞在中、年初に、対ドルで円が買われ、連れて、
1ユーロ=161円前後まで円高が進んだ。この程度の円高では、
ホテルメトロポールに泊まる余裕はない。

ところで、サブプライムローン問題の解決に糸口が見えない。
ドル資産離れが益々進むだろう。つれてユーロが高くなる。

ヨーロッパは魅力的な観光スポットであることには変わりない。
しかし、海外旅行者にとっては、ユーロ高が何処まで続くかにも
よるが、いかにもホテル代が高過ぎて、日本からのヨーロッパ
旅行にブレーキがかかるかもしれない。(了)

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ベルギーシリーズ(ベルギー王立美術館)

2008-01-09 11:32:07 | スケッチ




ベルギーシリーズ(ベルギー王立美術館)

江嵜企画代表・Ken



ベルギーでの「淀屋常安の謎を訪ねる旅」もあと一日を
残すのみとなった。

限られた時間の中で、行きそこなったスポットで、自由時間を
ブリュッセルで、半日過ごすために、何かひとつといえば、
筆者にとっては、ベルギー王立美術館ははずせない。

自由時間をいいことに、一人歩きを始めたのが運のつきで、
放射状に広がった路地に幻惑されて、方向を見失い、
美術館に着いたのは午後1時を回るという失態を犯してしまった。

ブラッセル中央駅に一端、戻り、そこでタクシーに乗った。英語で、
「ミュージアム」「ロイヤル」と意味不明な言葉を、口ばしっていた。

ドライバーは、「二ャー・クロース」と不機嫌な顔をした。
その場は、乗車拒否しなかったが、降りるとき、「15ユーロ」
という。「ビコーズ・オブ・クロース?」と言うと、「そうだ」、
当然だろうという顔をして、降ろしてくれた。

帰路歩いて見たら、12~3分である。客待ちで時間を
とられたドライバーにしてみれば、腹が立ったのであろう。

美術館で、リーダーの佐藤正人さんとばったり会った。
彼は、とっくの昔、着いていて、「ルーベンス特別展」を見終わった、
オーディオ・ガイド(英語)がいい、と教えてくれた。
入館基本料金は5ユーロ、特別展は追加4ユーロだった。

実は、ブリューゲル(buruegel)の絵が見たかった。
ところが、今、貸し出し中で見れないという。断念して、
アントワープのノートルダム大聖堂でたっぷり見たが、
ルーベンス(Rubens)に絞ることに決めた。

ルーベンスのキリスト生誕を祝う大画面の前でスケッチした。
館内では6号のキャンパスでスケッチしている老婦人の姿もあった。
日本では、美術館でのスケッチは許してくれない。

この美術館は、ベルギー独立の1830年から16年間は
市立美術館だったそうだ。その後、次々と美術品を買い集め、
2万点を所蔵している。その内の2500点を常設展示しているという。

15、16世紀、17,18世紀、19世紀、20世紀と
フロアをまたいで、年代を追って展示されている。とても半日で
回りきれる代物ではない。

カフェテリア(簡易食堂)で軽食を取りながら、佐藤正人さんと、
談笑、有意義な時間を過ごすことが出来て幸いだった。

ベルギーは、日本びいきなのだろうか。アントワープ中央駅の屋根の
一部に五重の塔をかたどっていた。ブルージュの支庁舎の屋根も、
どう見ても、日本風である。

驚いたことに、カフェテリアのケースに、Sushi Rollと書いて
巻き寿司が醤油つきで並んでいた。日本人観光客が
多いから置いたのか、ベルギーを訪れる観光客のために
おいたのか、はなはだ興味深い。

帰国前日、ホテルの備え付けのテレビ番組をたまたま見た。
フランスのイラストレーター(漫画家かもしれない)が、京都、
萩、北陸、東京の順に、日本の田舎を尋ねて、30分ものに
まとめた、日本人が見ても、十分見ごたえある番組を流していた。

それほど甘くない世界だろうが、くだんの番組を見て
日本を観光するベルギー人が増えるかもしれない。

もし、日本大使館の肝いりの番組だったのなら、日本人は
異国の人に自らをアッピールすることが苦手な国民だから、
間違いなく、クリーンヒットであろう。(了)


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